2010年6月
41件の記事があります。
2010年06月09日沼に響く声
仙台 鎌田 和子
田んぼでアマガエルの声が心地よく聞こえてきています。またシュレーゲルアオガエルの卵塊(メレンゲ状)が田んぼに産み付けらてれいるのを見ると、ほっとするのですが、「これはどうしよう!」と思う声の主がいます。
今日は、蕪栗沼に響く声の主、ウシガエルを紹介します。特定外来生物として悪者のレッテルを貼られているのですが、元は食用ガエルとして日本に持ち込まれたのですが、いつしか侵略者としてあちこちに広がっています。
ウシガエルの名前の通り、ウシの鳴き声のような、「ヴォー、ヴォー」と大きな声が鳴り響きます。食欲といえば、小型の哺乳類、野鳥、昆虫、ザリガニ、魚類、爬虫類と何でもOKなのであります。産卵期は5月~9月と水温む季節、卵の大きさはアマガエルやヤマアカガエルの卵より小さく、生む数が6000~4万と日本の在来のカエルの比ではありません。繁殖力抜群、しかも、オタマジャクシもビッグなのであります。(何となく、ケロロ軍曹の話方に・・・)

蕪栗沼で出会ったウシガエルです。大きさは私の見たウシガエルの中では一番の大きさ、大人の男性(大柄な人)の掌サイズ、重さは300g~400gはあるようでした。迷彩服のような模様でカモフラージュし、道路を横切ろうとしていました。その時、私に対して突然、立ち止り次のような姿になったのであります。

解りますか?急にお腹を膨らますとともに腕立て伏せの状態から腕を目いっぱい延ばして、「俺は大きいんだぞ!強いんだぞ!」と言わんばかりに威嚇してきたのです。でも、私に威嚇してもしょうがないと悟ったのか、バフッ、バフッとジャンプしながら草むらに姿を消してしまいました。(生態は貪欲、性格は意外と小心者のようです。)

蕪栗沼は白鳥地区の光景です。写真では、ウシガエルの声は聞こえてきませんが、この沼の周辺ではウシガエルの声が響き渡り、沼の中では、生態系に異変が起こっていることは間違いありません。
サギの餌にでもなればと思うのですが、好んで食べるとは言われません。
侵略を食い止めることができるのだろうか?心配な鳴き声の主であります。
できれば、ウシガエルの声より、野鳥の声が響き渡るほうがいいのであります。
今日は、蕪栗沼に響く声の主、ウシガエルを紹介します。特定外来生物として悪者のレッテルを貼られているのですが、元は食用ガエルとして日本に持ち込まれたのですが、いつしか侵略者としてあちこちに広がっています。
ウシガエルの名前の通り、ウシの鳴き声のような、「ヴォー、ヴォー」と大きな声が鳴り響きます。食欲といえば、小型の哺乳類、野鳥、昆虫、ザリガニ、魚類、爬虫類と何でもOKなのであります。産卵期は5月~9月と水温む季節、卵の大きさはアマガエルやヤマアカガエルの卵より小さく、生む数が6000~4万と日本の在来のカエルの比ではありません。繁殖力抜群、しかも、オタマジャクシもビッグなのであります。(何となく、ケロロ軍曹の話方に・・・)
蕪栗沼で出会ったウシガエルです。大きさは私の見たウシガエルの中では一番の大きさ、大人の男性(大柄な人)の掌サイズ、重さは300g~400gはあるようでした。迷彩服のような模様でカモフラージュし、道路を横切ろうとしていました。その時、私に対して突然、立ち止り次のような姿になったのであります。
解りますか?急にお腹を膨らますとともに腕立て伏せの状態から腕を目いっぱい延ばして、「俺は大きいんだぞ!強いんだぞ!」と言わんばかりに威嚇してきたのです。でも、私に威嚇してもしょうがないと悟ったのか、バフッ、バフッとジャンプしながら草むらに姿を消してしまいました。(生態は貪欲、性格は意外と小心者のようです。)
蕪栗沼は白鳥地区の光景です。写真では、ウシガエルの声は聞こえてきませんが、この沼の周辺ではウシガエルの声が響き渡り、沼の中では、生態系に異変が起こっていることは間違いありません。
サギの餌にでもなればと思うのですが、好んで食べるとは言われません。
侵略を食い止めることができるのだろうか?心配な鳴き声の主であります。
できれば、ウシガエルの声より、野鳥の声が響き渡るほうがいいのであります。
2010年06月08日芽生え
秋田 足利 直哉
今日の東北は気持ちよく晴天が広がり、本当に”気持ちいい”日でした。いよいよ半袖が心地よいと感じられる季節の到来です!!
さて、良く晴れた日。森吉の森で小さな小さなブナの木を見つけました。

