2007年12月
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2007年12月14日ヒシクイ、あきたこまちを食べる
秋田 足利 直哉
秋田県内でガン・カモの飛来地として知られているのが県北部の能代市にある小友沼(おともぬま)です。そこでガン・カモの飛来数調査などの活動をしている方の情報では「小友沼をねぐらにしているヒシクイは3000羽を越えた。」と言うことでした。
これまではマガンに混じって観察されることの多かったヒシクイでしたが、最近はヒシクイを主体とする大きな群れが大潟村の水田で盛んに落ち穂をついばんでいる姿が観察されるようになってきました。数が増えてきていることが実感されます。

落ち穂をついばむヒシクイの群れ。
大潟村の水田は稲作が盛んな秋田県内にあってもその広さは群を抜いていますが、その広い水田がヒシクイで埋め尽くされるようになってきました。それほどの数のヒシクイの腹を満たす食料があると言うことなのでしょう。気になったので彼らが去った後の水田を見てみました。するとあるはあるは・・稻藁の中に実の詰まった穂が大量に落ちています。収穫の際にこぼれたのでしょうが私の予想を超えた量の穂が落ちていました。触ってみても実が詰まっているのが分かります。

水田に落ちている穂。美味しい「あきたこまち」ですよ!
ここに来ているヒシクイは殆どが小友沼をねぐらにしていて、毎朝7時前後にねぐらを出発して大潟村にやってきます。大潟草原鳥獣保護区内をねぐらにしているヒシクイもいますから、毎日相当な量の「あきたこまち」の落ち穂が消費されています。それでも大潟村に来ている限りは食糧難に苦しまずにすみそうな感じがします・・。

おなかいっぱい食べたのでしょうね?ヒシクイの糞もあちらこちらに落ちています。
これほど充実した食料がありますからヒシクイ・マガンだけでなくちょっと珍しい鳥の姿も見られます。先日は日本野鳥の会秋田県支部の方から「サカツラガンいるよ」と教えてもらって会いに行ってきました。小友沼にはシジュウカラガンも居るそうです。更に一時新潟県の大鳥池に行っていたあのハクガンも戻ってきています。

ヒシクイの群れの中にいるサカツラガンに会うことが出来ました。居るという情報を聞いていましたが、探して探してようやく見つけられました。
これまではマガンに混じって観察されることの多かったヒシクイでしたが、最近はヒシクイを主体とする大きな群れが大潟村の水田で盛んに落ち穂をついばんでいる姿が観察されるようになってきました。数が増えてきていることが実感されます。

落ち穂をついばむヒシクイの群れ。
大潟村の水田は稲作が盛んな秋田県内にあってもその広さは群を抜いていますが、その広い水田がヒシクイで埋め尽くされるようになってきました。それほどの数のヒシクイの腹を満たす食料があると言うことなのでしょう。気になったので彼らが去った後の水田を見てみました。するとあるはあるは・・稻藁の中に実の詰まった穂が大量に落ちています。収穫の際にこぼれたのでしょうが私の予想を超えた量の穂が落ちていました。触ってみても実が詰まっているのが分かります。

水田に落ちている穂。美味しい「あきたこまち」ですよ!
ここに来ているヒシクイは殆どが小友沼をねぐらにしていて、毎朝7時前後にねぐらを出発して大潟村にやってきます。大潟草原鳥獣保護区内をねぐらにしているヒシクイもいますから、毎日相当な量の「あきたこまち」の落ち穂が消費されています。それでも大潟村に来ている限りは食糧難に苦しまずにすみそうな感じがします・・。

おなかいっぱい食べたのでしょうね?ヒシクイの糞もあちらこちらに落ちています。
これほど充実した食料がありますからヒシクイ・マガンだけでなくちょっと珍しい鳥の姿も見られます。先日は日本野鳥の会秋田県支部の方から「サカツラガンいるよ」と教えてもらって会いに行ってきました。小友沼にはシジュウカラガンも居るそうです。更に一時新潟県の大鳥池に行っていたあのハクガンも戻ってきています。

