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東北地方環境事務所

アクティブ・レンジャー日記 [東北地区]

八幡平で植物の盗採続く

2010年07月02日
鹿角
 八幡平では雪解けが大幅に遅れた結果、様々な植物達が時期を同じくして一斉に花を咲かせるという現象が起きており訪れる人々を喜ばせています。

 その一方で6月には秋田駒ヶ岳でシラネアオイや年々数を減らしているコマクサが株毎引き抜かれるという悲しい事件が発生しました。7月に入って今度は八幡平の樹海ライン沿いでハクサンチドリやノビネチドリなど10数株が盗採にあい、この時は目撃者の通報により現場で犯人が検挙されるという事態にまで発展しました。私たちも手作りの看板や横断幕をつくって特別保護地域での山菜を含む植物盗採防止を呼びかけていますが、一部の山野草マニアや山菜採りはそんなものは気にかけずに盗採を行っています。

 今年は子供達対象の自然観察会が八幡平で行われる度に「生物多様性の大切さ」を説明しています。そんな子供達の目に大人の植物盗採の行為はどのよう映るのでしょうか?



6月下旬、八幡平で環境省主催により高山植物盗採防止の為の合同パトロールを行いました。お互いに情報交換をしながら協力して盗採防止に努めることで意思統一を図ったのですが・・・。