芽生えて間もない、生まれたばかりのブナの木です。双葉を広げ、本葉となる芽が未だ見ぬ空へと向かって一生懸命に背伸びをしているところでした!!
昨年、森吉のブナの実りは決して良いわけではなく、「一応なるにはなったけど・・・」という程度でした。それでもその前年は全くと言っていいくらい実りが無かったので、地元の方々は「まぁ良いほうだべ?」と言ってました。
実際、森の中ではブナの木に熊棚が見られ、秋には登山道でブナの実が散見できていました。そんな実の中から動物にも野鳥にも昆虫にも食べられずに冬を越して、春に芽生えたこのブナの木の逞しさには感動を覚えます。この強さにあやかりたいと思うのは私だけではないはず!!
現在、私の中にも小さな”やる気”が芽生えていますから、このブナの木に負けないように伸ばしていきたいと思っています。皆さんの心にも”芽生え”はありますか?
さて、良く晴れた日。森吉の森で小さな小さなブナの木を見つけました。

芽生えて間もない、生まれたばかりのブナの木です。双葉を広げ、本葉となる芽が未だ見ぬ空へと向かって一生懸命に背伸びをしているところでした!!
昨年、森吉のブナの実りは決して良いわけではなく、「一応なるにはなったけど・・・」という程度でした。それでもその前年は全くと言っていいくらい実りが無かったので、地元の方々は「まぁ良いほうだべ?」と言ってました。
実際、森の中ではブナの木に熊棚が見られ、秋には登山道でブナの実が散見できていました。そんな実の中から動物にも野鳥にも昆虫にも食べられずに冬を越して、春に芽生えたこのブナの木の逞しさには感動を覚えます。この強さにあやかりたいと思うのは私だけではないはず!!
現在、私の中にも小さな”やる気”が芽生えていますから、このブナの木に負けないように伸ばしていきたいと思っています。皆さんの心にも”芽生え”はありますか?
2010年06月08日朝日連峰 祝瓶山巡視
磐梯朝日国立公園 羽黒 佐々木 大樹
6月4日、朝日連峰の祝瓶山を巡視してきました。
良い天気の中の巡視となりました。

朝日連峰の小国口周辺は、国指定大鳥朝日鳥獣保護区となっています。
鳥獣保護区の制札が「環境庁」と古い状態になっているため、「環境省」へ新しく交換しました。
左が作業前、右が作業後の様子です。

巡視中に見つけたミツバオウレン。他にもシラネアオイやイワカガミなど花がキレイでした^^
巡視後は角楢小屋に移動し、小屋の整備や周辺の登山道の維持管理等を行っている山口義雄氏( http://c-tohoku.env.go.jp/to_2009/1009a.html )が来ていたので、小屋の清掃を手伝わせてもらい、他の今年の整備等について情報交換を行いました。
山口氏を始め、国立公園内には現場で汗を流している方がたくさんいらっしゃいます。
そのような方に対していつも頭が下がる思いです。ありがとうございます。

