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東北地方環境事務所

アクティブ・レンジャー日記 [東北地区]

7羽の小群

2009年02月09日
秋田
 このところ何かと慌ただしく、観察&撮影機材のメンテナンスをさぼりがちになっていました。先日とある指摘を受けて自分が使っている双眼鏡などを改めて見てみると・・・・「うわっこりゃヤバイ!ちゃんと手入れしなきゃ」と思いつつ今日もまだ手を付けられずにいます・・・。


 先週、この日記でガンやハクチョウ達の群れの中で1羽で行動する【シジュウカラガン】をご紹介しましたが、その中で・・・

 <ちなみにこの日は僅か1羽の観察でしたが、今期私が見た【シジュウカラガン】は最大36羽です。しかし、管理員さんや秋田の愛鳥家達の情報に寄れば最大43羽が観察されているそうです。>

 という情報をご紹介しました。大潟にいる【シジュウカラガン】は36羽の群れと先日紹介した単独行動している事が多い1羽に加えて、今日紹介する7羽の小群が観察されています。36+1+7=44羽で、最大数43羽よりも1羽多くなりますが、これは単独行動の1羽が『シジュウカラガンの群れ』に加わることが少なく、なかなか見つけにくい事が原因かと思います。

 私事で恐縮ですが、これまで「36羽の群れは観た。」そして「単独行動の個体も確認できた。」のですがこれまで「7羽の小群」を確認できずにいました。それがようやく先日観察できて、ようやくこうして皆さんにご紹介することが出来ます!


 ヒシクイが主体となるガンの群れの中に【シジュウカラガン】の『7羽の小群』を観察することが出来ました。雪が消えかけてきた田んぼで元気に採餌していました。


 7羽の内訳は1組の番に5羽の幼鳥ではないかと想像していますが、実際はどうなんでしょうか?
 きっと今頃も大潟の何処かで家族揃って採餌していることでしょう。


 今年は記録的な暖冬ということが原因なのか?ガン達の北帰行が早まっているようです。伊豆沼や蕪栗沼など宮城県内で越冬し、大潟を中継地として利用しながら遙か北の繁殖地へと旅立っていくマガンを主体とする群れが既に大潟で数万羽の単位で観察できています。例年よりも1~2週間ほど早く移動が始まったようです。