ヒシクイの群れの中にいるサカツラガンに会うことが出来ました。居るという情報を聞いていましたが、探して探してようやく見つけられました。
2007年12月13日観察会の下見
仙台 三宅 源行
2007年12月13日鳥の巣もいろいろ
秋田 足利 直哉
最近、大潟草原を巡視していると主が去って廃墟(?)となっている鳥の巣を見かける事が多くなりました。同じ場所は何回も通っているはずなのに・・今まで見つけられずにいました。以前の私の日記で大潟草原鳥獣保護区のB区と呼んでいる地区で見つけたコジュリンの巣を紹介しましたが、今回はA区と西区で見つけた鳥の巣を取り上げます。
【アオジの巣】
外径11~12cm・内径7~8cm
巣の全高13cm・巣内部の深さ7cm
地上からの高さ1m
巣材:枯草が主で小枝、松葉等も混じる。ビニールテープといった人工物も使っている。
環境:アカシア林の林床にあるイタチハギの木を利用している。周囲は藪になっているが南側を水路が通っていて60cmほどで開けた空間が広がる。

【アオジの巣】毎年この周辺で繁殖しているそうで、今年も管理員さんが観察していました。この近くに2つの巣がありました。
【コジュリンの巣】
外径10cm、内径5.5~6cm
巣の全高6cm、巣内部の深さ3.5cm
地上からの高さ1m
巣材:枯草や木の根、ツルなどが絡み合う。
環境:ヨシ・ススキの草原の中で大きな塊となっているノイバラの木を利用している。B区とよく似ている。

【コジュリンの巣】B区の時もありましたがA区でも繁殖していました。よーく見ると卵の殻が残っています。巣から出さなかったのでしょうか?
【ハシボソカラスの巣】
地上から約3mの場所にあってサイズの計測は出来ません。
巣材:枯枝が大半でビニールひもや釣り糸などの人工物も利用。(針は着いてなっかたんだろうかと心配・・)
環境:承水路沿いのニセアカシアの木を利用。この周囲で一番高い木だと思われる。

【ハシボソカラスの巣】西区の承水路沿いにあります。ここでも管理員さんは雛が居るのを確認しています。巣立ちのタイミングは見逃したそうですが・・
これからの大潟草原は日本海から吹き付ける強烈な風雪に見舞われる事になるでしょうから、これらの巣も壊れてしまうかもしれません・・。鳥の巣と一口に言っても実に様々な形態があって巣のある環境も様々です。実際に見ると「上手く作ってあるな~」と感心してしまいます。
来年以降はこの巣のあった場所を丹念に観察していけば営巣、抱卵、育雛、巣立ちなどの観察ができるかもしれません。そう考えるとワクワクしてきます。
【アオジの巣】
外径11~12cm・内径7~8cm
巣の全高13cm・巣内部の深さ7cm
地上からの高さ1m
巣材:枯草が主で小枝、松葉等も混じる。ビニールテープといった人工物も使っている。
環境:アカシア林の林床にあるイタチハギの木を利用している。周囲は藪になっているが南側を水路が通っていて60cmほどで開けた空間が広がる。

【アオジの巣】毎年この周辺で繁殖しているそうで、今年も管理員さんが観察していました。この近くに2つの巣がありました。
【コジュリンの巣】
外径10cm、内径5.5~6cm
巣の全高6cm、巣内部の深さ3.5cm
地上からの高さ1m
巣材:枯草や木の根、ツルなどが絡み合う。
環境:ヨシ・ススキの草原の中で大きな塊となっているノイバラの木を利用している。B区とよく似ている。

【コジュリンの巣】B区の時もありましたがA区でも繁殖していました。よーく見ると卵の殻が残っています。巣から出さなかったのでしょうか?
【ハシボソカラスの巣】
地上から約3mの場所にあってサイズの計測は出来ません。
巣材:枯枝が大半でビニールひもや釣り糸などの人工物も利用。(針は着いてなっかたんだろうかと心配・・)
環境:承水路沿いのニセアカシアの木を利用。この周囲で一番高い木だと思われる。

