2007年12月
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2007年12月04日登山者カウンター回収 [飯豊連峰]
磐梯朝日国立公園 羽黒 佐々木 大樹
こんにちは、羽黒自然保護官事務所アクティブレンジャーの佐々木です。
飯豊連峰に設置した登山者カウンターの回収に行ってきました。
(実は先月上旬に回収したのですが、ご報告が遅くなってしまって失礼しました)
羽黒自然保護官事務所では、カウンターを4機設置しましたが、1機はすでに回収済みだったので、今回は残りの3機を回収しました。
※飯豊連峰の登山者カウンターについては、こちらをご覧下さい。

ダイグラ尾根登山口に設置した登山者カウンター
飯豊連峰は、雪が多い地域なので登山者カウンターを設置したままにしてしまうと、雪が積もって壊れてしまいます。
特にカウンターが設置してある場所は、雪崩が発生するおそれが強いところであったり、尾根の上に設置してあるので、雪の影響が受けやすいところです。
このため、設置できる期間は雪がない時期に限られてしまいます。
登山者カウンターは、また来年の夏前、雪が溶けた頃に再設置します。
後日、参考までに各登山口の登山者数を日記に載せたいと思っているので、楽しみにしていてください。

回収した4機の登山者カウンター。
来年まで、倉庫で眠ってもらいます。また来年もよろしく!
飯豊連峰に設置した登山者カウンターの回収に行ってきました。
(実は先月上旬に回収したのですが、ご報告が遅くなってしまって失礼しました)
羽黒自然保護官事務所では、カウンターを4機設置しましたが、1機はすでに回収済みだったので、今回は残りの3機を回収しました。
※飯豊連峰の登山者カウンターについては、こちらをご覧下さい。
ダイグラ尾根登山口に設置した登山者カウンター
飯豊連峰は、雪が多い地域なので登山者カウンターを設置したままにしてしまうと、雪が積もって壊れてしまいます。
特にカウンターが設置してある場所は、雪崩が発生するおそれが強いところであったり、尾根の上に設置してあるので、雪の影響が受けやすいところです。
このため、設置できる期間は雪がない時期に限られてしまいます。
登山者カウンターは、また来年の夏前、雪が溶けた頃に再設置します。
後日、参考までに各登山口の登山者数を日記に載せたいと思っているので、楽しみにしていてください。
回収した4機の登山者カウンター。
来年まで、倉庫で眠ってもらいます。また来年もよろしく!
2007年12月03日ここに行けば・・
秋田 足利 直哉
12月になり、この先の秋田県地方の天気予報はずらっと雪だるまが並びました。いよいよ冬将軍が到着した模様です・・今年の将軍の実力やいかに?
先日カメムシと積雪の関係の記事を書きましたが、場所によってはカメムシ大発生といった地域もあったようです。さてさてどうなりますか?
冒頭から滅入りそうな感じになってしまいましたが、こんな時期に熱い人達がいらっしゃいます。それは野鳥愛好家達!!
彼らを熱くさせているのは猛禽類。先日も秋田の愛鳥家の間に「オジロワシが来た!」と言うニュースが駆けめぐったばかりです。残念ながら私はまだお目にかかってませんが・・
大潟草原にもハイイロチュウヒやケアシノスリが来てますよ!!冬の鳥というと水鳥を思い浮かべますが猛禽の迫力も魅力的です。そんな彼らの姿を多く見られるのが大潟草原鳥獣保護区の東区に接する秋田県立大学大潟校の実習田や実習畑・牧草地となっている広大な敷地です。勿論保護区内にもやってきますが、より観察しやすいのはこちらです。先月の野鳥観察会でもここで猛禽の観察をしました。
この敷地内に生息するネズミなどの小型ほ乳類やキジなどを狙って上空を旋回したりホバリングする姿が見られます。

