東北地域のアイコン

東北地方環境事務所

アクティブ・レンジャー日記 [東北地区]

【実施報告】自然観察会『森吉山麓高原 紅葉のブナ林を散策』

2008年10月20日
秋田
 まさに「秋晴れ」と呼ぶに相応しい好天に恵まれて、今期最後の自然観察会を実施しました。
 今回歩くコースは、一般的に特筆する目的地もないのでかなりマイナーといえるコース。しかし個人的に「このエリアの中で最も気持ちの良い散策道」の一つと思っていて、更に昨日は天気も味方してくれて本当に気持ちの良い散策を楽しむことが出来ました。


 今回の観察会の参加者は33名。森吉山野生鳥獣センター前で受付、開会式を行った後、国民宿舎森吉山荘さんから提供していただいた送迎バスと事務所の車などでコースの入口である黒石川林道の出会いへ移動した。



 到着後、ストレッチで身体を温めたあと、3つの班に分かれて観察会を行いました。15日の下見時の紅葉は標高の高い方で7~8割・低い方で5~6割でしたが、標高の高い方では観察会に合わせるようにピークを迎え、低い方でも8割を越えるような状況でまさに”見頃”となっていました。こんな時は自然と笑顔になるものですね~!



 コース上はブナやホオノキ等の落ち葉がぎっしりと敷き詰められ、木々は種子を実らせ観察材料が豊富にあります。長年林業に携わってこられたベテラン揃いの講師は水を得た魚のごとく生き生きと語ってくださり、充実した観察が出来ました。私自身もたくさん質問させていただき収穫の多い観察会でした。



 今、こうして事務所で昨日のことを思い出しながら日記を書き、写真を見ると、昨日の”足裏から伝わる落葉の柔らかな感触”や”頬に感じた木漏れ日の暖かさ”が思い出され、目の前のPCから聞こえるはずのない音が聞こえ、感じるはずのない爽やかさが感じられるかのような錯覚を覚えます。仕事とはいえ本当にイイ気持ちになりました。
 今日も秋田県内は爽やかな秋晴れが広がっています。仕事の関係で巡視には出かけられないのが本当に残念・・・いま森吉山麓はかなりイイ感じですからね~♪♪♪