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東北地方環境事務所

アクティブ・レンジャー日記 [東北地区]

棹になり・・鍵になっているけれど

2009年11月30日
秋田
  例年よりもちょっと早めに”初滑り”を済ませ、もしかして筋肉痛になるか?と心配しましたが、今日のところは大丈夫そうです!まさか明日になってなんてことは・・無いと良いのですが・・・


 さて、今日はこのところ大潟に行くとやけに目につく光景について書こうと思います。


 タイトルの通り、大きな鳥の群れが棹となり、鍵となって飛ぶ光景です。
 というと・・・『今、ガンが来てるんでしょ?当たり前じゃないの?』と思われますよね??確かにそれはそうなんですが、今日取り上げる光景はガンの話題ではありません。
 もう少し、近づいている写真を見てみましょう↓。


 サイズは一見して『ガンかな?』と思うくらいの大きさですが、なんか違います。妙に尾羽が長く見えませんか?首の感じもガンとは違うようです。しかもガンのように鳴き声が聞こえません・・・。
 横を通過するときの写真を見てみましょう↓。


 この鳥の正体は【カワウ】です。そう言えば、昨年とある場所で、これと同じような光景を見たことがありました。その時は『ガン?・・ん??なんか違うぞ?』と感じたのを思い出します。その経験があったからか?今年は『あっこれは!!ウだな!』と直感しました。

 これまでの観察から、どうやら【カワウ】の群れは水路に沿って、群れで移動しているようです。少し前まで、数羽がカモ類やカイツブリ類の中に見られる程度でしたが、最近は大群となって水路で観察されるようになってきました。

 ガンの群れのような編隊を組んで飛ぶ【カワウ】の群れですが、不気味なほど音もなく飛び去ります。大潟では見慣れた編隊での飛行ですが、鳴き声があるとないとではこうも違うものか?と感じます。違和感ってこういう感じでしょうか??