東北地域のアイコン

東北地方環境事務所

アクティブ・レンジャー日記 [東北地区]

十和田湖畔

2006年12月15日
十和田
 十和田湖には、美しい景色を求めて毎年たくさんの人が訪れます。湖を見下ろせる展望台は6箇所あり(瞰湖台・御鼻部山・滝ノ沢・紫明亭・発荷峠・甲岳台)、湖畔沿いを歩く歩道からも素敵な景色が望めます。ところが、そんな美しい景観を乱しているものがあります。それは、使われなくなって放置されたままになっているボートです。国有林の中に不法に置かれているボートも問題となっています。

 おととしからそれらのボートを何とかしたいということで、ボートの現状調査が行われており、昨年の7月と今年の3月にはアクティブレンジャーが調査を行いました。【昨年7月の調査→7/67/8

 そしてまた時期をずらして12月に調査をすることとなり、先週と今週で行いました。自主撤去されたものや、地域の人たちの清掃活動によってゴミが片づけられた場所もありますが、使われていない放置ボートは相変わらず同じ状態で置かれています。この問題は、国・県・市町村・地元自治体・漁協など関係機関が集まった協議会によって話し合いが行われており、撤去や放置防止の呼びかけが行われてきました。今後は持ち主の確認をし、持ち主がわからないものの撤去や、使われているボートの置き場の整理が検討されます。
調査の合間に、色んな発見や拾いものもしました。


湖面に並んでいる浮きは、十和田湖で行われているサクラマスの刺網漁。


湖岸に流れ着いた水草。(フサモかホザキノフサモでは?)水の底で水草の群落がゆらゆら揺れている光景を見てみたくなりました。


雪の上にたくさんのヤマブドウが落ちているのを発見!見上げると樹上にたくさん蔓がからまり、まだまだたくさん実が付いていました。今年は豊作だったのでしょうか?



ボートの調査をしながら、十和田湖の美しい景色に見とれてしまいました。
十和田湖の良さを改めて感じた数日間でした。