角楢小屋です。山口さんたちが管理等を行ってくださっています。
私的意見ですが、朝日連峰の小屋の中で最も好きな小屋の一つです^^
良い天気の中の巡視となりました。
朝日連峰の小国口周辺は、国指定大鳥朝日鳥獣保護区となっています。
鳥獣保護区の制札が「環境庁」と古い状態になっているため、「環境省」へ新しく交換しました。
左が作業前、右が作業後の様子です。
巡視中に見つけたミツバオウレン。他にもシラネアオイやイワカガミなど花がキレイでした^^
巡視後は角楢小屋に移動し、小屋の整備や周辺の登山道の維持管理等を行っている山口義雄氏( http://c-tohoku.env.go.jp/to_2009/1009a.html )が来ていたので、小屋の清掃を手伝わせてもらい、他の今年の整備等について情報交換を行いました。
山口氏を始め、国立公園内には現場で汗を流している方がたくさんいらっしゃいます。
そのような方に対していつも頭が下がる思いです。ありがとうございます。
角楢小屋です。山口さんたちが管理等を行ってくださっています。
私的意見ですが、朝日連峰の小屋の中で最も好きな小屋の一つです^^
2010年06月07日アクティブレンジャー写真展開催中
磐梯朝日国立公園 裏磐梯 星 彰
昨年からはじまった、東北地区アクティブレンジャー写真展を今年もビジターセンターなどで展示会を開催しています。ぜひ、お時間をみつけてお立ち寄りいただければと思います。
現在、裏磐梯で開催している写真展は以下の通りです。
開催内容:アクティブレンジャーのおすすめスポット2010
開催場所:裏磐梯ビジターセンター(レクチャールーム内)
開催期間:平成22年6月2日~7月30日(火曜定休日)
開館時間:午前9時~午後5時(入館は16:30まで)
入館料:無料
電話:0241-32-2850(裏磐梯VC)
※事情により開催期間、展示内容が変更になる場合もあります。ご了承ください。


美しい風景写真が中心の展示となっています。個性的でユニークな作品が揃っていますよ!

各東北地区の国立公園のビジターセンターや観光案内のパンフレットも配布しております。ぜひ、お気に入りのところを見つけて、お出かけしてみてはいかがでしょうか?
現在、裏磐梯で開催している写真展は以下の通りです。
開催内容:アクティブレンジャーのおすすめスポット2010
開催場所:裏磐梯ビジターセンター(レクチャールーム内)
開催期間:平成22年6月2日~7月30日(火曜定休日)
開館時間:午前9時~午後5時(入館は16:30まで)
入館料:無料
電話:0241-32-2850(裏磐梯VC)
※事情により開催期間、展示内容が変更になる場合もあります。ご了承ください。
美しい風景写真が中心の展示となっています。個性的でユニークな作品が揃っていますよ!
各東北地区の国立公園のビジターセンターや観光案内のパンフレットも配布しております。ぜひ、お気に入りのところを見つけて、お出かけしてみてはいかがでしょうか?
2010年06月07日最後の反撃に遭うチュウサギ
秋田 足利 直哉
時間の流れが速い!と感じる今日この頃。自分の爪や髪の毛の伸びも早いなぁと感じてしまいます。まだ6月になったばかりかと思っていたけど・・・もう来月の準備もしなくては!
こんな時はサギ達の動きを見て勝手に癒されちゃおう!と思って^^ 【チュウサギ】を取り上げました。
水辺に佇むサギの姿って何とも言えない穏やかさがあって癒されますよね?ダイサギや【チュウサギ】が餌を探してじっくりと構えている様子を見ると特に感じます。
先日、承水路で調査していると近くの田んぼに【チュウサギ】がいました。そのうち大きな獲物を捕らえました。どうやら大型のドジョウのようでしたが必死に抵抗して【チュウサギ】の嘴にまとわりつくものだから少々困惑している様子が見て取れ、面白そうだったのでじっくり観察させて貰いました。

上から・・・
①大きな獲物を捕らえました。
②嘴にまとわりついて抵抗しています。
③獲物は大型のドジョウのようです。
④あまりに抵抗が激しいので安全策をとって畦道へ!

