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東北地方環境事務所

アクティブ・レンジャー日記 [東北地区]

カルガモの水浴び

2010年08月17日
秋田
 更新されない日々が続いてますね・・・。こうした期間には皆様から色々と質問を受けるのですが、このサイトの特性上私の都合だけではどうしようもないわけで・・楽しみにしていただいている方々には大変申し訳ございません。と謝罪しても皆様には届かないのが心苦しいところです。どうかこれに懲りずにお付き合い下さい。


 お盆も過ぎて猛威を振るっていた猛暑もなんとなく勢いが無くなってきたような感じがしていますがどうなんでしょうか?それでも日中の最高気温は連日30度前後ですからまだまだ「涼をもとめて」いきたいところです。

 と言うわけで・・今日は大潟の西部承水路で見た【カルガモ】の水浴びの様子をお伝えします。

 【カルガモ】は現在もまだまだ子育てに忙しいようで、各地で雛を連れた御一行を目にすることが出来ます。以前にもお伝えしていますが、「繁殖期」にも幅があるようで、今年生まれた雛の身体の大きさにも随分と差があるようです。早くも大きくなっている【カルガモ】は既に親鳥と同じ大きさに成長し若鳥と言うべき姿となって水路を泳ぎ、上空を飛び回っていますが遅くに生まれた【カルガモ】は写真のようにまだまだ小さな身体で黄色い幼羽で覆われています。


 この日も暑い一日でした。ただ双眼鏡を持って立っているだけで汗が額を伝い、目の周りにまで落ちてくるので観察するのも一苦労。頭から水を浴びたい衝動に駆られている丁度その時・・・水路に勢いよく水しぶきを上げている【カルガモ】の姿を見つけました。初めは私に見つかったのでヨシの中へと姿を隠したのですが、暫くすると中途半端だったからか?暑さに我慢できなかったのか?再び開けた水辺へ出てきて水浴びを初めました。
 

 日々子育てに追われ忙しい毎日を送っているであろう【カルガモ】の母親です。この時期は飛べない雛達に併せて移動は専ら歩きか泳ぎですが羽繕いは欠かさないようです。


 一見すると雛達をさしおいて自分だけ気持ちいいことをしているようにも見えましたが、これも雛達への教育の一環なのかもしれません。その証拠に・・・


 母親の真似をして雛もまだまだ未熟な翼を広げて、大きく背伸びをしてみせました。何とも言えない微笑ましい光景に暑さも吹き飛んだ観察でした。こうして母親の行動を目の当たりにする中で様々なことを学習していくのでしょうね。