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東北地方環境事務所

アクティブ・レンジャー日記 [東北地区]

プラス3

2009年02月16日
秋田
 週末は秋田県内で多くの冬祭りが開催されていました。しかし天気はあいにくの雨・・・観光客の出足も鈍かったとか・・・
 夜には雪に変わったので、今朝は久しぶりに積雪があって一面の白い世界に戻っています。このように天気が変わるとガン達の行動がどうなるのか?気になるところです。


 今日の日記は金曜日の日記でキーワードとしてあげた「白」について書きます。
 その写真には、ガンの群れの中に3羽の【ハクガン】(一番手前の畦の向こう側に)と7羽の【シジュウカラガン】(畦の手前側に)が写っていました。気付きましたか??
 このうち【シジュウカラガン】についてはこの日記でもお伝えした『7羽の小群』のようですが、3羽の【ハクガン】については今回初めてお伝えすることになります。
 以前この日記でヒシクイの群れと一緒に行動している24羽の【ハクガン】の事を紹介していますが、こちらは12月上旬に確認されて以来、これまでに新潟と秋田を4往復しながら、ずーっと日本海側で冬を過ごしている個体群ですが、今日紹介する3羽は宮城県内においてマガンの群れと一緒に観察されていた個体群のようです。
 この【ハクガン】達は2月3日には宮城県内で観察されているという情報があり、2月5日朝には大潟村内で観察されていましたから、3日の夜から4日にかけて宮城県内から奥羽山脈を越えて大潟村にやってきたということになります。それ以来いつもマガンの群れが塒とする水辺を塒とし、大潟村南部の田んぼで採餌している様子が観察されています。


大潟村の田んぼで過ごす【ハクガン】