⑤もう良いかな?と思って咥えるとまた抵抗される・・・
⑥仕方なく畦の上にドジョウを放置して弱るのを待ちます。
⑦更に弱ったので、食べる前に水洗いをしました。
⑧ドジョウも最後の力を振り絞って必死の抵抗を見せるも・・・

あえなく、大口を開けた【チュウサギ】の体内へと消えていきました。
大きなドジョウが嘴にまとわりつくのを嫌って激しく首を振って払い避けようとしますが、ドジョウは思うように離れてくれません。
すると【チュウサギ】は畦の上でドジョウを弱らせる作戦に変更。何度か食べようと試みますがその都度激しく抵抗するので、また畦の上に戻すというのを繰り返し・・・・。
とうとう弱ったドジョウを食べようと、その前に畦の草や泥で汚れていたので【チュウサギ】は水洗いを!!
そして最後には・・・
【チュウサギ】の食事は基本的に”丸呑み”です。捕らえた獲物が大型でも丸呑み出来る状態に持って行きます。その為の動きには緻密な”計算”も働いているようです。
癒しを与えてくれそうな動きをする【チュウサギ】の中にしたたかな戦略を見たような気がした観察でした。もしかしてあのジーーーっと佇んでいるのも戦略の一つ??
こんな時はサギ達の動きを見て勝手に癒されちゃおう!と思って^^ 【チュウサギ】を取り上げました。
水辺に佇むサギの姿って何とも言えない穏やかさがあって癒されますよね?ダイサギや【チュウサギ】が餌を探してじっくりと構えている様子を見ると特に感じます。
先日、承水路で調査していると近くの田んぼに【チュウサギ】がいました。そのうち大きな獲物を捕らえました。どうやら大型のドジョウのようでしたが必死に抵抗して【チュウサギ】の嘴にまとわりつくものだから少々困惑している様子が見て取れ、面白そうだったのでじっくり観察させて貰いました。

上から・・・
①大きな獲物を捕らえました。
②嘴にまとわりついて抵抗しています。
③獲物は大型のドジョウのようです。
④あまりに抵抗が激しいので安全策をとって畦道へ!

⑤もう良いかな?と思って咥えるとまた抵抗される・・・
⑥仕方なく畦の上にドジョウを放置して弱るのを待ちます。
⑦更に弱ったので、食べる前に水洗いをしました。
⑧ドジョウも最後の力を振り絞って必死の抵抗を見せるも・・・

あえなく、大口を開けた【チュウサギ】の体内へと消えていきました。
大きなドジョウが嘴にまとわりつくのを嫌って激しく首を振って払い避けようとしますが、ドジョウは思うように離れてくれません。
すると【チュウサギ】は畦の上でドジョウを弱らせる作戦に変更。何度か食べようと試みますがその都度激しく抵抗するので、また畦の上に戻すというのを繰り返し・・・・。
とうとう弱ったドジョウを食べようと、その前に畦の草や泥で汚れていたので【チュウサギ】は水洗いを!!
そして最後には・・・
【チュウサギ】の食事は基本的に”丸呑み”です。捕らえた獲物が大型でも丸呑み出来る状態に持って行きます。その為の動きには緻密な”計算”も働いているようです。
癒しを与えてくれそうな動きをする【チュウサギ】の中にしたたかな戦略を見たような気がした観察でした。もしかしてあのジーーーっと佇んでいるのも戦略の一つ??
2010年06月04日閖上海岸で漂着ゴミ調査
仙台 鎌田 和子
6月に入って初夏らしい天候に恵まれた日、宮城海上保安部主催で地元協力校である「名取市立閖上中学校」の全校生徒のみなさん、そして閖上海岸(愛称:ゆりりん)の整備・保護活動をしている「ゆりりん愛護会」のご協力のもと「海浜漂着ゴミ調査及び海浜清掃」が開催されました。私たち仙台自然保護官事務所も参加しましたので報告いたします。
閖上中学校では海岸の清掃活動を永年にわたり実施するとともに、県の絶滅危惧種ハマボウフウの保護と増殖に向けた調査・保全、海岸松林再生のため、学校と協働した植林など地域の環境整備に貢献してきて、平成18年度「みどりの日」自然環境功労者表彰「環境大臣表彰」を受賞している学校です。
私たちは、漂着ゴミ調査のグループに参加、調査対象・調査方法は、家庭ゴミ、産業ゴミ、金属、プラスチック、ビニール、ロープなど、普段私たちがゴミを出すような分類で、調査票に書き込み集めていきます。

