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東北地方環境事務所

アクティブ・レンジャー日記 [東北地区]

子供たちの視点

2008年07月17日
鹿角
 鹿角のアクティブレンジャーの大堀です。梅雨の合間の晴天となった日曜日は八幡平ビジターセンター主催で地元、鹿角市花輪小学校の親子自然観察会を行いました。

 5歳児を含め小1から小6まで親子、先生総勢81名、自然解説を担当したパークボランティア10名に引率され八幡沼湿原の周辺を歩き無事行事を終了することができました。

 従来、自然観察会といえば参加者は団塊世代以上の中高年主体でしたので今回ばかりは勝手が違ったようです。

 ウグイスの囀りに子供たちにその意味を聞いたら、「僕たちの道案内をしてくれているんだ」という答えが返ってきたり、コバイケソウの花穂を説明したら「トウモロコシの実そっくり」という表現が飛び出したりと経験豊富なボランティアにも子供たちが新鮮な感動をくれたようです。

 反省会で多く出たのは、子供ならではの視点と感性に逆に学ぶものがあったという点です。彼らは事前の余計な知識が無い分、自然解説にほとんど興味を示さないかわりに感覚的に目の前の自然をとらえようとしていました。ワタスゲの果穂の柔らかな触感やネバリノギランの花茎のネバネバには身をのりだして熱中したりして。

 そんな子供たちに源太森の頂上で一人の年配のボランティアが語りかけます。「私たちおじいさんの世代はあなた達にこの八幡平の貴重な自然を残したくて活動してきました。どうか大きくなったら是非私たちの活動を引く継いで下さい」と。「彼らが大人になった時、きっと何人かはこの風景と言葉を思い出してくれるね」との期待がふくらんだ1日でした。



八幡沼の木道を行く。子供達は冷たい沼の水に手をいれたくてしょうがない。


木道の隙間の水溜まりでシュレーゲルアオガエルのオタマジャクシを見つけたらもう動かない。


花の終わったチングルマの花柱の絹毛のような感触をいつまでも楽しむ。