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東北地方環境事務所

アクティブ・レンジャー日記 [東北地区]

ハシボソガラスの食事

2009年11月18日
秋田
 昨日の日記でお伝えした観察会に参加して下さった方から『アクティブレンジャー日記見てるよ!』と声をかけていただきました。こういった声は時々頂く機会がありまして、その度に「ありがたいなぁ」と深く感謝しています。これからも投稿していきますので駄文にお付き合い下さい。


 今日は南の池で見た、【ハシボソガラス】の食事風景の話です。私の日記はどうやら(?)同じような話題が続く傾向があるようで・・・(笑)


 【ハシボソガラス】が食べているのは南の池の畔に放置されたオオクチバスのようです。

 大潟村では釣り上げたオオクチバスなど外来魚のリリースを禁止しています。そうすると当然釣った魚を持ち帰ることになるのですが、一部にマナーの悪い方々がいて、釣った魚を放置していく方が時々いるようです。(困ったものですが、この問題は今日の日記ではひとまず置いておきましょう・・・)
 【ハシボソガラス】が食べていたのはそんな、オオクチバスであったようでした。


 魚はどの部分が一番美味しいか?という質問の答えとして言われるのは、『頭の部分は口やエラなど動く部分が集まっているから身が締まって美味しい』なんて言われますが、実際はどうなんでしょうかね?
 この【ハシボソガラス】は頭の辺りから食べ始めていました。この写真は(ちょっとエグイですが・・)目玉をほじくり出して食べているシーンです。脚でしっかり押さえて居るのが解ります。

 およそ、口の周り→目玉→目玉の周囲→エラの周辺といった順番に食べていたようです。でも長めで太い【ハシボソガラス】の嘴の形は魚の肉をえぐり取ったりするのには向いていないようで・・・不器用な食べ方に感じてしまいました。
 周囲を随分と警戒しながら食べていたので、きっと美味い部分から食べ始めたと想像しますがいかがでしょうか?


 でも「魚のカマが好き」な私にとっては、この【ハシボソガラス】の食べ進め方がなんとなく納得できるな~と感じた観察でした。