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東北地方環境事務所

アクティブ・レンジャー日記 [東北地区]

杉の老若

2007年11月02日
秋田
 秋田では市街地の街路樹も遅ればせながら紅葉を始めました。
 森吉山麓高原は広葉樹の葉が落ちて道を覆い隠しています。なにか映画で見たようなシーンが広がっています。こんな時に森を見上げると針葉樹の緑が目を引きますよね?巡視の日、おにぎりをほおばりながら杉の木を眺めていました。

ここはアスファルトの道ですが車での通行を規制しているためこんな光景が見られます。

 私の杉のイメージはパラソル型チョコレートの持ち手を下にしたような形状をしていて尖った印象を持っていました。秋田県内で普通に見られる杉の造林地はそれがたくさん並べているように見えます。(私だけでしょうか?)でもこの日見た杉はそのイメージからはかけ離れています。なんかあの杉は丸いな?と感じたので同行していた畠山保護官に聞いてみました。

天然の若杉。杉の名の由来は「直ぐ伸びる木」「すくすく伸びる木」からとする説もあります。

天然杉の壮年木。年を経て丸くなる・・う~ん!深いです・・

 すると何のことはありませんでした。杉の木にも若い成長段階の物と成長が止まった物があるという至極当たり前のこと。若い木は生長点が主に上向きにあり(肥大生長もします)その為全体に尖って見えるが、生長が止まると全体が丸くなっていくそうです。

 秋田県の造林地の場合、植栽時から65年をメドに伐採をするそうです。その年月がおよそ生長期間と一致することからその様にしているそうです。私が見ていたのは造林地ばかりだったのですね・・・森吉で豊富な天然杉を見て新たな発見をしました。