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東北地方環境事務所

アクティブ・レンジャー日記 [東北地区]

スズメの学校

2009年01月07日
秋田
 昨日の大潟草原は陽が差していたと思ったら、冷たい風が吹きつけ、それに細かな雪が混じって吹雪になったりと、めまぐるしく天気が変わる一日でした。

 そんな中でも野鳥たちは元気に過ごしています。風当たりの強い田んぼではヒシクイやマガンが旺盛な食欲を満たすべく採餌を続け、所々で結氷している水辺ではカモやカイツブリの仲間が潜水して採餌し、その岸ではサギ達が冷水に足を入れた状態でジッと獲物を捕らえるチャンスをうかがっていました。
 彼らはこんな寒い日でも全然寒そうに見えないくらい普通に、日常生活をしている様子で、彼らの逞しさには敬服するばかりでしたが、ふと『寒そうにしている野鳥はいないのか?』という思いがよぎったのですが・・・
 
 いました!!(見ようによっては・・)



 『寒さと強風に堪え忍ぶために身を寄せ合うスズメたち』とタイトルを付けたらぴったりじゃないですか?実際この時は冷たい風が吹き付けていて小雪も舞っていて本当に寒かったです。その中で【スズメ】達は羽にイッパイ空気をため込み、風向きに応じて身体の向きを変えるなど「寒さ対策」「強風対策」をしているようでした。

 また別の見方をすれば、この日記のタイトル通り『スズメの学校』にも見えますね?どの個体が先生で、生徒なのかは解らないですけどね。そう言う見方をすると何だか楽しそうな雰囲気に見えてきませんか?
 背景が曇天なので前者の見方がより相応しいとは思いますが、これが晴天ならばとっても楽しそうな雰囲気が感じられますよね?今回は『寒そうにしている野鳥』という事で取り上げたのですが、ちょっと背景や見方を変えると『寒そう』が→『楽しそう』に変わりそうです。この【スズメ】達も意外に楽しんでいたのかも知れませんね? 


おまけの縦バージョンです!こうするとより奥行きが強調されますね?一体何羽いたのでしょうか??