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東北地方環境事務所

アクティブ・レンジャー日記 [東北地区]

カンムリカイツブリの求愛

2010年03月23日
秋田
 連休明けの今日は三寒四温の”寒”の日。冷たい雨が降っています・・・。彼岸も後半になっていますが、この先の天気予報が三寒四温どころではなくもっと目まぐるしく天気が変わるみたいです。
 さてこの雨、週末に飛来した黄砂をキレイさっぱり洗い流してくれると良いのですが・・。


 
 春は別れの季節。或いは出会いの季節などと周囲の環境の変化をとらえて称されていますが、野鳥達にとっては『恋の季節』。囀りを奏で、求愛行動をし、交尾をして、巣材運びなど新しい季節の到来をあちこちで見ることが出来ます。
 今日はその中から先日観察した【カンムリカイツブリ】の求愛行動をお伝えします。

 承水路に【カンムリカイツブリ】の姿が多くなっている事は前にもお伝えしましたが、あっという間に冬羽から夏羽(繁殖羽)に換わり、今はもう求愛行動が見られるようになってきました。


 誇らしげに頭部の冠羽や首部の飾り羽などを広げてお互いにアピールしています。


 そうしているうちにお互い見つめ合って、左のオス♂と思しき個体が首をひねったり回したり・・・遠すぎて音は聞こえませんがもしかして鳴き声もあげているかも知れません。


 それに答えるように右のメス♀と思しき個体が答えるように、首を曲げたり、回したり、鳴き声もあげているかも知れません。


 周囲には他の【カンムリカイツブリ】が数羽いましたが、彼らの目には入っていないようで、自分たちの世界に浸っているようにも見えました。
 【カンムリカイツブリ】の求愛行動は様々なスタイルがあるようですが、私が観察したこの行動はまるでミュージカルのワンシーンの様でした。


 この日はどんよりとした空が広がって、周囲もどんよりしていましたが、彼らの周りだけは華やいで見えたから不思議です。