ACTIVE RANGER

アクティブ・レンジャー日記 [東北地区]

東北地方環境事務所のアクティブ・レンジャーが、活動の様子をお伝えします。

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2009年8月

32件の記事があります。

2009年08月21日オオハンゴンソウ駆除活動 その2

磐梯朝日国立公園 裏磐梯 小長井 崇大

 8月20日、五色沼探勝路において裏磐梯パークボランティアの皆さんとオオハンゴンソウの駆除活動を行いました。
 五色沼周辺のオオハンゴンソウに関しては、今月5日に関係機関とともに大々的に駆除を実施しましたが、やはり完全に取り除くことはできなかったようで、今回は前回駆除を行った場所を回り、取り残したものの駆除を行いました。


 取り残しは意外に多く感じました。前回取り残したものは、おそらくその時花を付けていなかったものでしょう。黄色い花が目立っているものはまず間違いなく取り残すことはないので、同じ場所であっても日にちをずらして、1シーズン中に何度か駆除を行うと効果的だと思いました。


 午前中いっぱい作業していただき、歩道沿いから林内まで、目につくものはほぼ全てなくなりました。暑い中ご苦労様でした。

 裏磐梯地区のオオハンゴンソウ駆除は、この他にも自然保護団体に作業を業務としてお願いしています。休暇村さんなど意識の高い一部の方も自主的に駆除を行っており、裏磐梯が国立公園である限り、これから先も協力して少しずつ範囲を広げながら駆除を行っていきます。

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2009年08月21日秋来ぬと目にはさやかに見えねども・・・・・

仙台 鎌田 和子

今日は、仙台海浜の井土浦の巡視に出かけてきました。松林の中の自転車道を走っていると、あるところは「ミーン、ミンミンミー」とミンミンゼミの声、こんどは、「つくづく惜しい、つくづく惜しい」と過ぎ去る夏を惜しむかのようにツクツクボウシが鳴きはじめていました。夏本番が来ないうちに夏が過ぎて行きます。

4つの鳥獣保護区の巡視を行っていると、そこに生育している植物から、季節の変わり目を教えてもらいます。例えば、イネ科、カヤツリグサ科、シソ科、ゴマノハグサ科、タデ科などです。また、湿地では水生植物が8月~9月が最盛期、この季節は日に日に変化しているように感じています。

他にもいろいろな植物が見られるので、今回は、巡視中に見つけた植物たちを紹介します。


写真は伊豆沼のミズアオイ(絶滅危惧Ⅱ類)です。(近づけないので400㍉の望遠で撮影しています。)同じミズアオイ科のコナギは休耕田で群生し、農家の皆さんには雑草として厄介者になっています。

マメ科のヤブツルアズキ(小豆の原種とも言われています)です。井土浦や化女沼でも見られます。そこでなければという訳ではありませんが、マメ科の花もあちこちで目立ってきました。

カヤツリグサ科のイガガヤツリと後ろはタマガヤツリです。井土浦で撮影しましたが、この日、カヤツリグサの図鑑が役立ちました。

巡視する4ヶ所の共通はウエットランド(湿地)で、植物や野鳥など生物もかなり重なるものがあります。それらが、秋がそこまで来ていることを知らせています。

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2009年08月20日「静」中「動」あり

秋田 足利 直哉

 通勤電車に学生達が戻ってきて、街にもようやくいつもの賑わいが戻ってきました。野山にも普段見慣れない野鳥の姿も見られるようになってきました。季節は確実に移ろいゆくもののようです・・・。そろそろ「小さい秋」探しが出来るかな??



 さて、大潟草原のサギのコロニーは色々、紆余曲折、波瀾万丈ありましたが、今期の繁殖がほぼ終了し、僅か数組を残すのみとなりました。ここで生まれたサギたちも間もなく何処か別の地へと渡っていくのでしょうか?
 その時までのつかの間、ここで生まれたサギたちをしっかり見ておこう!と思って管理棟から観察した時の様子をお伝えします。



 ↑の写真はよくある【アオサギ】が水辺で佇む光景です。皆さんの近所でもこの様な光景をご覧になる機会は多いのではないでしょうか??しかし・・【アオサギ】の俊敏な動きはあまり見ることはないですよね?
 私もそういう場面はほとんど見た事が無かったのですが、先日水中の餌を捕らえようとする場面を観察しました。


 なにか水中の獲物に狙いを定めたようです。集中力が高まっているのが伝わってきます。


 「今だ!!」というタイミングで勢いよく水中へと嘴を差し込みました。あまりの早さに肉眼では解らなかったのですが、頭が丸ごと入ってますね??

