東北地域のアイコン

東北地方環境事務所

アクティブ・レンジャー日記 [東北地区]

知る・・伝える・・守る

2008年03月10日
鹿角
 東北各地のアクティブレンジャーさんの日記からも春のかすかな足跡を感じるようになりました。八幡平エリアでは3月に入っても毎日のように雪が降っていましたが、それよりも融雪の早さがやや勝ってきたかなと思うこの頃です。

そこで今月は大沼地区と乳頭地区でそれぞれ「早春の森での発見と出会い」をテーマにした自然観察会を計画しました。スノーシューやカンジキを使って自由自在に森の中を歩くこと自体はこの時期にしか経験できない楽しさがありますよね。

でも企画した側の本当の思いは参加者の皆さんそれぞれに厳しい自然条件の中での多様な生き物の営みをどうしたら「知ってもらい、周りにその感動を伝え、そして守っていく」ような観察会になるだろうかというところにあります。

表題にあげた「知る・・伝える・・守る」とは昨年の全国野生生物保護実績発表大会で自然環境局長賞を受けた福岡県の高校の活動のテーマですが、見事に自然観察会のコンセプトを表現していたのです。一緒に新しい発見ができるかどうか皆さんの御参加をお待ちしております。

雪上自然観察会
3月16日(日)八幡平大沼周辺  10時~14時
3月23日(日)乳頭温泉郷 空吹湿原周辺 10時~14時


詳細は環境省鹿角自然保護官事務所まで(℡0186-30-0330)


冬越しの為の植物達はどんな努力をしているのでしょうか?(乳頭空吹湿原付近)


八幡平の秋田側にはヤドリギが数多く見られます。生き物同士の生きていくための技がその中に隠されています。(大沼)


大沼周辺はブナからアオモリトドマツへの移行帯にあたりますがその中で巨大なキタゴヨウが見られる地域があります。彼らから貴重な話を聞けるかも?