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東北地方環境事務所

アクティブ・レンジャー日記 [東北地区]

曇りの隙間

2009年04月27日
十和田
24日金曜日。
この日自然公園財団十和田支部の観察会があり、サポートに行ってきました。
場所は南八甲田の一つ、乗鞍岳。猿倉温泉から入って沢沿いに行く、冬ならではの雪上ウォークです。

ここのところ十和田は天気が優れず、26日なんて桜見ながら降ってるのは雪だったりしてたんですが、この日はそんな合間を縫った見事な快晴。

あまりにきれいだったので自まn・・・お伝えします。

猿倉温泉から。
これから登るぞ、という時です。
見てください、空の蒼と雪の白。
この季節にこんなコントラストの山を登れるとは!
前日山では雪が降ったばかりだったので、腐ってなんだか茶色い雪ではなく、真っ白な雪を拝めたわけです。ただちょっと歩きにくかったですが・・・。

雲一つ無いですねぇ。
まさかこんなに晴れるとは思いませんでした。
木の枝先が白っぽく見えると思いますが、これは粗氷という樹氷の一種で、気温が高めの時にできるものみたいです。
つまりは枝先を氷が包んでいて、光が反射して白く見える、という訳ですね。

休憩中。

林を抜けて、開けた場所で一休み。
実はこの開けた場所は危険地帯だったりするみたいです。ここではなくてもう少し先に行ったところなのですが、そこには幹の太い木が折れて上がなかったり、その折れたものがごろごろしていたりするところ。
実はそれらは風で持っていかれたものだとか。
局所的な強風が吹く場所みたいで、ピンポイントでそこにだけ風速70~80kmの突風が吹くようです。原因はまだ調査中のようですが、もしそんな突風に居合わせたらとんでもないことになります。
かなり珍しいことみたいですが、乗鞍岳には3カ所そういった場所があるようです。皆さんも、急に開けて木々が折れているものが目立つ時は気を付けた方がいいかもしれません。とりあえず長居は無用です。


頂上にて。

寒くはなかったし、ちょうど正午だったので遠くまで見通すことはできませんでしたが、お昼をこんなところで頂けるなんて!
山登りの醍醐味の一つですね。


こんな悪天候の狭間の素晴らしい雪上ウォークとなりました。