【ハシボソカラスの巣】西区の承水路沿いにあります。ここでも管理員さんは雛が居るのを確認しています。巣立ちのタイミングは見逃したそうですが・・
これからの大潟草原は日本海から吹き付ける強烈な風雪に見舞われる事になるでしょうから、これらの巣も壊れてしまうかもしれません・・。鳥の巣と一口に言っても実に様々な形態があって巣のある環境も様々です。実際に見ると「上手く作ってあるな~」と感心してしまいます。
来年以降はこの巣のあった場所を丹念に観察していけば営巣、抱卵、育雛、巣立ちなどの観察ができるかもしれません。そう考えるとワクワクしてきます。
2007年12月11日マイナス2mからの眺望
秋田 足利 直哉
大潟草原鳥獣保護区のある大潟村は八郎潟(かつては琵琶湖に次いで日本で2番目に大きかった湖)を干拓して生まれた村で、その殆どが標高マイナス1~2mと海水面よりも低い陸地です。(海抜0mよりも低いという意味で!)大潟草原鳥獣保護区も同様にマイナス1~2mの標高です。
一般的には標高の高い山などが眺望の利く展望地となりますが、海よりも低い干拓地も眺望はなかなかのものです。村には高い建物もなく(最も高いホテルで8階建です)、山なんて当然ありませんから障害になる物が少ないのです。
大潟草原から見える代表的な山に絞って挙げてみますと・・
男鹿三山(最高峰本山715.2m)→地図上の距離(以下は省略)19.9km
太平山(最高峰奥岳1170.4m)→38.9km
森吉山(最高峰向岳1454.2m)→51.2km
藤里駒ヶ岳(1157.9m白神山地の東部にある)→51km
鳥海山(最高峰新山2236m)→100.8km
明確な基準があるわけではないようですが、「眺望」を追い求める方々の間では視程距離100kmを越えると『遠望』、150kmを越えると『超遠望』として捉えるそうです。上の例はあくまでも地図上の距離ですから大潟草原のマイナス2mから標高2236mの鳥海山の山頂が見えれば視程距離は三平方の定理を使って距離100.8kmの2乗+標高差2238mの2乗の和が視程距離の(直線での距離)の2乗に等しいことになりますよね?

大潟草原から見た森吉山

鳥獣保護区管理棟から見た白神山地東部
上高地に肖像レリーフがあることでも知られる木暮理太郎氏は山岳展望の先駆者としての顔も持っていて、木暮氏は「東京から苗場山を見た」と言う記録も残っています。それは完全に超遠望と言える距離です。
これからの季節は気象条件としての視程障害も少なく、遠望のきく日も多くあるかもしれません。海より低い陸地の大潟村からでも遠望の世界を楽しむことが出来るんですから!!
何気なく眺めている窓からの景色の中にも『遠望』『超遠望』の世界があるかもしれませんよ?
一般的には標高の高い山などが眺望の利く展望地となりますが、海よりも低い干拓地も眺望はなかなかのものです。村には高い建物もなく(最も高いホテルで8階建です)、山なんて当然ありませんから障害になる物が少ないのです。
大潟草原から見える代表的な山に絞って挙げてみますと・・
男鹿三山(最高峰本山715.2m)→地図上の距離(以下は省略)19.9km
太平山(最高峰奥岳1170.4m)→38.9km
森吉山(最高峰向岳1454.2m)→51.2km
藤里駒ヶ岳(1157.9m白神山地の東部にある)→51km
鳥海山(最高峰新山2236m)→100.8km
明確な基準があるわけではないようですが、「眺望」を追い求める方々の間では視程距離100kmを越えると『遠望』、150kmを越えると『超遠望』として捉えるそうです。上の例はあくまでも地図上の距離ですから大潟草原のマイナス2mから標高2236mの鳥海山の山頂が見えれば視程距離は三平方の定理を使って距離100.8kmの2乗+標高差2238mの2乗の和が視程距離の(直線での距離)の2乗に等しいことになりますよね?

大潟草原から見た森吉山

鳥獣保護区管理棟から見た白神山地東部
上高地に肖像レリーフがあることでも知られる木暮理太郎氏は山岳展望の先駆者としての顔も持っていて、木暮氏は「東京から苗場山を見た」と言う記録も残っています。それは完全に超遠望と言える距離です。
これからの季節は気象条件としての視程障害も少なく、遠望のきく日も多くあるかもしれません。海より低い陸地の大潟村からでも遠望の世界を楽しむことが出来るんですから!!
何気なく眺めている窓からの景色の中にも『遠望』『超遠望』の世界があるかもしれませんよ?
2007年12月10日あるブナの定点観測
秋田 足利 直哉
今年の7月上旬から森吉山麓高原のあるブナを対象にして定点観測を続けてきました。先週そのデータをまとめましたので、一つの試料になれば・・と思い今回の日記を書きます。
始めてからの2ケ月位はあまり変化を感じられず、その前を通過する度に条件反射的に撮影していてじっくり観察することもなかったのですが、改めて見返すと実は日々変化していたことに今更ながら気付かされます。