中学生に混じってゴミ拾いをする森林保護官、海上保安部のスタッフからは、「今日は自然物以外のゴミを拾うこと」という指令でしたが、みんなはプラスチックと思って拾ったものが、「コウイカの甲」と自然保護官の説明に、えっ~と驚きの声、人工物を探していると、不思議と自然物に目が行くようです。

約1時間ゴミ拾いをして、それぞれのグループで反省や感想を話し合っているころ、スカイパトロール中の海上保安部のヘリコプターが、海岸で活動中の私たちに低空飛行で声援を送ってくれました。

みんなが拾って調査したゴミを前に記念撮影!毎年ゴミを拾っている皆さんの感想には、「段々、ゴミが減ってきているようだ。」「漁業関係のゴミが多い。」「タバコのフィルターが多い。」「自分たちは捨てないようにしよう。」などの声が・・・・。
ゆりりんという愛称で呼ばれている閖上海岸では、ゴミが減り、砂浜の植物の代表選手である「ハマボウフウ」が多く生育する浜にしようと、地元の皆さんも頑張っていることに嬉しくなった一日でした。
閖上中学校では海岸の清掃活動を永年にわたり実施するとともに、県の絶滅危惧種ハマボウフウの保護と増殖に向けた調査・保全、海岸松林再生のため、学校と協働した植林など地域の環境整備に貢献してきて、平成18年度「みどりの日」自然環境功労者表彰「環境大臣表彰」を受賞している学校です。
私たちは、漂着ゴミ調査のグループに参加、調査対象・調査方法は、家庭ゴミ、産業ゴミ、金属、プラスチック、ビニール、ロープなど、普段私たちがゴミを出すような分類で、調査票に書き込み集めていきます。
中学生に混じってゴミ拾いをする森林保護官、海上保安部のスタッフからは、「今日は自然物以外のゴミを拾うこと」という指令でしたが、みんなはプラスチックと思って拾ったものが、「コウイカの甲」と自然保護官の説明に、えっ~と驚きの声、人工物を探していると、不思議と自然物に目が行くようです。
約1時間ゴミ拾いをして、それぞれのグループで反省や感想を話し合っているころ、スカイパトロール中の海上保安部のヘリコプターが、海岸で活動中の私たちに低空飛行で声援を送ってくれました。
みんなが拾って調査したゴミを前に記念撮影!毎年ゴミを拾っている皆さんの感想には、「段々、ゴミが減ってきているようだ。」「漁業関係のゴミが多い。」「タバコのフィルターが多い。」「自分たちは捨てないようにしよう。」などの声が・・・・。
ゆりりんという愛称で呼ばれている閖上海岸では、ゴミが減り、砂浜の植物の代表選手である「ハマボウフウ」が多く生育する浜にしようと、地元の皆さんも頑張っていることに嬉しくなった一日でした。
2010年06月04日アクティブレンジャー写真展 in 森吉山ダム広報館
秋田 足利 直哉
数日前の日記で、「各地のパンフレットを見る機会があった」、「東北のAR仲間の写真を見る機会があった」と書いてきましたが・・・既にお分かりの通り、森吉山野生鳥獣センターと森吉山ダム広報館にて東北アクティブレンジャー写真展を開催しています。
「写真」はその準備の為に見ていましたし、「パンフレット」は写真展に来られて、他の場所にも行ってみたい!と興味を持たれた方の為に各所管地や関係自治体からいただいた物を取り寄せて、それぞれの写真近くに配置してあります。
この写真展を見て下さって、各地へお出かけいただくキッカケになればこれほど幸せなことはありません。
さて、今日は森吉山ダム広報館での写真展の様子をお伝えします。

