東北地域のアイコン

東北地方環境事務所

アクティブ・レンジャー日記 [東北地区]

今が旬!

2007年11月14日
秋田
 ついに気象庁発表の週間天気予報に雪マークが見られるようになりました。市街地の公園では雪に備えて樹木の雪囲い作業をする光景が見られます。

 さてこの時期、よく耳にするのが「紅葉も終わって、キノコも無くなったし、この時期は見る物がないね~」「今、山に行ってもただ寒いだけなんだよね~」と言ったような嘆き・・・
 それに対して、これまでは「フカフカの落ち葉を踏みながら歩けるのはこの時期だけですよ!」なんて事しか言えませんでしたが、まだまだこの時期がベストなものがあります。その中から1つ!滝見ハイキングはいかがでしょう!渓谷沿いにある滝は『夏』が旬と思いきや(確かに涼を求めて滝まで渓谷を歩くのは気持ちいいです。)、中には葉が落ちた今が旬のものもあります。写真を撮る方なら「あの枝が・・」「あの木が・・」と思うこともありましたよね?だからこそ今が旬の滝もある訳です。

【親滝】
小又峡の最上部にある滝で、滝を見下ろす形で歩道が整備されていて、葉がある時期は滝の全体を見ることは出来ませんが、先日巡視に行った時、初めて全体像を見て「なかなか良い滝だな~」と思いました。親滝へはノロ川橋の袂から始まる歩道1.5kmのコースを歩きます。ほぼ平坦な道ですが、広葉樹・針葉樹・渓谷と森吉山麓高原の魅力をコンパクトにしたような爽快なコースです。

展望台から見た親滝。葉のある時期は「展望出来ないじゃん!」とつっこみを入れましたがこの時期は「展望」できます。

【弥栄(いやさか)の滝】
森吉山麓高原へ向かう市道沿いにあります。ハイキングではなくドライブ途中に見える滝です。道路沿いに滝の存在を示す標柱があるのですが、葉があると「何処に滝があるの?」と言った具合です。それが今はしっかり全体が見えます。道路沿いにある滝ですから車は安全な場所に駐車して他の方々の通行に留意してください。

市道から見た弥栄の滝。道路沿いに数台分ですが駐車可能なスペースがあります。そこから僅かな距離を歩くとこの滝が見られます。

 他にもこの時期が旬の滝はあります。それは森吉に限ったことではないでしょうから、ぜひ「今が旬」の滝見ハイキングをしてみてはいかがでしょうか?