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東北地方環境事務所

アクティブ・レンジャー日記 [東北地区]

白神山地 合同パトロール

2007年09月04日
白神山地
こんにちは。西目屋自然保護官事務所アクティブレンジャーの檜垣です。

先日、白神山地世界遺産地域での密漁の禁止や白神山地でのマナーの呼びかけを行うため、関係団体,地元のボランティアの方々が集まり合同パトロールを行いました。
場所は、白神山地を流れる大川,赤石川,追良瀬川の3カ所。西目屋事務所からは大川へ植竹レンジャー,赤石川へ山田レンジャー,石橋アクティブレンジャー,わたしで行きました。

白神山地世界遺産地域内の川は、魚を育てる川としているためすべて禁漁区となっています。また世界遺産地域の核心地域にはほとんど道がなく、保護のために秋田県側は入山禁止。青森県側は27ルート(届け出が必要です)と概存の歩道に限り入山可能です。(詳細はこちらをご覧ください:入山マナー入山手続き

 赤石川のパトロールは1泊2日で行われました。この日は晴天。赤石川源流から沢沿いを歩き、滝をいくつも越えながらのパトロールでした。


滑ってこけないように注意しながら歩きます。



大きな滝では、ザイルを使って降りる場面も。


ひんやりとした沢の水は、夏の暑さを忘れさせてくれます。カワガラスがビッビッビッ…と鳴きながら、沢沿いを飛んでいきました。

途中、山でテントを張っている登山者に出会い、マナーについて話す場面もありました。
夜は星を見ながら、情報交換をしました。
合同パトロールには、山歩きの達人がたくさんいらっしゃいました。
中には「疲れてないよ。」という強者も!!
私はまだまだで、2日目に帰ってきたときにはヘトヘトになってしまいましたが、とてもいい経験になりました。これからももっと山を歩き、しっかり現場を見て少しでも役立てるよう頑張りたいと思います。

白神山地には、世界遺産地域はもちろんですが、世界遺産地域ではない周辺の地域にもとても素晴らしい場所・景色がたくさんあります。
この風景を10年後、100年後もずっと残していけるだろうか、と考えさせられる2日間でした。



オヤマリンドウ