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東北地方環境事務所

アクティブ・レンジャー日記 [東北地区]

八幡平山頂でのふれあい

2010年05月06日
鹿角
 連休最終日の5月5日、八幡平山頂で「みどりの月間」にちなんだ自然観察会を行いました。青森・岩手・秋田の三県からボランティアスタッフも含めて総勢41名が集まってくれました。

 まだ頂上付近は3m近くの雪が残っているため、日本古来の輪かんじきから最新のスノーシューまで思い思いの道具をつけて夏の間は歩くことのできない湿原の中央部やアオモリトドマツの林間ハイキングを楽しんでもらいました。

 目的は多様な自然と生き物との「ふれあい」だったのですが、スタッフの反省会で「最も大きな成果は参加者同士のふれあいだった」という指摘がありました。各地からの個人参加者が多く出発時点はほとんど会話も無かったのですが、終わる頃には気軽な会話が飛び交うような雰囲気が出来上がってきました。良い自然は人の閉ざされた心を解放してくれる不思議な力を持っているのでしょうか?


夏の間は入ることのできない水蒸気爆発の火口の中で八幡平の火山活動の活発さを実感することができました。

アオモリトドマツの枝の「中抜け現象」がどうして生じるかを目の当たりにする参加者。積雪面付近の枝が下に沈降する雪に引っ張られた結果もぎとられていきます。