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東北地方環境事務所

アクティブ・レンジャー日記 [東北地区]

自然再生へ向けて植樹体験

2007年10月17日
秋田
 日曜日に森吉山麓赤水渓谷で観察会を実施したことは既に報告しましたが、観察会終了後参加者の皆さんにご協力いただき、秋田県「水と緑推進課・森づくり計画班」「自然保護課・自然環境班」とタッグを組んで森吉山麓高原の自然再生事業に係るブナの苗木を植樹しました。

 森吉山麓には既にいくつか紹介しているように全国に誇る豊かな自然がいっぱいなのですが、一方では昭和49年から54年、58年に畜産振興と山村所得の向上と雇用の拡大を期待して大規模な草地造成が行われました。現在はその一部を「野外活動基地」として整備していますが大半は手つかずのままです。再生が必要だとされる区域は487.7haに及びます。(東京ドーム10万個以上という計算になります。)そこを?『ブナ林の多様な価値を取り戻す』?『クマゲラの棲める森を作る』ことをコンセプトに失われたブナ林を再生させようとする取り組みが始まりました。

 多様な価値を取り戻すためにはその取り組みも多様でなければならないし、携わる人もそこから得られる知恵も多様でなければならないと私は考えています。まだ始まったばかりのこの取り組み、是非多くの方からご協力・ご指導いただきたいと思います。

ブナの実が豊作だった年に森吉山麓で採取した種を育てた2年生のブナ稚樹

植樹風景:大きく育ってくれることを願って!