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東北地方環境事務所

アクティブ・レンジャー日記 [東北地区]

ビンズイ 初めての(?)お散歩

2010年08月06日
秋田
 昨日は47都道府県の県庁所在地すべてで最高気温が30度以上という暑い暑い一日だったそうですが今日も昨日に負けず劣らず暑いですね?秋田でも最高気温35度以上の猛暑日になったもようです。


 

 今日取り上げるのは、森吉の林道で見かけた幼鳥のお話し。私の記憶が確かならば・・・この野鳥を取り上げるのは初めてです。

 森吉の中でもトングトレイルコースへと繋がる登山口へ向かう林道を散歩している一羽の野鳥を見かけました。大きさはセキレイくらいか?もう少し大きいかな?と言うのが第一印象です。


 見かけた野鳥はこちら!【ビンズイ】です。どうやら羽の感じからして幼いように見えます。


 じっくり見ると確かに幼鳥のようです。そして先ほどの第一印象で実際のサイズよりも大きめに見えたのは散歩しながら時々羽繕いをしていたのですがその時に胸から腹にかけての羽を膨らませていたのが原因のようでした。別の写真では頭だけが異様に小さく見えたほどです・・・。


 一般に幼鳥の中にはまだまだ警戒することを知らないためか?意外に近くで観察できることがありますが・・・この幼鳥もその類でした。散歩&羽繕いを観察していると私に気付いたのか飛び去ってしまいました。が・・・どういう訳か?ふわっと翻って私の近くへやって来て止まりました。何という幸運でしょうか?

 その後もマイペースで散歩と羽繕いを繰り返します。最後には近くの枝に止まって羽繕いをし、鳴き声も披露してくれました。
 この【ビンズイ】に限らず幼鳥たちは初めて見る外の世界にワクワクしているんでしょうね?しかし外の世界にはキケンもイッパイ。徐々に警戒心も強くなってなかなかお目に掛かる機会も無くなっていくんでしょうけど・・・


 【ビンズイ】と言えば・・・八幡平あたりで繁殖している様子を見ると背丈の低い樹ばかりの明るい場所を好んでいるように思っていました。森吉でも鬱蒼としたブナの森よりはモロビ(オオシラビソの地方名)の疎林を好んでいるように感じていましたが、この幼鳥がいたのはブナの森で決して明るいとは言えないような場所でした。
 この様な思い込みをしないように・・・しないようにと思ってはいるのですが実際のところなかなか・・・。徐々に固くなってきた頭を柔らかく保たないと・・・ね??