ACTIVE RANGER

アクティブ・レンジャー日記 [東北地区]

東北地方環境事務所のアクティブ・レンジャーが、活動の様子をお伝えします。

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2009年7月

40件の記事があります。

2009年07月10日比べてみました

秋田 足利 直哉

 昨日の未明からの大雨・強風が今朝になっても続いていて、通勤電車が強風のため一時運転を見合わせていました。現在(午前11時)も暴風警報が継続中です。また通勤経路にある河川は増水していました。現在(〃)も洪水警報は継続中です。今後の気象情報に注意して行動して下さい。

 そう言うことで、本日は事務所で内勤です。


 さて、先日(8日)お伝えしたフィールドサインの記事でお伝えした【ツキノワグマ】の体毛を採取してきました。
 恐らく相当な歳月を経ていますから、汚れもありそうだったので、事務所に戻ってからウェットティッシュで拭いて泥汚れを取り除いてみました。
 私が持っていたイメージでは「もの凄く剛毛で、縮れのある体毛」だと思っていたのですが、以外に細いのに驚きました。

 で・・・【ツキワグマ】の体毛を20倍に拡大できるスコープで観察してみると、金属光沢のようなツヤがあって綺麗なものでした。
 そこで!自分の髪の毛と比べてみることにしました(おまえはそんな時間があるのか?と言われそうですが・・・)。



 【ツキノワグマ】の体毛は黒光りするほど真っ黒でツヤもあります。私の髪の毛は若干茶色く、どうみてもツヤ感で【ツキノワグマ】に勝ててる気がしません・・・。
 自分の髪質を濃くて、太くて、癖っ毛と思っていますが、【ツキノワグマ】の体毛はそれとほぼ同じ太さ(むしろ私の髪の毛の方が細い?)であることが解かりました。

 これからは『【ツキノワグマ】は私の髪の毛と同じくらいかやや太くて、黒光りする短い体毛で覆われている。』という具体的な解説が可能になりました。


 

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2009年07月09日これがヒバリの歩く道

秋田 足利 直哉

 この日記でお伝えしていた【ヒバリ】の繁殖についてですが・・・先日行った際、巣の中は空っぽになっていました。直ぐ側に【ヒバリ】の幼鳥らしき姿を見かけたので恐らくそこの巣から巣立った個体であろうと思われます。無事に巣立ったようで一安心です。


 さて、【ヒバリ】は巣立ってしまいましたが、子育て中に面白い観察をしたのでお伝えしようと思います。

 子育て中の【ヒバリ】は、巣の雛へ餌を届ける際、決まって離れた位置に降りたって、そこから歩いて巣へと向かいます。きっと地上にいた方がカモフラージュになって天敵などから見つかりにくいことを自覚しての行動であろうと思われます。



 この【ヒバリ】は農道の直ぐ脇に巣を構えていたので、農道の砂利の上に降りるとかなりカモフラージュ効果が高いです。しかし警戒を怠ることはなく、周囲に気を配りながら慎重に巣へと近づいていきます。↓の写真は農道から巣へ向かって行くところです。



 4羽の雛を育てるには、こういった行動を何度も何度も繰り返して、たくさん餌を運んだんでしょうね~
 餌を与えた親鳥は巣から引き返してくると、直ぐに飛び去って次の餌を探しに出かけます。その隙にのぞき込んだ写真が↓です。道が出来ています。
 


