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東北地方環境事務所

アクティブ・レンジャー日記 [東北地区]

ヒシクイの群れに

2009年02月04日
秋田
 今日は『立春』です。例年であればみちのく秋田は冬真っ盛りで「立春って言ったって春なんてまだまだ先・・」なんて思って過ごしていましたが、今年は「冬の真っ盛りのはずなのに・・」と暖冬を実感しています。


 そうなってくると、ガン達の動きも忙しくなってくるのでしょうか?秋田市上空でも移動するガンの群れを確認できる時があります。彼らもこの記録的暖冬に「どうやってアジャストしようか?」と迷いながら移動を繰り返しているのかも知れません・・・。
 そうした中、つい先日大潟に【ハクガン】が戻ってきました。昨日の巡視の際、いつもの採餌エリアでヒシクイの群れに混じって餌を食べる様子が終日観察できました。





 昨日の大潟は田んぼの雪も少なくなってきていて地面が露出している箇所も多くあり、そこでヒシクイ、マガン、オオハクチョウ、コハクチョウなどの群れが盛んに採餌していて、【ハクガン】もその中で一緒に採餌していました。

 時々群れは移動をしながら餌を食べていましたが、そうした中でも【ハクガン】達はどうやらヒシクイの群れが居る場所で一緒に採餌する事が多いようでした。
 なんとなく身体も大きくて、羽の白いハクチョウ達に混じって行動した方がカモフラージュも出来て、安全なような感じがしますが、そんな単純な事ではないようです。



 現在大潟にいる【ハクガン】は24羽で飛来当初から変動無く、ここまで全員無事に過ごしているようです。このまま一羽も欠けることなく冬を乗り切って欲しいと願っています。