 【アオサギ】のイメージとしては『静』のイメージが強いですが、イザという時はかなり素早い『動』へとシフトチェンジするんですね?普段はスローモーに見える【アオサギ】ですが、餌を採る時は目にも止まらぬ早さで動いていました。いや~連写してて良かった(笑)

 

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2009年08月19日心を鬼に・・

秋田 足利 直哉

 10日以降更新が滞っていましたが、その間たまっていた記事が一気にアップされています。でも中にはトップページ(最近の記事5件を掲載)に載ることなく下がってしまった物もあります。サイト上のカレンダーの日付をクリックするとその日の記事が開けますのでそちらでご覧下さい。


 さて・・「最近鳥が少ないな~鳥枯れかな?」と思っていたら早くも秋の渡りが始まっているようで、シギの姿を見かけるようになりました。そうなるとどうしても目がいってしまうのですが、まだまだ渡りの序盤ですから、今は未だこれまでも観察してきた野鳥を目にする機会の方が圧倒的に多くなります。
 そんな中、何処に行っても見かけるのが【ハクセキレイ】。某漫画では「駐車場の鳥」とか「人工物大好きな鳥」と表現されていますが、”確かに!”と思う場面が多々あります。

 先日、見かけた【ハクセキレイ】も人工物の上にいました。このところ親子で採餌する【ハクセキレイ】を多く見かけますが、この時も親子で過ごしていました。


 成鳥のメス♀のようです。つまり母親ですね!


 こちらか幼鳥。微妙ですがメス♀でしょうか?つまり今年生まれた娘ですね!

 この親子、なんだか微妙な空気を醸し出していました(と、いっても彼らの空気を読めるわけではないので想像ですけど・・・)。なんだか親鳥が冷たいのです。近づく我が子を追い払ってみたり、追い払っても離れないので足早に追い払ってみたり・・・幼鳥の方はどうして良いのか?解らず戸惑っている様子です。


 とうとうそのプレッシャーに負けて(?)幼鳥が飛んで逃げていきました。その時の一こまが↑の写真。そっぽを向いた親鳥が何とも言えない空気を醸し出してはいませんか??

 そろそろ独り立ちの時期なんでしょうね?それでそれを促すために心を鬼にして冷たく追い払っていたのではないでしょうか?
 可愛い我が子ですが、もう「一人前」と認めた証拠でもありますからね・・・。
 ちょっと離れた場所に降りて、所在なさげにウロウロする幼鳥の姿も印象的でしたが、親鳥の心情も想像できる何とも言えない観察でした。


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2009年08月18日【実施報告】 自然観察会『森吉山麓高原のスギ原生林を訪ねる』

秋田 足利 直哉

 久しぶりにここのサイトも更新されました。これからは通常体勢に戻ります。皆さんもそろそろ夏休みが終わり通常体勢に戻ったのではないでしょうか?この時期いつも思います・・・学生が羨ましい(^^);


 先日の日曜日、森吉山麓で自然観察会を実施しましたのでご報告いたします。
 企画の段階で「お盆の時期に参加者が集まるのかね?」という意見もありましたが、「帰省客も一緒に参加して貰いたい」という狙いがあってこの日に設定したのだとか・・・
 で、帰省中の方の参加はあったのか?というと・・・残念ながらゼロ。企画段階での狙いははずれました。それでも地元北秋田市を中心に21名の方々に参加していただきました。その中には観察会の実施主体である森吉山野生鳥獣センター運営協議会会長である北秋田市長の顔もありました。地元の方は市長と一緒に観察会に参加できると喜んでいたようです。