展示施設の中でもより見やすい場所とそうでもない場所というのがあったりしますが、ここは森吉山ダム広報館の中でも一番目につきやすい場所。つまり1等地です!!こんな場所で写真展を開催させていただけるなんて・・・本当に感謝です。
昨年も写真展を実施させていただきましたが、それを見た方が『写真がキレイだったから自分の目でも見てみたくて陸中海岸まで行ってきました。』という嬉しい話を聞きました。後日その方のブログを拝見させていただいたところ、宮古の高屋敷ARが撮影した物よりも数段綺麗な写真が掲載されていました(高屋敷さん・・・失礼!!)。
森吉山ダム広報館の入り口では【ツバメ】が営巣中でした。ちょっと遅れている感が否めませんが、当地はようやく温かくなってきて周囲の生きものも活発になり始めた頃ですからまだまだ充分繁殖は可能でしょう。
これは玄関脇のスロープの上にありますから、そちらを通る際にはお気を付け下さい。

こんな体勢になりながら泥を塗りつけて巣を作っていくんですね?一体何回泥を運んできたら1つの巣が出来るんでしょうか??恐らく・・・気の遠くなる作業ですよね?
皆さんが写真展に訪れた時にはこの【ツバメ】が巣の上からお出迎えしてくれるかも知れませんよ^^!!
「写真」はその準備の為に見ていましたし、「パンフレット」は写真展に来られて、他の場所にも行ってみたい!と興味を持たれた方の為に各所管地や関係自治体からいただいた物を取り寄せて、それぞれの写真近くに配置してあります。
この写真展を見て下さって、各地へお出かけいただくキッカケになればこれほど幸せなことはありません。
さて、今日は森吉山ダム広報館での写真展の様子をお伝えします。

展示施設の中でもより見やすい場所とそうでもない場所というのがあったりしますが、ここは森吉山ダム広報館の中でも一番目につきやすい場所。つまり1等地です!!こんな場所で写真展を開催させていただけるなんて・・・本当に感謝です。
昨年も写真展を実施させていただきましたが、それを見た方が『写真がキレイだったから自分の目でも見てみたくて陸中海岸まで行ってきました。』という嬉しい話を聞きました。後日その方のブログを拝見させていただいたところ、宮古の高屋敷ARが撮影した物よりも数段綺麗な写真が掲載されていました(高屋敷さん・・・失礼!!)。
森吉山ダム広報館の入り口では【ツバメ】が営巣中でした。ちょっと遅れている感が否めませんが、当地はようやく温かくなってきて周囲の生きものも活発になり始めた頃ですからまだまだ充分繁殖は可能でしょう。
これは玄関脇のスロープの上にありますから、そちらを通る際にはお気を付け下さい。

こんな体勢になりながら泥を塗りつけて巣を作っていくんですね?一体何回泥を運んできたら1つの巣が出来るんでしょうか??恐らく・・・気の遠くなる作業ですよね?
皆さんが写真展に訪れた時にはこの【ツバメ】が巣の上からお出迎えしてくれるかも知れませんよ^^!!
2010年06月03日何か足りない・・
秋田 足利 直哉
現在、森吉山野生鳥獣センターにて『アクティブレンジャー写真展』を開催中です。今期は3つのタイトルを実施する予定で、6月は新企画、人と自然のつながりについて東北のアクティブレンジャーがそれぞれの思いを込めた写真で実施する写真展『自然が大好きだから・・』を開催しています。

写真展の様子。
展示については私一人で行っているため、至らない点が多く、「何か足りない・・」感が否めません。様々な方から意見を聞いてより解りやすくなるようにしていきたいともいますので皆さん忌憚のないご意見をよろしくお願いいたします。
さて、ここからが本題。
この↓写真は【モズ】のオス♂が縄張りの中にある松の木の上で周囲に睨みを利かせている(?)写真ですが、いかにも【モズ】らしいコロコロとした体型で、まるでダルマさんのようで良いなぁ~と思っていたのですが・・・なんか一つしっくり来ないんです。何か足り無くないですか??

