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東北地方環境事務所

アクティブ・レンジャー日記 [東北地区]

マガンの水浴

2010年03月08日
秋田
 観察できる鳥で冬から春へと確実に季節は移ろっていると実感できる今日この頃。宮城を立って、旧八郎潟の水辺を塒としている【マガン】の数も徐々に減ってきました。今、ガン達の生息数のピークは北海道に移ったようです。



 なので、今日の話題はギリギリ『旬』かな?って感じ。もう数日したら完全に鮮度が落ちてしまう話題です。


 この時期、巡視をしていると普段とは違う場所に野鳥の群れがあってちょっと面食らってしまうことがあります。先日もそんなことがありました。承水路を巡視していて、注意はそちら側に傾いていたのですが、反対側にいる【マガン】の群れに直前まで気付かずに近寄ってしまいました。
 一部は飛んで逃げてしまいましたが、幸いにも大半が残ってくれたのでその場で【マガン】の観察をしました。


 未だ・・大半の【マガン】が警戒したままで首を挙げている中で、写真の中央に写っている【マガン】が水浴びを始めました。 




 普段、広い水辺を塒としているので、そこで水浴しているものと思いこんでいましたが、こんな田んぼの排水用の水路の泥水でも水浴をするんですね??
 周りにいる【マガン】に警戒させておいて自分はちゃっかり水浴をするなんてなかなか肝の据わった(?)個体です。胸~首~頭~背中に入念に水がかかるように身体を動かしていました。


 仕上げは勿論、羽繕いです。それも周りに警戒させたままで自分は悠々と入念な羽繕いをしていました。何処の世界にもこうした「ちゃっかり者」っているんですかね??

 でもこんな泥水でキチンとしたお手入れは出来たんですかね??ちょっと心配になってしまいます(笑)。