 さて、今回の観察会は国指定の天然記念物に指定されている「桃洞・佐渡のスギ原生林」のある高場森に天然杉の巨木を訪ねるものです。この日記でも取り上げたことのある高場森の標高は900m。スギの自生地あるいは生育適地とは大きくかけ離れた環境です。
 当地には(他の地域でもそうでしょうけど・・)『峰に松、なかほど檜、ふもと杉』と山の木の生育地を表す言葉がありますが、本来杉は山の麓の肥沃な土壌を好むそうです。では高場森の天然杉はどうか?というと、豪雪&強風にさらされている山頂部にあって、しかも樹高は周囲の広葉樹に比べて遙かに高く厳しい環境にあっても逞しく生きている特殊なスギ原生林です。



 今回は(も?)東北森林管理局OBの方々を講師に迎え、スギ三昧の観察会としました。


 高場森山頂付近の天然杉。一部折損しているものの見事な大木です。


 写真はちがう場面ですが私も自分の経験を生かし(?)年輪を観察しながら、その時の世の中はどうなっていたのか?歴史番組風に解説してみました。


 鹿角の大堀ARが報告してくれている観察会は、普段余り注意してみないイネ科の植物や地質・岩石にスポットをあてたもので、参加者の感想にも驚きや新鮮さがあるようですよね?
 これまで、観察会はその時期その場所にあるものを題材に色んな話をしてきていましたが、狙いをしぼってその道の専門家と歩く観察会も実に良い物だな!!と感じました。
 さぁ次回(9月)は地質的な観察スポットが豊富な小又峡コースで行います。今回感じた”手応え”を次回も感じる事が出来るような内容にしていきたいと思っていますので是非ご参加下さい。


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2009年08月17日相性??

秋田 足利 直哉

 今朝の通勤の車窓から甲子園応援特別列車を見かけました。昨日は北秋田市で花火大会があり、森吉山野生鳥獣センターには夏休みの自由研究の題材を求めて小学生達がやって来ていました。そんな情景に、そろそろ夏も終盤に差し掛かったんだなぁ~と実感しています。



 さて、秋田は数日暑い日が続いています。今日は夏の終盤の暑い日に出会い機会の多い生きものを取り上げます。でも苦手な方もいらっしゃると思いますので、そんな方はスルーして下さい(笑)。


 春真っ盛りの頃、森吉で出会った、とある研究者とお話しした時のことです。その方は哺乳類の研究のために森吉へ来ていたのですが、その為に歩いている時、歩道でたくさんの爬虫類・両生類を観察したんだそうです。あまりに多くの観察機会があったそうで、『ここは爬虫類や両生類のフィールドとしてかなり面白いんじゃないか?』という事をしきりにおっしゃっていました。
 私も興味があったので、どんなものを観察したのか?と聞いてみるとサンショウウオ類、カエル類は私の観察と概ね同じような傾向だったようですが、ヘビ類だけは私が持っていた印象と大きく違っていました。
 

 ※はい、お分かりですね?そう今日の話題はヘビです。スルーするなら今です!!


 私が、巡視中などにもっともよく出会うのは【ヤマカガシ】です。ヘビを観察した際の3回に2回は【ヤマカガシ】です。あとは【シマヘビ】か【アオダイショウ】が残りの3分の1にあたるのですが、その方は『【ジムクリ】がたくさんいますね?』と言うのです。私がアクティブレンジャーになってまだ1度しか会ったことのないヘビを『よく見る』とは?
 私の観察では森吉でもっとも観察機会の多いヘビランキングは、【ヤマカガシ】がダントツ1位、そして【シマヘビ】【アオダイショウ】と続き、【ジムクリ】はレアは種となっていました。
 しかしその方の観察では1位【ジムクリ】、僅差の2位が【ヤマカガシ】だったそうです。
 なにが原因なんでしょうか?観察時間の違いなのかな?と思って今年は気をつけて観察するようにしていますが、結局ランキングに変動は無し!!という事は「相性」かな??なんて現実逃避しています・・・・(苦笑)誰か正確な観察データを持ってないかな??(もう他力本願です。ハイ・・)
 


 ということで、先日であったヘビたちをご紹介しますが、勿論、ランキング通り、1位の【ヤマカガシ】と2位の【シマヘビ】のご紹介。


 出会いは貴重なので、じっくり観察してしまいますが、あまり協力的ではありません・・・。




 こちらは出会いの頻度も高く、こんな口を開けたポーズも見せてくれました。それにしても口の動きちょっとおかしくないですか??自分よりも大きな物を飲み込む【ヤマカガシ】ですから口の可動域も広いんでしょうかね??


