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東北地方環境事務所

アクティブ・レンジャー日記 [東北地区]

ハクチョウの群れに

2009年02月02日
秋田
 机の上のカレンダーを新しくしたばかりだったような気がしていますが、今朝、2枚目のものに交換しました。早いもので2月突入です。


 今日はこの時期もっとも見つけやすくて、観察しやすい野鳥の代表ともいえるハクチョウについて書きます。

 先日、大潟村とその周辺に飛来している【オオハクチョウ】【コハクチョウ】の群れをよーーく観察していると、ちょっと変わったハクチョウを見かけました。



 ↑写真の顔を上げている11羽のハクチョウ達の中に嘴の大部分が真っ黒で眼の先にだけ僅かに黄色い部分があるハクチョウがいました(写真の中央)。



 嘴以外は普通のハクチョウと何ら変わりなく純白の翼に同じく純白のキレイな身体をしています。
 (もうお分かりかとは思いますが・・)嘴の黄色い部分が少なく、大部分が黒いハクチョウを【アメリカコハクチョウ】です。
 同じ個体なのかどうかは確信がありませんが【アメリカコハクチョウ】は12月の上旬から観察されていて、最近は大潟村の南西部で採餌している事が多いようです。


 大潟草原鳥獣保護区の管理棟にお越しになった方はご覧いただけたかと思いますが1月は「大潟草原とその周辺で見られるハクチョウの識別」についてイラストと文章で展示していました。↓はそのイラストです。【オオハクチョウ】【コハクチョウ】【アメリカコハクチョウ】を飛翔姿と水面を泳ぐ姿と嘴のアップで比較できるように同じポーズでサイズも意識しながら描いてみました。皆さんが野外で観察をする際の参考になれば幸いです。