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東北地方環境事務所

アクティブ・レンジャー日記 [東北地区]

今年もパークボランティア活動、ご苦労様でした。

2009年11月27日
鹿角
 八幡平、秋田駒ヶ岳へ通じる観光道路が今年も積雪により相次いで来春まで長い冬の眠りにつきました。紅葉時期にあれほど賑わった山も今はたまに訪れる湯治客以外ひっそりとして静まりかえっています。

 3月から自然観察会や外来植物駆除、植生回復に登山道補修などそれこそ休む暇無く活動してくれたパークボランティアの会も半年の活動を無事終え反省会を開きました。八幡平地区では「PV今昔物語」と題して発足以来のメンバーであるFさんが、試行錯誤しながら全て手作りで活動の土台を築いた創生期
の熱気あふれた時代から、次第に研修体系や機関誌発刊などが整備され、多様な活動を担うようになった現在までの歴史を語ってくれました。その当時のメンバーが23年目の今も6名も残っていて新しい仲間を指導してくれています。また隣の南八幡平地区の反省会では「ヒゲのボランティア」として有名な
地元のSさんに対してボランティア活動15年継続に対して環境省から感謝状が贈られました。

 長く活動を続けてくれる方がいる一方で、今年は多くの新しいパークボランティア仲間を迎えました。どうすれば一人でも多くのメンバーが充実した活動ができるようサポートできるかが今の自分に与えられたテーマです。
 毎月送られてくる箱根PVの機関誌「やまぼうし」の中にこういう記事を見つけました。「私達の仲間や先輩が長年継続してきてくれた活動の賜物です。
歴史を知り思いを共有することはより豊かな未来につながるでしょう。最近加入された方々も、ぜひ一緒に歴史をつくりましょう」。
 

八幡平地区PVの反省会・「楽しくなければボランティア活動では無い」と話に力が入るFさんの「PV今昔物語」。

南八幡平地区PVの反省会・地元で民宿を経営しながら積極的にボランティア活動を続けるSさんに自然環境局長からの感謝状が手渡される。