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東北地方環境事務所

アクティブ・レンジャー日記 [東北地区]

これがヒバリの歩く道

2009年07月09日
秋田
 この日記でお伝えしていた【ヒバリ】の繁殖についてですが・・・先日行った際、巣の中は空っぽになっていました。直ぐ側に【ヒバリ】の幼鳥らしき姿を見かけたので恐らくそこの巣から巣立った個体であろうと思われます。無事に巣立ったようで一安心です。


 さて、【ヒバリ】は巣立ってしまいましたが、子育て中に面白い観察をしたのでお伝えしようと思います。

 子育て中の【ヒバリ】は、巣の雛へ餌を届ける際、決まって離れた位置に降りたって、そこから歩いて巣へと向かいます。きっと地上にいた方がカモフラージュになって天敵などから見つかりにくいことを自覚しての行動であろうと思われます。



 この【ヒバリ】は農道の直ぐ脇に巣を構えていたので、農道の砂利の上に降りるとかなりカモフラージュ効果が高いです。しかし警戒を怠ることはなく、周囲に気を配りながら慎重に巣へと近づいていきます。↓の写真は農道から巣へ向かって行くところです。



 4羽の雛を育てるには、こういった行動を何度も何度も繰り返して、たくさん餌を運んだんでしょうね~
 餌を与えた親鳥は巣から引き返してくると、直ぐに飛び去って次の餌を探しに出かけます。その隙にのぞき込んだ写真が↓です。道が出来ています。
 


 そうなんです。これが【ヒバリ】の歩く道なんです。ちなみにピンポン球が通れる位の細い細い一本道でした。