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東北地方環境事務所

アクティブ・レンジャー日記 [東北地区]

落雁

2008年03月11日
秋田
 時計の針が17時30分を過ぎると大潟村に夜のとばりが降りてきます。その直前のわずかな時間、西側にある男鹿半島の山並を浮かび上がらせる残照が見る者に言葉を発することを止めさせるほどの美しい姿を見せてくれます。



 そして太陽が沈み、夜の闇による支配が始まる頃、薄暗い上空をその日一日大潟で過ごしていたマガン達がねぐらに戻ってきます。その編隊は様々に形を変え甲高い鳴き声とともに湖面へと吸い込まれていきます。

ねぐらへと向かう【マガン】の群れ。

 時間にして30分あまりですが、毎年この時期わずか2週間程しか見られないこの光景は下の写真の右の方のように『ただ見つめる』も良し、左の方のように『写真に納める』もまた良し!この光景が繰り広げられていることをまだ知らないとは何とも残念な気持ちなることを禁じ得ません。今ならまだ10万羽以上のマガンがねぐらに戻って来るシーンが見られます。暖かくしてお出かけ下さい!

自分の頭の上を数え切れないほどのマガンが通過していきます。