7月12日撮影

8月19日撮影

9月4日撮影

10月14日撮影

10月23日撮影

11月27日撮影
実際にはこの倍くらいの写真があるのですが、ここに載せただけでも大きな変化が見て取れるかと思います。分かりやすいところでは10月14日に撮影した写真以降の変化は劇的ですよね。また前半もよく見ると僅かながら変化しているかな?と感じられます。(もちろん天候などの条件が異なるので一概には言えませんが・・)今年はやり始めたばかりで試料としては弱いかもしれませんがこれからも継続して定点観測を続けていくつもりです。
改めて見て、定点観測って普段は気付かないことを気付かせてくれる観察方法だな!と感じました。
始めてからの2ケ月位はあまり変化を感じられず、その前を通過する度に条件反射的に撮影していてじっくり観察することもなかったのですが、改めて見返すと実は日々変化していたことに今更ながら気付かされます。

7月12日撮影

8月19日撮影

9月4日撮影

10月14日撮影

10月23日撮影

11月27日撮影
実際にはこの倍くらいの写真があるのですが、ここに載せただけでも大きな変化が見て取れるかと思います。分かりやすいところでは10月14日に撮影した写真以降の変化は劇的ですよね。また前半もよく見ると僅かながら変化しているかな?と感じられます。(もちろん天候などの条件が異なるので一概には言えませんが・・)今年はやり始めたばかりで試料としては弱いかもしれませんがこれからも継続して定点観測を続けていくつもりです。
改めて見て、定点観測って普段は気付かないことを気付かせてくれる観察方法だな!と感じました。
2007年12月06日世界遺産センターの様子
白神山地 石橋 史朗
ご無沙汰していました。
西目屋の石橋です。
白神ラインが冬期閉鎖になって、
事務所仕事が多くなりました。
最近は夏に行った登山者数調査(入山カウンタ)の結果を集計しています。
世界遺産センターの周りは、
昨日まで降り続いた雪で白銀の世界です。
今日は天気も良く遺産センターから岩木山もちらりと姿を
見せてくれました。

12/6 撮影
左が遺産センター、右がビジターセンター 右奥が岩木山です。

10/24 撮影
10月の紅葉の時期と比較すると本当に別世界です。
下の写真はおとなりのビジターセンターの昨日のブナの様子。
雪が降ったばかりで枝に雪がついています。
今日見たら温度があがったせいか雪は落ちていました。

雪の花が咲いています。
天気予報を見ると来週も雪のマークが…
しばらく、事務所での仕事になりそうです。
西目屋の石橋です。
白神ラインが冬期閉鎖になって、
事務所仕事が多くなりました。
最近は夏に行った登山者数調査(入山カウンタ)の結果を集計しています。
世界遺産センターの周りは、
昨日まで降り続いた雪で白銀の世界です。
今日は天気も良く遺産センターから岩木山もちらりと姿を
見せてくれました。

12/6 撮影
左が遺産センター、右がビジターセンター 右奥が岩木山です。

10/24 撮影
10月の紅葉の時期と比較すると本当に別世界です。
下の写真はおとなりのビジターセンターの昨日のブナの様子。
雪が降ったばかりで枝に雪がついています。
今日見たら温度があがったせいか雪は落ちていました。

雪の花が咲いています。
天気予報を見ると来週も雪のマークが…
しばらく、事務所での仕事になりそうです。
2007年12月06日撮影にも愛を♪
秋田 足利 直哉
今時、出かけるときにはデジカメは必需品ですよね?私は普段から私物を持ち歩いていますし、携帯電話のカメラ機能も5MEGA PIXELの物を使っていつでも、何処でも気楽に写真が撮れるようにしています。(私物や携帯は万が一仕事用のデジカメを忘れたり充電を忘れた時のための保険的な意味もありますが・・)
当然普段の業務でもデジカメは必需品です。最近よく撮影するのが野鳥です。記録用として手当たり次第(?)に写真を撮ります。撮った写真の使い道は色々ですが、種類がわからない鳥の写真を撮ってきて後で図鑑で調べることがよくあります。自分のメモ代わりですから中にはひどい写真も沢山あります・・ハズカシナガラ・・で、図鑑を見て解決すればいいのですが時々自力で解決できなくて鳥獣保護区管理員さんに教えを請うことがあります。
その時に指摘されたことです。曰く「記録写真だからしかたないとも言えるけどこの写真は痛々しいな・・」と言われました。どんな写真だったかというと・・・

