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東北地方環境事務所

アクティブ・レンジャー日記 [東北地区]

ネイチャースキーin黄瀬川

2008年01月28日
十和田
1月26日(土)、自然公園財団主催の自然観察会(東北地方環境事務所後援)にサポートとして参加しました。この日は、歩くスキー(クロスカントリースキーなど)で、奥入瀬渓流に注ぐ支流の一つである黄瀬川沿いの林道を歩きました。
秋にも観察会で歩いたことのあるこの道は、すっかり雪景色となり、まったく違った表情を見せていました。

秋の黄瀬川

冬の黄瀬川

この日は、乾いた雪がさらさらと、しかしずっと降り続けていたため、鳥や動物の足跡などはあまり観察できませんでした。しかし、冬ならではの景色を楽しむことができました。

まずは氷の造形美、氷柱です。

太陽が出ていたら、キラキラと光ってさぞかしキレイだろうなぁ。


そして次は綿帽子。

渓流の中に転がる石の上に雪が積もり、まるで真っ白な綿の帽子をかぶっているように見えます。この日は一気に雪が降ったからなのかわかりませんが、ちょっと四角い帽子でした。


そしてモノトーンな中にも、グラデーションのある景色。

写真を見ると、川の水の暗い色と、岸に積もった白い雪の間に、グレーの部分が。
これは大雪の時など、川に降った雪が溶けきれずにシャーベット状になって残っている状態なんだそうです。


いつも自然公園財団主催の観察会で講師を務めている久末さんのお話には、植物や動物、地形などの自然科学のことだけでなく、その合間に、自然の美しい現象、色、風景など「アート」なお話もたくさん出てくるので、いつも興味深く聞いています。

自然のことはもちろんですが、それだけでなく十和田・八甲田の「いろんな魅力」を訪れた人に感じてもらえるように頑張りたいと思います。


真冬の世界も、おもいきって出かけてみれば、面白いものがたくさんあります。
そしてはしゃいでしまえば、寒さなんて忘れてしまいますよ!