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東北地方環境事務所

アクティブ・レンジャー日記 [東北地区]

カモシカがやってきた

2009年04月14日
十和田
初めまして
今年度から十和田自然保護管事務所で
アクティブレンジャーを勤めさせていただきます、種村です。

初投稿という訳ですが
こんな話題からスタートです。


先日、地域の方からカモシカの死体があるという情報をいただきまして
教育委員会の方たちとの撤収作業に同行する機会がありました。
今回は写真係ということで、無駄にたくさん撮ってきたものをピックアップしてご紹介いたします。

カモシカがいたのは十和田湖畔沿いの冬期閉鎖されている舗道の傍らだったのですが
意外とすっきりとしていて、骨と皮ばかりでした。


これから先、この手の話は苦手だという方は見ない方がいいかもしれません(←一応言っておきます






















さて、発見されたカモシカは
内臓と肉がすでになく骨と皮だけで、風下に立って臭うかなという程度でした。
どうやらクマとか猛禽にやられたのではないかということらしいです。




これが発見場所。
赤丸のところにカモシカがいました(いるって表現はおかしいかな・・・)。

こんな状態です。
首が180°曲がってしまって、なんだか変な格好になっちゃってます。

顔。

一緒に行ったレンジャーさん曰く
鼻が欠けてるからクマに囓られたのかな
ということでした。

目玉がついていたのにはビックリしました。
ほとんどミイラ化しているそうです。

蹄。

カモシカは偶蹄目ですね。名前にシカとつくけど、立派なウシ科です。


背骨。

ばっきり折れている部分があります。やはりクマに囓られたんですかね。

・・・
何でしょうね。青ビに包まれると、生で見るより不気味な感じがしてしまう。
私だけ?

最後に正面の顔。

埋められる時に撮ったものです。
カモシカは角(と奥歯、もかな?)が一年ごとに伸びていくので
この角の線を数えると、大まかな年齢が割り出せます。

だいたい10歳ということでした。