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東北地方環境事務所

アクティブ・レンジャー日記 [東北地区]

身軽なコガラ

2008年08月25日
秋田
 クールビズの期間中ですが、秋田では長袖Yシャツを着ている人が増えてきました。処暑を過ぎて街も山も徐々に装いを変えていく時期になってきたようです。 

 
 先日森吉の巡視で久しぶりに直ぐそばで野鳥を観察する機会に恵まれました。直ぐ近くまで寄ってきてくれたのは【コガラ】の群れで、私の頭上にあるブナの木で忙しく飛び回って餌を採っていました。
 
 その中の1羽の【コガラ】が更に近くまでやってきてくれました。初めは細い枝を伝って捜し物をするように移動していたのですが、餌を見つけたようで葉っぱにぶら下がって、何かを嘴で突っついていました。



【コガラ】が伝っていた枝は爪楊枝よりも細く見えましたが、そんな枝や葉の柄を器用に掴んで移動していました。見ている私が「そんな細い枝で大丈夫か?」と心配になったほどでしたが葉っぱでも平気だとは・・・しかも自分の重みでしなった葉っぱからサッと近くの細枝へ飛び移り、また別の葉っぱで餌を採っていました。羨ましいほどの身軽さです!



 そのうち、彼がいる方向から「プチッ」と何かがはじけるような音が聞こえました。想像するに葉の裏に隠れていた虫を咥えて食べたときに出た音のようでした。何を食べていたのかまでは見えなかったのですが、もし見えていてもあまり気持ちの良い光景ではなかったかも知れないですね・・・。耳を澄ますとそんな音が遠くからも2度3度と聞こえてきました。他の高い場所でもこれと同じような光景が繰り広げられていたのでしょうね。


 【コガラ】も自分たちの食べる餌に合わせて身体と動きを適応させていったのでしょうが、こんなアクロバティックな体勢で餌が採れるなら、葉っぱに隠れたはずの虫たちもひとたまりもないですよね?「見つかったら終わり」ってかんじです・・