 そうなんです。これが【ヒバリ】の歩く道なんです。ちなみにピンポン球が通れる位の細い細い一本道でした。

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2009年07月09日特別鳥獣保護区の中の田んぼ

仙台 鎌田 和子

梅雨らしい天気、雨のお陰で特に瑞々しく田んぼが見えます。
今日は、蕪栗沼の周辺の田んぼ、田園に注目してみます。

ここは多分、国指定特別鳥獣保護区としては珍しい区域だと思います。
なぜならば、湿地や干潟だけではなく、水田や町の一部も鳥獣保護区
になっているからです。でも、田んぼのまわりを見てみると、どこにでも
ある水田、畑、休耕田なのです。それがなぜと、普通は思うかもしれません。
それが大切なのです。普通に田んぼでサギの仲間が採餌していたり、休耕田
には、オモダカ、コナギ、ガマなど水田の環境に合わせた植物やいきものが生活していることです。それが冬場のマガン、ヒシクイの餌場や塒(ねぐら)として安心して越冬地としての条件ともなっているのではないでしょうか?
飛躍しすぎかな?

だからこそ、「国指定蕪栗沼・周辺水田特別鳥獣保護区」なのですね!


どこにでも見られる田んぼの光景ですが、ここも特別鳥獣保護区です。


ごく普通にニホンアカガエルがいました。ニホンアカガエルは所によっては絶滅危惧種にされている場合もあります。環境が産卵場所や生活場所がちゃんとしているからだと思います。いきものにとって安心な場所広がっているのでしょう。特別鳥獣保護区のラインは人が引いたものですから、いきものには見えません。ですから、保護区以外もかなりいい環境なのでしょうね!

これはきっと、おいしいお米ができるぞと思います。(まだ食べていないので秋が楽しみです。)


ちょっと心配なこともあります。この頃目立ってきたのが、この花オオハンゴンソウです。アップで見るときれいですが、特定外来生物です。ほかにも蕪栗沼ではウシガエルの合唱が響いています。在来生物への影響を考えると要注意です。これからの課題でしょうか。

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2009年07月08日一人では見たくないフィールドサイン

秋田 足利 直哉

 昨日は七夕でしたが、24節季の『小暑』でもありました。カレンダーを見ると8月7日が同じく24節季の『立秋』となってます。小暑から立秋の前日までを『暑中』といいますから・・・ご挨拶も『暑中お見舞い申し上げます』となりますね・・・



 そんな『暑中』にちょっと背中が冷たくなるようなフィールドサインの話題をお伝えしようと思います。場所は歩く人が決して多くないコースです。実は私も初めて歩いたコースでした。まずはこちらを↓をご覧下さい。



 「な~んだ・・熊の爪痕か?こんなのよく見るじゃん」という反応の方もいらっしゃるでしょうね?では今度は↓アップでご覧下さい。



 【ツキノワグマ】の体毛が残っていました。これでも「爪痕をよく見れば時々体毛が残っている時があるよ・・」という反応でしょうか?
 まぁ正直、私も爪痕、体毛くらいでは驚かなくなってしまっています・・。ですが↓これはさすがにビビリました・・・。



 暑さ1mm(?)程の標識に丸い穴が2つ開いていました。同行者が『これって熊の歯形だよね?』と・・・「やっぱりそうか~(涙)」この時は本当に同行者がいて良かったと思いました。もし一人で見ていたら初めてのコースだし、ちょっとした物音に過敏に反応して、前に進むのもビクビク・・・後ろから来てやしないか?とビクビク・・・きっと仕事にならなかったことと思います。



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2009年07月08日八甲田山地域高山植物等盗掘防止合同パトロール

十和田八幡平国立公園 十和田 種村 由貴

先週日曜日、八甲田山地域にて高山植物などの盗掘防止合同パトロールが行われました。各関係機関(団体)から総勢56人が参加し、八甲田山地域を5班に分かれての活動となりました。

このパトロールは高山植物などの盗掘防止と、登山道・木道以外での踏み込みを防止し、貴重な自然環境の保護を普及啓発することを目的としています。

今回私が参加した班は南八甲田の櫛ヶ峰往復コース。
一番距離が長い班ということでしたが、晴れ続きだったおかげで登山道も歩きやすく頂上付近では曇りになるなど暑すぎず、寒すぎず、途中けが人なども出ず、楽しい登山となりました。

