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東北地方環境事務所

アクティブ・レンジャー日記 [東北地区]

セミも餌のひとつでした

2009年06月18日
秋田
 今日の巡視の帰り道、キレイなアーチを描く虹を見ました。端から端までくっきりと赤~紫までの鮮やかな虹でした。虹を見るとなんだかハッピーな気分になりますが、今日の虹は格別でした。


 今日の話題は昨日の続きのような話です。

 【アカゲラ】の親鳥は巣穴に餌を運ぶ際、直接巣穴あるいは営巣木に向かうのではなく、安全確認をするように周囲の木や枝に止まって、鳴き声を上げたり、周囲を飛び回ってから巣穴に向かいます。
 
 この観察中、迷彩柄のシートを被って、汗だくになりながら身を潜めていた私ですが、時々【アカゲラ】の親鳥が近くの木に止まってくれる時があって、餌は何を与えているのか?観察することが出来ました。
 何度か止まってくれたうちの1回が、『餌は何か?』がよく解る物だったので紹介します。



 これが↑その時の写真です。割と大きめの餌で、しかも羽が見えてます。イマイチ解りにくいのでトリミングしました。



 セミでした。どうやらエゾハルゼミのようです。最近すっかり鳴き声に賑やかさが無くなり地面に落ちている個体や、既に死んでいる個体を見かけていました。そういったエゾハルゼミの行く末はここだったんですね??

 そういえば、渓流釣りをしている人とお話しした際、『今日は尺物がかかったけど、口の中にセミがいましたよ』と見せてくれたのがエゾハルゼミでした。それもまた行く末の一つのようです。


 それにしても【アカゲラ】の雛はこの餌をどうやって食べるのでしょうか?まさか丸呑み?それとも親がちぎって与える?どうなんでしょうかね??