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東北地方環境事務所

アクティブ・レンジャー日記 [東北地区]

スズメとムクドリの幼鳥

2010年07月16日
秋田
 明日から3連休という方も多いかと思います。連休最後は「海の日」ですがこれまで秋田でもかなりの量の雨が降っていますし山間部にも相当量の雨が降っているようです。ということで海のレジャーは慎重に!!



 さて、この日記でも多くの野鳥の繁殖の様子をお伝えしています。この時期は多くの新しい命が生まれ、育ち、自立していく時期です。
 今日は多くの野鳥の雛の中から皆さんもお目に掛かる機会が多いと思われる【スズメ】と【ムクドリ】を取り上げました。


 先ずは【スズメ】です。現在は親鳥たちは2回目の繁殖の真っ最中ですが1回目の繁殖で生まれた雛たちは自立を目指して日々精進しているようです。
 この日記でお伝えしていた繁殖場所の近くで巣立ち後、間もない【スズメ】の雛を見つけました。嘴の口角の部分が黄色いのが目印です!


 この【スズメ】は1羽で過ごしていました。私が見ている間中、鳴き声をあげ続けていました。まだまだ心細くて親鳥にすがりたい心持ちだったのでしょうか??
 【スズメ】達はこうして苦難を乗り越えて逞しく成長していくのでしょうか??



 さて、続いて【ムクドリ】です。最近、この時期としては珍しい「鳥の群れ」を見るようになりました。その群れの正体は【ムクドリ】で・・各地で繁殖を終えた【ムクドリ】が巣立ち後、間もない雛達を連れて仲間と合流し、数百羽の群れを形成しているようです。


 電線に止まる【ムクドリ】の群れです。こうしてみると若い個体が多いようです。所々に成鳥の姿も見えますが圧倒的に若い個体が多い!!
 こうなると家族単位での行動と言うよりは同じ種の仲間での共同生活のようです。【ムクドリ】は自分が育てた雛を自分たちで慈しむよりは集団の中で育てる方法を選択しているのでしょうか??


 お馴染みの【スズメ】と【ムクドリ】ですが、生まれたばかりの雛達の日々の生活は随分と異なるようです。



 ところで・・・この時期いつも戸惑うのですが・・・生まれたばかりの若い個体を何と呼べば良いのでしょうか??
 巣立ち後間もないから:『巣立ち雛』でしょうか?
 幼い個体だから:『幼鳥』でしょうか?
 若い個体だから:『若鳥』でしょうか?これらにもキチンとした段階があるのでしょうか?う~ん・・・戸惑います。