高山植物もとてもきれいに咲いており、盗掘跡も見られませんでした。
やはり自然のものはそのままが一番美しいと思います。湿原を気分良く歩いていて手折られた花や根本からごっそり持ち出されたような跡は見たくないですからね。また湿原に続く踏み跡などもないように見られました。
湿原は人が足を踏み入れるとすぐに壊れてしまう繊細な自然です。
南八甲田だけではなく他の場所でも、登山道以外の人の足跡などあまり見たくないものですね。

湿原を通った人みんなが同じ景色を見て、この景色を守っていきたいと思ってくれると良いなと思います。




イワイチョウ越しに休憩風景

登山道のすぐ脇や、段差、隙間などにも高山植物が花を咲かせていて、踏まないよう蹴っ飛ばしたりしないよう足下の確認は一時たりとも怠れません。
でも前方も確認しないと、顔面・頭に枝がクリーンヒットします。南八甲田の登山道に入る際はお気を付け下さい。

頂上では360度がガスって真っ白だったので、櫛ヶ峰が誇る好展望は望めませんでした。



下山途中、頂上付近が晴れてきて、参加者で「あー・・・」と思っているところ。




今回は盗掘防止パトロールに加えて、7月1日より行われた無断伐採防止パトロールで発見された違法伐採の確認も行いました。南八甲田は国立公園特別保護地区で動物の捕獲や植物を傷つけたりする行為は一切禁止されているところです。しかしパトロールの結果、今シーズンは11本の木が切られてしまっていました。
このような違法行為が無くなるよう、今回のように八甲田に関わる様々な立場の方達と協力して取り組んでいくことの重要性を改めて感じました。

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2009年07月07日オオバンは子育て中

秋田 足利 直哉

 今日は七夕ですね。先日ひょんな事から短冊を書くことになりました。七夕の短冊を書くなんて随分久しぶりの事でしたが、願い事が多すぎて1枚では足りなくなってしまいました・・・(笑)




 さて、昨日の【バン】に引き続いて今日は【オオバン】の繁殖報告をしようと思います。
 


 【オオバン】は各所で雛達が水面に姿を現しています。




 
 昨年も観察していた【オオバン】の親鳥が雛たちに餌を与える光景・・・今年もまた観察する事が出来ました。
 なんとも心温まる光景で、何度見ても「いいもんだなぁ~」と思える光景です。


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2009年07月06日不憫です・・・

秋田 足利 直哉

 窓から見える夕日が綺麗で、どこからか聞こえてくる竿灯のお囃子が心地良い秋田市街です。



 先日、大潟を巡視した際、これまで【バン】が営巣していた場所がことごとく刈り払われたり、工事(保護区外で)が行われたりと本当に【バン】が気の毒に感じながら半日を過ごしました。

 大潟村の現在の環境がそんな感じなので・・本来であればもう雛の姿を見ても良い時期なのに営巣している気配さえ感じることが出来ずに、鳥獣保護区の管理員さんとも「今年はバンにとって受難の年だな・・」と話していた矢先でした。

 西部承水路で巣材をせっせと運んでいる【バン】を見つけました。その姿を見た時には、ホッとしたというか、喜びがこみ上げたというか・・本当に「良かった」と胸をなで下ろしました。



 なのでその様子を観察していました。バンはヒメガマの葉などを嘴にくわえては、巣があるであろう場所へと運んでいきます。



 この【バン】にとってここで試みる繁殖がラストチャンスかも知れません・・私の乗った車が近くにいても巣材運びを休む気配がありませんでした・・・。そんな状況に「長居はできない」と立ち去ろうとした時、【バン】の胸の辺りにまとわりついた異物に目がとまりました。



 実は程なくして気付いたのですがその場所で少々、異臭がしていました。きっと水が汚れているのだと思います。【バン】の居る水辺を見ると赤茶色のヘドロのようなものが浮いているではありませんか・・・そのヘドロ状の異物が【バン】の胸のあたりにべっとりと付着してしまっています。