【チュウヒ】地面を見ながら獲物を探していました。

おなじく【チュウヒ】獲物を見つけたのでしょうか?急降下していきました。

【ノスリ】ほぼ確実に出会えるでしょう。よく見ると愛嬌のある顔つきをしています。

【トビ】これもほぼ確実に出会えるでしょう。羽の色の明暗などに注目するとかなりの個体差に気づきます。

【ハイイロチュウヒ♀】11月の上旬から見られるようになりました。雄は中旬にようやく確認しました。
勿論天候などにもよりますが、ここに行けば多くの猛禽たちに出会えるでしょう!しかし・・
ここは秋田県立大学のご厚意によって野鳥観察をさせていただいている場所です。本来は学生達が実習するための敷地です。そのことを片時も頭から無くすことなくマナーを守って観察してください。
先日カメムシと積雪の関係の記事を書きましたが、場所によってはカメムシ大発生といった地域もあったようです。さてさてどうなりますか?
冒頭から滅入りそうな感じになってしまいましたが、こんな時期に熱い人達がいらっしゃいます。それは野鳥愛好家達!!
彼らを熱くさせているのは猛禽類。先日も秋田の愛鳥家の間に「オジロワシが来た!」と言うニュースが駆けめぐったばかりです。残念ながら私はまだお目にかかってませんが・・
大潟草原にもハイイロチュウヒやケアシノスリが来てますよ!!冬の鳥というと水鳥を思い浮かべますが猛禽の迫力も魅力的です。そんな彼らの姿を多く見られるのが大潟草原鳥獣保護区の東区に接する秋田県立大学大潟校の実習田や実習畑・牧草地となっている広大な敷地です。勿論保護区内にもやってきますが、より観察しやすいのはこちらです。先月の野鳥観察会でもここで猛禽の観察をしました。
この敷地内に生息するネズミなどの小型ほ乳類やキジなどを狙って上空を旋回したりホバリングする姿が見られます。

【チュウヒ】地面を見ながら獲物を探していました。

おなじく【チュウヒ】獲物を見つけたのでしょうか?急降下していきました。

【ノスリ】ほぼ確実に出会えるでしょう。よく見ると愛嬌のある顔つきをしています。

【トビ】これもほぼ確実に出会えるでしょう。羽の色の明暗などに注目するとかなりの個体差に気づきます。

【ハイイロチュウヒ♀】11月の上旬から見られるようになりました。雄は中旬にようやく確認しました。
勿論天候などにもよりますが、ここに行けば多くの猛禽たちに出会えるでしょう!しかし・・
ここは秋田県立大学のご厚意によって野鳥観察をさせていただいている場所です。本来は学生達が実習するための敷地です。そのことを片時も頭から無くすことなくマナーを守って観察してください。


当日は、下見の時にあった雪はすっかり消えてしまい、雪上の動物の足跡観察はできませんでしたが、代わりに、地面に落ちていたブナやイヌエンジュ、ヤマブドウ、ツルウメモドキ、サルナシなどの木の実や、ハリギリの落葉に刻まれたハモグリバチ(もしくはハモグリバエ)の幼虫が葉の中で生活していた跡などが観察できました。
ツルウメモドキ(右上は拡大図)
ハモグリバエまたはハモグリバチの痕跡。別名「字書き虫」。
そして皆さんが興味津々だったのは、ツキノワグマの痕跡でした。木製の看板がクマによってバキッと割られ、そこにクマの毛が数本と爪や牙の跡が残されていました。
クマの毛
でもどうして看板がかじられているのでしょう?
クマはガソリンなど油のにおいにも寄ってくる性質があるので、看板の防腐剤やペンキのにおいに寄ってくるとか、マーキングのためだとか、いろんなお話を聞いたりしますが、「要するにここはクマのテリトリーの中だということです。」という言葉に、納得。人工物だからこそマーキングをして、人間に対して「来るな」と言っているのかも知れません…
この観察会では、前回の下見の日記でも書きましたが、講師に自然公園指導員の山下さんを迎え、『森と動物と私たち』と題して、自然と人との関わりについても考えてみようという趣旨で行いました。
“たとえば、木材生産のためにブナの林をスギの造林地に変えてしまったら、生態系にはどんな影響がでてくるだろうか…?”
戦後、木材が多量に必要となり、国を挙げてあちこちにスギを植えました。豊かな自然が残されている国立公園の中や周りにも、スギの人工林はあります。
ブナ(落葉広葉樹)の林がスギ(常緑針葉樹)の林に変わると、土が変わり、沢や湖のプランクトンが変わり、それを食べる水生昆虫、魚、そしてそれを食べる鳥、動物…と、つぎつぎに波紋が広がり、生態系の中で「何か」が変わっていきます。ブナ、ドングリなど、動物たちの食料が減ることも大きな影響です。
生態系の中での生き物同士のつながりは、とても緻密で、すべてがつながっていて、だからこそとてもデリケートなんだということを、私個人としても改めて感じました。そして、私たちは自然とつきあう中でそのことを十分に考えた上で行動を起こさなければならないということも。
当日、天気はまぁまぁ良かったのですが、風が強く寒かったため、「自然と人との関わり」について、その場でじっくりと話をすることができませんでした。しかし、この日に観察したことや、講師の山下さんの言葉の端々にそのメッセージは込められていました。
マルバマンサクの冬芽を観察。
観察会のアンケートでも、印象に残ったことが「自然の大切さ」や「自然共生のあり方」と答えていた方がいて、趣旨が伝わっていたことをうれしく思いました。
観察会の途中で見えた湖の北側にある御鼻部山(おはなべやま)。風が強く十和田湖は海のようでした。