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東北地方環境事務所

アクティブ・レンジャー日記 [東北地区]

花言葉は『追憶』

2008年05月13日
秋田
 このところ、秋田では晴天の日が続いています。今日も事務所の窓から眺められる空は青く、スッキリとしています。

 昨日は国指定森吉山鳥獣保護区のある北秋田市で森吉山野生鳥獣センター運営協議会の総会があり出席してきました。その帰り、短い時間でしたがセンター周辺の森の中を歩いてきました。
 普段あまり着る機会のないスーツを着たまま森の中を散策するのは何とも奇妙な感じではありましたが、新緑のブナの森に入り込むとそんな服装の違和感を感じなくなるから不思議です。自分がスーツを着ていることなど直ぐに忘れ、足下の可憐な花を撮影したり、木々の芽吹きを観察したり・・。

 現在、センターから桃洞滝へ通じる歩道には【キクザキイチゲ】が花盛りです!歩道に沿って白~薄青~薄紫~濃紫と一つとして同じ色がないと言っても過言ではないくらい多様な花の色に『なんでこんなに色が違うんだろうな?』と気になってしまいます。






 直ぐ近くにあっても白い個体があったり紫の個体があったり・・よく見ると白と紫では葉の色も違います。群落があってもひとつひとつ微妙に色が違っています。何所にでもあるように感じられる【キクザキイチゲ】ですが何所にある物とも違うんですね~

 思い返してみると私が初めて名前を覚えた山野の花がこの【キクザキイチゲ】だったように記憶しています。それ以来なんどこの花を見たのか解りませんがきっとそのどれもが違った色をした花だったことでしょう!数年前にはピンク色をした花を写真に納めた覚えがあります。
 【キクザキイチゲ】の花言葉を調べてみたら『追憶』でした。そう聞いて直ぐに浮かんだのが芥川龍之介の『追憶』。そのつながりで久しぶりに読んでみようかな?とも思っていますが・・・

 さて、今年の【キクザキイチゲ】は皆さんにどんな追憶を刻み、残すのでしょうか?