悪い例 【カシラダカ】ミヤマホオジロと判別できなくてこの写真を見て教えてもらおうとしました。
『痛々しい』の意味が分かりますよね?木の枝が邪魔になっているだけでなく鳥の体を貫いているように見えます。この様な写真は野鳥愛好家達が『串刺し』と言って、特に鳥の場合は最大のNG行為なのだそうです。そう言われると急に胸が締め付けられるような感覚になりました。実際はこの後、羽ばたいて行ったのですが何か悪いことをしたような気分になってしまいます・・

良い例 【モズ】これだと自然な感じだし、枝もそれほど気になりませんよね?
そう!!私の写真の撮り方は手当たり次第で『愛』が足りなかったのです。メモだからといって何を書いても良いのではないのと同じで、写真も何でも撮れば良いっものでもないんですよね?今では写真を撮るとき、その点を配慮して撮影しています。
当然普段の業務でもデジカメは必需品です。最近よく撮影するのが野鳥です。記録用として手当たり次第(?)に写真を撮ります。撮った写真の使い道は色々ですが、種類がわからない鳥の写真を撮ってきて後で図鑑で調べることがよくあります。自分のメモ代わりですから中にはひどい写真も沢山あります・・ハズカシナガラ・・で、図鑑を見て解決すればいいのですが時々自力で解決できなくて鳥獣保護区管理員さんに教えを請うことがあります。
その時に指摘されたことです。曰く「記録写真だからしかたないとも言えるけどこの写真は痛々しいな・・」と言われました。どんな写真だったかというと・・・

悪い例 【カシラダカ】ミヤマホオジロと判別できなくてこの写真を見て教えてもらおうとしました。
『痛々しい』の意味が分かりますよね?木の枝が邪魔になっているだけでなく鳥の体を貫いているように見えます。この様な写真は野鳥愛好家達が『串刺し』と言って、特に鳥の場合は最大のNG行為なのだそうです。そう言われると急に胸が締め付けられるような感覚になりました。実際はこの後、羽ばたいて行ったのですが何か悪いことをしたような気分になってしまいます・・

良い例 【モズ】これだと自然な感じだし、枝もそれほど気になりませんよね?
そう!!私の写真の撮り方は手当たり次第で『愛』が足りなかったのです。メモだからといって何を書いても良いのではないのと同じで、写真も何でも撮れば良いっものでもないんですよね?今では写真を撮るとき、その点を配慮して撮影しています。
2007年12月06日冬の渡り鳥観察会 冬は二本立て!動物園と蕪栗沼で見てみよう!
仙台 三宅 源行
早速、告知です。
来る12月15日、22日に
「冬の渡り鳥観察会?冬は二本立て!動物園と蕪栗沼で見てみよう!」を開催致します。

昨年度から引き続き、仙台市の八木山動物公園とタッグを組んで、2週に渡り、動物園と蕪栗沼で観察会を行います。野鳥観察の基礎、宮城県で多数越冬する渡り鳥であるマガンなどの生態について、より分かり易く、より楽しい観察会にしたいと考えています。
10日までの応募受付しております。ふるってご応募ください。

来る12月15日、22日に
「冬の渡り鳥観察会?冬は二本立て!動物園と蕪栗沼で見てみよう!」を開催致します。

昨年度から引き続き、仙台市の八木山動物公園とタッグを組んで、2週に渡り、動物園と蕪栗沼で観察会を行います。野鳥観察の基礎、宮城県で多数越冬する渡り鳥であるマガンなどの生態について、より分かり易く、より楽しい観察会にしたいと考えています。
10日までの応募受付しております。ふるってご応募ください。
2007年12月05日今は狩猟地として
秋田 足利 直哉
最近、大潟草原鳥獣保護区の管理員さんと話をすると「管理棟の周りはすっかり寂しくなった」と言うのが決まり文句です。春~夏にかけては小鳥が賑やかだったし、先月中頃までは池の中にカモがたくさん見られたのですが今ではそれも「・・夢のあと」といった雰囲気です。
そんな中で時々姿を現すのがチュウヒやオオタカです。チュウヒは下をキョロキョロ見渡しながら旋回し、オオタカはお気に入りの木に留まって辺りを見渡している。そんな姿を見ることができます。まさに「獲物を探す」といった様子です。是非その瞬間を見たくて彼らの姿を追うのですがなかなかその機会には恵まれません・・。
先日、管理棟前のヨシ原を歩いていると鳥の羽が散乱した現場を見つけました。捕食されたことは一目瞭然です。そこにはたくさんの羽が散乱していましたが黒っぽい地味な羽が多く「捕食されたのは何かな?」と色々考えながら拾っていました。間もなく緑色の光沢を放つ特徴的な羽を見つけました。「あっコガモだ!やっぱり可哀想だな・・」などと複雑な心持ちで拾い続けるとどうも別の鳥の羽が混じってきました。「あれっ?」と思い、立ち上がって見渡すと数は少ないですが確かに別の鳥の羽も散乱していました。こちらはまだフワフワ感が残っていたので大半は風で飛ばされたのでしょうか・・その柔らかい羽を集めながら「キジかな?」と見当をつけて帰ってきました。