 これから秋にかけて益々観察機会は増えるものと思いますが、基本的にヘビは臆病な生きものですから決して脅かしたりしないようにしましょう!!秋は彼らの繁殖期ですから神経も過敏になっているかも知れません・・・。特に【ヤマカガシ】には2種類の毒がありますから、注意は万全に!!

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2009年08月14日水浴び タンチョウ (詳報)

秋田 足利 直哉

 明日、秋田朝日放送の番組(サタナビ)で、森吉が取り上げられるそうです。人気の桃洞滝のその先へ!と歩く取材が先日行われたとか・・・でもきっとこの情報が掲載される頃には放送は終わってしまっているんだろうな・・・残念です。


 さて、気を取り直して・・先日紹介した(これも未だ未掲載か・・・)【タンチョウ】の水浴びについてもう少し詳しくご紹介します。

 先ずは最も多く行っていた、全身に水を浴びるスタイルから!



 この写真は連続して撮影した物ではありませんが、おおよその流れに沿ってまとめてみました。写真は左上→右上→左下→右下の順にご覧下さい(以下同じ)。

 立っている姿勢から、嘴から水の中へと突っ込んでいきます。その流れが解るようにしてみましたがいかがでしょうか??結構全身が水に潜るくらいまで水に浸ります。ちなみにここの水深は【タンチョウ】の踵(一見膝と勘違いしそうな位置にあります)くらいでしょうか?
 その後は、先日ご紹介したようなスタイルになって翼を水面に押しつけるようにばたつかせるのですが、その直前に必ずとる体勢があります。
 それが↓この体勢!!



 嘴をツッコミ、頭を水に入れ、そのまま勢いよく前進するようにして身体を水につけます。ちょうど水泳の飛び込みのような感じと言えばイメージしやすいでしょうか??
 そして全身が水に潜ったら、必ずこういう姿勢になっていました。首を背中の上にたたみ、顔を自ら出して暫く水に浸かります。
 またどういう訳か、流れに逆らうような体勢で水に入っていくのも毎回一緒でした。もしかしたら横向きに水浴びできるほどの幅がなかったのかも知れませんが、流れに逆らわずに行うことは出来たはず!なのにそうしないのはこれが彼のスタイルだから??


 更に、頭部だけの水浴びスタイルも何度か見ましたのでご紹介します。



こちらは略式なんでしょうか?それほど回数も多くはなく割合も1/4程でしょうか?
 立ったまま、嘴から頭を水の中に突っ込みます。そして首の下方から持ち上げるような動きで頭を上げ、そのままブルブルと水をはじいていきます。
 こういった動きは私たちに身近な犬が行いますが、イメージはそれと全く一緒です。種類は変わっても水をはじく方法としてはこれがベストなのかも知れません。

 そして水をはじいた後は、決まって口を開けます。この時は鳴き声が聞こえるでもなく、威嚇音的な音もなく、口角のストレッチをしながら深呼吸でもしているかのようです。これもこの水浴びの時に行う特徴的な行動でした。


 いや~それしても久々に興奮した観察でした。

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2009年08月14日ヒナの成長

仙台 鎌田 和子

以前、伊豆沼でオオバンの親子の姿を紹介しましたが、あれから1カ月そのヒナが親と同じくらいに成長していました。
水生植物を隠れ家に2羽のヒナは無事に成長したのです。それぞれお父さん子、お母さん子に分かれて、ゆっくり羽繕いの様子を間近で観察できました。


傍では、はすまつりの音響「演歌」が高らかに流れ、そのお陰なのか近寄っても逃げませんでした。オオバンの親子は演歌がお好きかも?

どちらがお父さんでどちらがお母さん?家族なかよく、マコモの座布団でくつろいぎ、観光客を逆に観察しているのかもしれません。




一方、こちらはミズアオイです。伊豆沼の伊豆沼のミズアオイもつぼみの青紫が目立ちだしましたので間もなく咲くでしょう。
ヒシも犇めき合って水面を覆ってます。晴れた日には葉がキラキラと反射して眩しい。

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2009年08月13日ヒメオオクワガタ

秋田 足利 直哉

 今日の通勤電車はガラガラに空いていました。朝の電車で座れた経験なんてなかったのでちょっと得した気分です!今日は働いている人の方が少数なんでしょうね~。


 さてさて、今日も夏休みらしい話題でいきましょう!!