 なんだか涙がこぼれそうでした・・・これまで繁殖地として来た場所はことごとく(バンにとって)荒らされ、その他の場所は、より身体の大きな水鳥の繁殖地となっているため使うことが出来ず、ようやく見つけた場所は異臭を放ちヘドロの浮く場所だなんて・・・


 しかし、この場所で子孫を残すことが出来たら【バン】の逞しさが幾多の試練を乗り越えた証となります。私はこの【バン】を応援していくつもりです!!

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2009年07月03日エナガの巣立ち雛 餌を巡る争い

秋田 足利 直哉

 環境省では2003年より地球温暖化防止のためライトアップ施設の消灯を呼び掛ける「CO2削減/ライトダウンキャンペーン」を毎年夏至の日を中心として行ってきました。詳しくはこちらをご覧下さい。
http://coolearthday.jp/



 さて・・森吉の森の中では巣立ったばかりの幼鳥が盛んに鳴き声を上げて賑やかだと何度かお伝えしてきましたが、今日は特に賑やかな【エナガ】をご紹介します。

 先日の巡視の際、一際賑やかな鳥集団が渓谷の上をあっちに行ったりこっちに来たりしながらせわしなく動き回っていました。よく見ると【エナガ】です。中でも更に賑やかなのが今年生まれた幼鳥たちで、餌を貰いたくて親鳥の後ろを数羽で追いかけているようでした。その中の一コマです!

 【エナガ】の親鳥が幼鳥たちに餌を与えました。すると3羽の幼鳥がその餌を争い、喧しく鳴き声を上げていました。



 枝葉が邪魔でイマイチよく見えなかったのですが、どうやら木の上にいた幼虫のようなものが餌として幼鳥たちに与えられたようでした。



 トリミングしてみました。どうやらそれを2羽が奪い合っているようです。向かって一番右の個体は争いには参加せず、見守っている様子です。



 こちらに背中を向けていた一番左の個体が餌の奪取に成功し、逃げるように飛び去っていきました。すると真ん中の個体は『コラーッ』と言わんばかりに逃げた個体を怒鳴っているように見えますが、静観していたと思っていた一番右の個体も同じように『コラーッ』と叫んでいるように見えます。

 この後直ぐに残った2羽も飛び去っていきました。逃げた仲間を追っていったのでしょうか?それとも親鳥に餌のおねだりに向かったのでしょうか?きっと後者でしょうね?

 【エナガ】の群れを観察していると、①親鳥が餌を探す。②幼鳥たちが親鳥の行方を追う。③そこへ来た幼鳥へ餌を与える。④幼鳥は貰った餌を食べる。⑤親鳥はまた次の餌を探しに行く。⑥幼鳥がその後を追いかける。といった流れで行動していたようでした。

 ご紹介したのは③のあとその餌を食べるまでの争いだったようです!


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2009年07月02日写真展開催中です

秋田 足利 直哉

 窓を開けて仕事していると、竿灯囃子が聞こえてきます。このところ帰り道で練習中の差し手の姿も見かけます。いよいよ北国にも本格的な夏が訪れようとしています・・・この時期の、この街の、この雰囲気が好きです。


 さて、先日、森吉山野生鳥獣センターへ行った時、入口の階段で『カァーカァー』となく【ハシボソガラス】がいました。建物の方へ目をやるともう1羽の【ハシボソガラス】がベンチの上から建物の中の様子をうかがっているようでした。

 彼らは森吉山野生鳥獣センター近くの歩道沿いにある大きなミズナラの木に巣をかけて子育てをしているペアだと思います。彼らは森吉山野生鳥獣センター周辺でほぼ毎日観察される、いわば常連さんなんです。






 ここで勝手に彼らの会話を想像してみました。(注意:これはあくまでも常連の【ハシボソガラス】になったつもりの私の勝手な想像でしかありません!しかも都合の良いように宣伝しています!!)


