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東北地方環境事務所

アクティブ・レンジャー日記 [東北地区]

独特のポーズ

2008年09月24日
秋田
 『暑さ寒さも彼岸まで』とはよく言ったもので、一雨毎に涼しさから寒さへと移行しつつあると実感しています。


 野鳥観察を続けていると気付くのですが、野鳥たちにはその種独特のポーズや仕草というのがあります。先日、大潟に行った際にこのところこの日記での登場頻度が高い【カンムリカイツブリ】がそんな独特のポーズを見せてくれたのでご紹介します。



 今年生まれた幼鳥が見せてくれたカイツブリの仲間がよく見せる、”水面で伸び上がり体をブルブルッと震わせる”ポーズです。これはよく見かける動きではあるのですがいつやるか解らないので写真に撮るのが難しい・・・毎度そのチャンスを伺いながら先日ようやく撮れました。
 彼らなりのストレッチとか背伸びのような行動なのでしょうか?これをした後の彼らの顔がとても気持ちよさそうに見えます。私には大きく息を吐いて「ふぅ~」と言っているかのように見えました!




 それとは対照的に、成鳥が見せてくれたのは、とってもゆっくりとした背伸び(?)でした。翼を持ち上げ、首を伸ばしています。息を止めて「んんっ」とでも言いながら体を伸ばしている感じ!そして終わった後は「んあぁぁぁぁ~」と一気に息を吐いたかのようでした。
 このポーズを生で見るのは初めてだったのですが、とっても気持ちよさそうでしたし、この動きを自分に置き換えてその息づかいまでもが想像できる面白い観察でした。


 野鳥たちの可愛い顔や美しい羽も魅力的ではあるのですが、時々見せるこのようなポーズや仕草にふれる度に、彼らへのより一層の親しみを感じ、その魅力が更に深まっていくのを感じながら巡視をしています。