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東北地方環境事務所

アクティブ・レンジャー日記 [東北地区]

立春すぎた大沼周辺

2008年02月28日
鹿角
 アスピテーライン冬期閉鎖後の八幡平を訪れるのは一部の山岳スキーヤーか温泉場への湯治客に限定されてしまいます。
大沼ほとりのビジターセンターも吹きだまりでは3mを超える積雪量となっており、内部のメンテナンスの時はカンジキをつけても腰まで埋まりながらの作業となります。4月の下旬に予定している開館まで、まだ2ヶ月もありますがこのほど1回目の機械除雪を行いました。バックホーとロータリーにの名人技としか思えない機械操作で雪の壁を切り開いていきます。
その一方で、隣接するキャンプ場の施設でも大量に積もった雪の重みで軒が破損するのを防ぐために地元の山岳会のメンバーに出動してもらって雪下ろしを行いました。彼らの話によると「今年の雪は大したことない。数年前は屋根を掘り出し、雪下ろしでなく雪上げで大変だった」とのこと。
連日風雪の日が続く八幡平ですが、この除雪作業開始が春の訪れの遠くないことを告げているようです。


ビジターセンターまで作業道をつける。1階部分はほぼ雪に埋まってしまっている。

屋根の上の積雪も2mを超えている。低温で雪が堅くしまっておりスコップの柄が数本折れたくらいの重労働。

2月の八幡平頂上付近。「今年の樹氷発達はやや小ぶり」とは盛岡の二神自然保護官の話。 写真提供:岩手山地区PV阿部氏