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東北地方環境事務所

アクティブ・レンジャー日記 [東北地区]

八幡平が長い冬の眠りから覚めましたが・・・

2008年04月11日
鹿角
 鹿角自然保護官事務所ARの大堀です。八幡平アスピーテライン秋田口の
除雪作業が完了し一般車の通行ができるようになりました。当面8時30分から17時までの時間限定ですが多くの方が残雪の八幡平を楽しみにしておられると思います。4月11日に地元関係者で秋田ルート開通式典を行い、先導車
に続き事務所の車で八幡平見返峠駐車場まで上ってビックリ。従来見上げる
ほどの高さの雪の回廊が驚くほど低く、頂上付近の斜面チシマザサが顔を出している有様です。雪面も硬くしまった感触はなく、水分の多い半融雪状態でした。3月以降の高温寡雪が直接的な原因だと思いますが、微妙なバランスの上に成立しているアオモリトドマツ主体の多雪北方樹林の生態系にどんな影響があらわれてくるのでしょうか?環境省東北地方事務所では全面開通後、4月29日10時から八幡平山頂付近で自然観察会を予定していますので皆さんぜひ
ご参加ください。アオモリトドマツが何かを教えてくれるかもしれません。


みぞれの中での開通式、路肩にはフキノトウが顔を見せていました。

秋田ルートの雪の回廊、一番高い地点でもこの程度

秋田ルート雪解けの早い場所の湿地では水芭蕉が満開、ということはクマもとっくに冬眠から覚めているのでは?