【モズ】らしさが出ている姿勢かと思うのですが・・・
比較するためにもう1枚写真を載せました。
撮影日も違えば、サイズも異なりますし、場所も大きく異なります。と言うことはほぼ確実に別個体です。でもこちら↓はこれだけ小さくても、一目で典型的な【モズ】のオス♂とわかる写真です。

上の写真を比べてみて下さい。上には何処か足りない部分がありますよね??
その部分というのは【モズ】のオス♂の特長として識別の際大きな役割を果たす部分ですが、それが無くても【モズ】のオス♂であることは間違いありません。
ところで、何が足りないか解りましたか??
と、問題を出すような事を書いておきながら言うのも何なんですが・・・・全ての特長が無くても”雰囲気”や”全体のイメージ”で観察することも大切なことだと感じます。先日の野鳥観察会の時、講師をして下さった方から『野鳥を見るときは、細かな特長よりも全体のイメージ、雰囲気』という話をしていただきました。まさにその通りです!!
足りなかったのは・・・【モズ】のオス♂の”特長”ではなく、私の観察時の”視点”でした。もっと大きな視点や、多様な視点が必要なんだと感じる今日この頃です。もっともっと精進せねば!!普段の仕事も、展示の仕方も・・

写真展の様子。
展示については私一人で行っているため、至らない点が多く、「何か足りない・・」感が否めません。様々な方から意見を聞いてより解りやすくなるようにしていきたいともいますので皆さん忌憚のないご意見をよろしくお願いいたします。
さて、ここからが本題。
この↓写真は【モズ】のオス♂が縄張りの中にある松の木の上で周囲に睨みを利かせている(?)写真ですが、いかにも【モズ】らしいコロコロとした体型で、まるでダルマさんのようで良いなぁ~と思っていたのですが・・・なんか一つしっくり来ないんです。何か足り無くないですか??

【モズ】らしさが出ている姿勢かと思うのですが・・・
比較するためにもう1枚写真を載せました。
撮影日も違えば、サイズも異なりますし、場所も大きく異なります。と言うことはほぼ確実に別個体です。でもこちら↓はこれだけ小さくても、一目で典型的な【モズ】のオス♂とわかる写真です。

上の写真を比べてみて下さい。上には何処か足りない部分がありますよね??
その部分というのは【モズ】のオス♂の特長として識別の際大きな役割を果たす部分ですが、それが無くても【モズ】のオス♂であることは間違いありません。
ところで、何が足りないか解りましたか??
と、問題を出すような事を書いておきながら言うのも何なんですが・・・・全ての特長が無くても”雰囲気”や”全体のイメージ”で観察することも大切なことだと感じます。先日の野鳥観察会の時、講師をして下さった方から『野鳥を見るときは、細かな特長よりも全体のイメージ、雰囲気』という話をしていただきました。まさにその通りです!!
足りなかったのは・・・【モズ】のオス♂の”特長”ではなく、私の観察時の”視点”でした。もっと大きな視点や、多様な視点が必要なんだと感じる今日この頃です。もっともっと精進せねば!!普段の仕事も、展示の仕方も・・
2010年06月02日トチノキ 見頃です
秋田 足利 直哉
6月1日より森吉山野生鳥獣センターが開館しています。今期も皆様のお越しをこころよりお待ちいたしております。
さて、その森吉山野生鳥獣センターの周辺では樹上の大きな花が見頃を迎えています。その花はこちら↓。

【トチノキ】です。
この樹の葉は「掌状複葉」という掌を広げたような葉の付き方をするひときわ大きな葉で、実も栗に似た色合い&外見の大きな実です。更には花も大きくまとまっていて目立ちますから、車で通過していても直ぐに目に止まります。
【トチノキ】はその花の咲く様子から「シャンデリアツリー」とも呼ばれています。しかし先日友人から『【トチノキ】は「シャンデリアツリー」って呼ばれているみたいだけど、シャンデリアってガラスが沢山ぶら下がった派手な装飾の電灯でしょ?この花は似てないよね?』と言われました。
私自身はこの花を見て「シャンデリア」で納得していたのですが、確かにそんな見方も出来ますね?私たちが見かける「シャンデリア」は確かにイロイロと”ぶら下がっている”タイプの物が多いかも知れませんね・・・。
さて、そこで「シャンデリア」がいつ頃から使われるようになったか?調べてみると、その起源は中世ヨーロッパの教会にあったローソクを灯して使う物にまで遡る事が出来るようです。今の「シャンデリア」のように天井から吊り下げられているのは同じですが、灯りがローソクなので沢山の「燭台」が集まっているような物を想像して貰えると良いかと思います。1本の軸に沢山の燭台が枝分かれしている感じ・・・で想像してみて下さい・
現在の「シャンデリア」のような物が使われるようになるには電球の発明を待たなければなりませんが、これは1800年代の半ばを過ぎる事になりますから、”電球の発明よりもシャンデリアの出現の方が早い”と言うことになります。
と、こんな事を考えながら【トチノキ】の花を見るとどうでしょうか?

