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東北地方環境事務所

アクティブ・レンジャー日記 [東北地区]

キジバト

2009年08月12日
秋田
 夏休みまっただ中ですね?普段は交通量の少ない秋田自動車道も混雑しているようです。県外ナンバーも多く見かけるようになりました。
 このサイトも夏休み状態でしょうか・・・更新されない日が・・・それでもめげずに書き続けます。


 先日、車を止めて観察記録を書き込んでいると、一羽の【キジバト】が私の乗る車の直ぐ側にあったヨウシュヤマゴボウに止まりました。初めは気付かずにフィールドノートに色々と書き込んでいたのですが、【キジバト】がガサゴソと動き回ってるので、それに気付いて観察を始めました。
 かなり身近な【キジバト】ですが、警戒心が強く、意外にも直ぐ側で観察することが少なく、これほどの至近距離での観察は滅多にない機会です。

 ヨウシュヤマゴボウはそれほど【キジバト】が止まるには少々心許ないようで、動く度に大きく揺れたり、しなりすぎて姿が見えなくなったりと随分と苦戦してる様子でした。それでもその場を離れるつもりはないようです。



 首筋に青と紺のストライプ模様が見えないので幼鳥でしょうか??自分の体重で大きくしなる中、バランスを保っていました。



 どうやら、ヨウシュヤマゴボウの実を食べるのが目的のようです。ここまで執着するんだからちょっと想像を働かせば解りそうなものですが・・・
 でも食べるシーンの時、【キジバト】が身体を動かすと大きく揺れてその姿が見えなくなるので食べてるシーンは観察できてないんです。(その点がちょっと気になりますが・・・)でも実の数がその度に減っていたので、確実に「食べている」と思います。

 まだ熟していない青い実が殆どですが、その中から紫色に熟した実を探そうと一生懸命な様子でした。ヨウシュヤマゴボウは全草に有毒成分を持つ植物として知られているのですが、【キジバト】には平気なんでしょうか?それとも実には有毒成分が比較的少ないと言うことなので、許容範囲内なのでしょうか?

 いずれにしても、毒があってきっと誰も(どの生きものも)食べないはずなのに何でこの外来植物は増えているんだろうか?と思っていましたが、その一因が解ってなんだかちょっとスッキリできた観察でした。(そういう問題なのか?と言われそうですが・・・)