 恐らく彼らの会話はこうでしょう・・・

階段のカラス:『おい、そんなとこでなにやってんだよ?』
ベンチのカラス:『いや・・何だかいつもと様子が違うんだよ・・』
階段のカラス:『そんなわけ無いじゃん!ここの展示はいつも大して変わらないんだから・・・』
ベンチのカラス:『それがなんかキレイな写真が並んでるんだよ!』
階段のカラス:『そんなに眼を(※1)ぎょろっとさせるほど綺麗なのかよ?』
ベンチのカラス:『なんか珍しい動物の写真もあるよ!』
階段のカラス:『ほんとかよ?じゃぁ行ってみようよ!!』

※1:眼がぎょろっとしているように見えるのはたまたま「しゅん膜」の閉じたタイミングとシャッター幕の落ちたタイミングが同じだっただけ・・・


 彼らが何を見てこんな会話をしているのかというと(といっても勝手な想像と宣伝ですが・・・)・・・
 7月1日~31日までの期間、森吉山野生鳥獣センター内にて『アクティブレンジャー写真展 ~いきもの達のいる風景~』を開催中です。なかには迫力の「マガンの塒立ち」や滅多に見られない「カワネズミ」の写真など東北のアクティブレンジャー10人が撮影した写真が並んでいます。常連達も気になる(?)写真展を是非ご覧下さい。


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2009年07月01日ハクセキレイ巣立ちました

秋田 足利 直哉

 今日から下半期が始まります。今日からエコポイントの登録・商品交換申請が出来るようになりました(私には未だ縁のない話ですけど・・)。詳しくはこちらをご覧下さい。http://www.env.go.jp/policy/ep_kaden/index.html



 さて日記の話題は昨日に引き続き、”いつの日か”の続編です。

 今日は先日お伝えした、西部承水路沿いの掘っ立て小屋で営巣していた【ハクセキレイ】の話です。
 数日前、その掘っ立て小屋やその周辺で【ハクセキレイ】の姿を見かけなくなったので、無事に巣立ったのかな?と気になっていましたが、先日そこからほど近い場所で、幼声でなく【ハクセキレイ】の幼鳥を見つけました。



 確証はありませんが私の中では掘っ立て小屋で育って、巣立ちした幼鳥だと思っています。無事に巣立ったんだと勝手に安心しています。

 しかし、未だ自力で餌を得ることが出来ないようで、近くにいる親鳥に自分の存在をアピールするように鳴き続けていました。

 その親鳥は?というと・・・


 
 すぐ近くで餌を採っていました。捕まっていたのはシオカラトンボ(の仲間)で、私が発見した時には、生け捕りされた直後で、【ハクセキレイ】の親鳥が嘴で持ち替えた隙に何度か逃走を試みていましたが叶わず・・
 【ハクセキレイ】は生きたまま捕らえたトンボを丁度カワセミが捕らえた魚を止まり木に打ち付けるのと同じように、トンボをアスファルトに何度も叩きつけていました。その繰り返しの果てにトンボの頭部は胴体と切り離され遂に動かなくなりました。



 親鳥はそのトンボを咥えて幼鳥の元へと歩いていきます。幼鳥も親鳥が餌を咥えて自分に近づいているのが解ったようですが、甘えるような鳴き声を上げるもののその場を動こうとはしません・・・。
 幼鳥の居るところまで親鳥が歩いていって、口(嘴)移しで餌を与えました。餌を貰った幼鳥は直ぐにそれを飲み込んでしまいました。


 その近くには別の幼鳥が2羽いました。この3羽の幼鳥に平等に餌を与えるのはなかなか骨の折れる作業でしょう・・・きっと「早く自力で餌を採れるように」と一番強く願っているのは親鳥たちなんでしょうね??



 

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