1つの花序をアップにしてみました。大雑把に言えば”円錐形”でしょうか?”ぶら下がっている”タイプとは違いますね?
さぁ、どうです??この【トチノキ】の花、「シャンデリア」に見えてきましたか??
でもこれを見て「シャンデリアツリー」と言った人はどのタイプの「シャンデリア」の事を差して言ったのでしょうかね??
さて、その森吉山野生鳥獣センターの周辺では樹上の大きな花が見頃を迎えています。その花はこちら↓。

【トチノキ】です。
この樹の葉は「掌状複葉」という掌を広げたような葉の付き方をするひときわ大きな葉で、実も栗に似た色合い&外見の大きな実です。更には花も大きくまとまっていて目立ちますから、車で通過していても直ぐに目に止まります。
【トチノキ】はその花の咲く様子から「シャンデリアツリー」とも呼ばれています。しかし先日友人から『【トチノキ】は「シャンデリアツリー」って呼ばれているみたいだけど、シャンデリアってガラスが沢山ぶら下がった派手な装飾の電灯でしょ?この花は似てないよね?』と言われました。
私自身はこの花を見て「シャンデリア」で納得していたのですが、確かにそんな見方も出来ますね?私たちが見かける「シャンデリア」は確かにイロイロと”ぶら下がっている”タイプの物が多いかも知れませんね・・・。
さて、そこで「シャンデリア」がいつ頃から使われるようになったか?調べてみると、その起源は中世ヨーロッパの教会にあったローソクを灯して使う物にまで遡る事が出来るようです。今の「シャンデリア」のように天井から吊り下げられているのは同じですが、灯りがローソクなので沢山の「燭台」が集まっているような物を想像して貰えると良いかと思います。1本の軸に沢山の燭台が枝分かれしている感じ・・・で想像してみて下さい・
現在の「シャンデリア」のような物が使われるようになるには電球の発明を待たなければなりませんが、これは1800年代の半ばを過ぎる事になりますから、”電球の発明よりもシャンデリアの出現の方が早い”と言うことになります。
と、こんな事を考えながら【トチノキ】の花を見るとどうでしょうか?

1つの花序をアップにしてみました。大雑把に言えば”円錐形”でしょうか?”ぶら下がっている”タイプとは違いますね?
さぁ、どうです??この【トチノキ】の花、「シャンデリア」に見えてきましたか??
でもこれを見て「シャンデリアツリー」と言った人はどのタイプの「シャンデリア」の事を差して言ったのでしょうかね??


今、西部承水路で最も多く見られるのは【カンムリカイツブリ】です。身体も大きく見つけやすい上に”いつもいる場所”も決まっているのでついつい観察機会も多くなります。
先日、いつもの場所に2羽の【カンムリカイツブリ】を見つけました。さっきまで盛んに潜水していたのに急に休憩モードになり、羽繕いを始めました。するとその流れで”頭掻き”をしていたのですが・・・
連続で撮影したものをくっつけてみました。最後の写真は頭掻きが終わって気持ちよさそうに背伸びをしている写真です。
その直前までの頭掻きは右足を挙げて色んな場所を掻きまくっています。左足はと言うと広げてバランスをとっているようです。それにしても随分と力を入れて頭掻きしたものです。力が入りすぎて自分の体が回転していました(笑)