 森吉山野生鳥獣センターは「野生生物の世界へと皆さんを誘う、野生生物等体験施設」(←なんだか固いですね?気軽におこし頂けますのでご安心を)としての性格を持つ施設です。
 なので、展示物には周辺の森に棲む様々な生きものの写真が多くあります。その中でこの時期やって来てくれている子ども達がもっとも興味を示すのは【ヒメオオクワガタ】の写真。

 先日、とある親子連れがこんな会話をしていました。
母:『○○君、見てごらん!この森にはこんなクワガタがいるんだって』
○○君:『多分他にもいっぱいいるよ!』
母:『ヒメオオクワガタっていう種類もいるのね?』
○○君:『いるよ!オオクワガタが有名だけどヒメもいる。ヒメっているけど結構デカイよ!』
母:『よく知ってるのね?』
○○君『うん!だって△△の××に&%$#・・・』
  ↑後半は全く理解できませんでしたが、どうやらカードやフィギアの話をしていたようです。


 とにかく、虫好きの少年少女はたくさんいるんだな~というのが最近の私の印象。好きなものだからかなり詳しい!2次元の世界や作り物の世界からしっかりと本物の魅力も感じている子どもが多いように感じます。

 そういう私は詳しくはありませんが、カブトムシやクワガタムシは大好き!なのでやはり夏休みと言えば、カブトムシやクワガタムシも連想します!!そこで私が出会った【ヒメオオクワガタ】をご紹介。「ヒメ」って云う名前ですからやはりメス♀の個体でしょ?ということで(本当はオス♂が見つけられなかっただけ・・)メス♀を2個体。
 どういう訳か地面を歩いている個体をよく見かけます。





 胸部のくびれがセクシーでしょ??
 ※【ヒメオオクワガタ】のメスは胸部の外下縁部が内側に食い込むようなくびれがあるのが特徴。

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2009年08月12日キジバト

秋田 足利 直哉

 夏休みまっただ中ですね?普段は交通量の少ない秋田自動車道も混雑しているようです。県外ナンバーも多く見かけるようになりました。
 このサイトも夏休み状態でしょうか・・・更新されない日が・・・それでもめげずに書き続けます。


 先日、車を止めて観察記録を書き込んでいると、一羽の【キジバト】が私の乗る車の直ぐ側にあったヨウシュヤマゴボウに止まりました。初めは気付かずにフィールドノートに色々と書き込んでいたのですが、【キジバト】がガサゴソと動き回ってるので、それに気付いて観察を始めました。
 かなり身近な【キジバト】ですが、警戒心が強く、意外にも直ぐ側で観察することが少なく、これほどの至近距離での観察は滅多にない機会です。

 ヨウシュヤマゴボウはそれほど【キジバト】が止まるには少々心許ないようで、動く度に大きく揺れたり、しなりすぎて姿が見えなくなったりと随分と苦戦してる様子でした。それでもその場を離れるつもりはないようです。



 首筋に青と紺のストライプ模様が見えないので幼鳥でしょうか??自分の体重で大きくしなる中、バランスを保っていました。



 どうやら、ヨウシュヤマゴボウの実を食べるのが目的のようです。ここまで執着するんだからちょっと想像を働かせば解りそうなものですが・・・
 でも食べるシーンの時、【キジバト】が身体を動かすと大きく揺れてその姿が見えなくなるので食べてるシーンは観察できてないんです。(その点がちょっと気になりますが・・・)でも実の数がその度に減っていたので、確実に「食べている」と思います。

 まだ熟していない青い実が殆どですが、その中から紫色に熟した実を探そうと一生懸命な様子でした。ヨウシュヤマゴボウは全草に有毒成分を持つ植物として知られているのですが、【キジバト】には平気なんでしょうか?それとも実には有毒成分が比較的少ないと言うことなので、許容範囲内なのでしょうか?

 いずれにしても、毒があってきっと誰も(どの生きものも)食べないはずなのに何でこの外来植物は増えているんだろうか?と思っていましたが、その一因が解ってなんだかちょっとスッキリできた観察でした。(そういう問題なのか?と言われそうですが・・・)

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