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東北地方環境事務所

アクティブ・レンジャー日記 [東北地区]

戴冠

2008年09月03日
秋田
 この頃秋田の愛鳥家さん達の話題はシギチ一色といった感じ・・・確かに海岸や河口部分、あるいは水を張っている休耕田にはシギやチドリが多く立ち寄っているようです。
 
 では大潟村は今、どうなのか?というと既に西部承水路などの水辺にカモたちの姿が散見されるようになってきました。北から渡ってきたのか?この近くで越夏していたのか(冬を越すことを越冬と言うように夏を越すことを越夏というんだとか・・・)?解りませんけど・・・・
 あとはいつもここで見られる留鳥とよばれる鳥たちが大半を占めています。彼らは大潟村内で繁殖しているのですが、今は大潟で今年生まれた幼鳥の成長を観察する楽しみにハマっています。



 この日記でも何回か紹介した【カンムリカイツブリ】の幼鳥たちが徐々に行動範囲を広げていて、親鳥とかなり離れて過ごすことが多くなりました。そんな幼鳥たちをよーーく観察すると・・・
 これまでは白と黒のストライプ模様だった頭部に小さな”カンムリ”が見えるようになってきました。





 横から見るとまだまだ小さな”カンムリ”も後ろや、真上から見るとなかなか立派な”カンムリ”に見えます。【カンムリカイツブリ】の通過儀礼(?)である戴冠式が無事に執り行われたようです。もちろんまだまだ成鳥の立派な”カンムリ”には及ぶはずもありませんが、小さくても”カンムリ”を被ると何だか急に大人びて見えてきます。

 次に見た時にはどれだけ成長しているのでしょうか?観察の度に目に見えた成長を見せる今年生まれの幼鳥たちからは目が離せません!!