【コガモ♂】の羽。

【キジ♀】の羽。
事務所で図鑑を使って調べてみるとどちらも見当通りだったようです。大潟草原は営巣地、繁殖地、休息地、中継地などと時期によって、また鳥の種類によって様々な性格を持っていますが、今はチュウヒやオオタカたちの狩猟地となっているようです。捕食される側から見れば終焉地となるのでしょうか・・これからもっと色々な性格が見えてくるようにアンテナを張っていかないと!!と思っています。
そう言えば・・先日管理員さんからこんな話を聞きました。「このあいだ、管理棟から見える池の辺りでオオタカがゴイサギを捕らえたんだよ!いつもの木にずっと留まっていて狙いを定めたんだろうな~いきなり飛んであっという間にゴイサギを捕まえたんだよ!!仕留めるのもあっという間だった。それからオオタカは時々周りを気にしながら1時間20分くらいで食べ終わった。ずっと見てたけど凄かったな!!いや~興奮した!!」と言うことでした。やっぱり私もそんな現場見てみたい!!
そんな中で時々姿を現すのがチュウヒやオオタカです。チュウヒは下をキョロキョロ見渡しながら旋回し、オオタカはお気に入りの木に留まって辺りを見渡している。そんな姿を見ることができます。まさに「獲物を探す」といった様子です。是非その瞬間を見たくて彼らの姿を追うのですがなかなかその機会には恵まれません・・。
先日、管理棟前のヨシ原を歩いていると鳥の羽が散乱した現場を見つけました。捕食されたことは一目瞭然です。そこにはたくさんの羽が散乱していましたが黒っぽい地味な羽が多く「捕食されたのは何かな?」と色々考えながら拾っていました。間もなく緑色の光沢を放つ特徴的な羽を見つけました。「あっコガモだ!やっぱり可哀想だな・・」などと複雑な心持ちで拾い続けるとどうも別の鳥の羽が混じってきました。「あれっ?」と思い、立ち上がって見渡すと数は少ないですが確かに別の鳥の羽も散乱していました。こちらはまだフワフワ感が残っていたので大半は風で飛ばされたのでしょうか・・その柔らかい羽を集めながら「キジかな?」と見当をつけて帰ってきました。

【コガモ♂】の羽。

【キジ♀】の羽。
事務所で図鑑を使って調べてみるとどちらも見当通りだったようです。大潟草原は営巣地、繁殖地、休息地、中継地などと時期によって、また鳥の種類によって様々な性格を持っていますが、今はチュウヒやオオタカたちの狩猟地となっているようです。捕食される側から見れば終焉地となるのでしょうか・・これからもっと色々な性格が見えてくるようにアンテナを張っていかないと!!と思っています。
そう言えば・・先日管理員さんからこんな話を聞きました。「このあいだ、管理棟から見える池の辺りでオオタカがゴイサギを捕らえたんだよ!いつもの木にずっと留まっていて狙いを定めたんだろうな~いきなり飛んであっという間にゴイサギを捕まえたんだよ!!仕留めるのもあっという間だった。それからオオタカは時々周りを気にしながら1時間20分くらいで食べ終わった。ずっと見てたけど凄かったな!!いや~興奮した!!」と言うことでした。やっぱり私もそんな現場見てみたい!!


生き物を、間近に観察できるのが動物園の醍醐味です。
目で見て、手で触って、持ち上げて・・・。
楽しく観察ができたかなぁと思います。
(手で触った後は、手洗い、アルコール消毒をしています。)
さてさて、次回、今週末は蕪栗沼での観察会です。
参加者の皆さんが動物園で観察したことを、いかに蕪栗沼での観察と結びつける事ができるか!楽しみです。