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東北地方環境事務所

アクティブ・レンジャー日記 [東北地区]

冬の十和田湖 西湖畔 自然観察会

2006年12月12日
十和田
 先日、12月3に十和田自然保護官事務所、今年度最後の自然観察会、「冬の十和田湖西湖畔自然観察会」を開催しました。サブテーマは 「生き物たちの冬の世界をのぞいてみよう」 です。普段あまり見ることのない冬の十和田湖の自然を見てもらおうということで企画しました。
 当日はあいにく、雪まじりの曇り空という天候でした。一般参加者の方14名、他にスタッフとして八甲田地区パークボランティアの方7名に来ていただきました。


開会式

 講師は秋田県自然保護指導員で、日本自然保護協会認定の自然観察指導員でもある山仲芳雄さんにお願いしました。山仲さんは観察会を開いた十和田湖の西湖畔に住んでいて、付近の自然と仲がよいので、講師と場所の組み合わせは最高でした。
 雪が降ったりやんだりで足跡が消えてしまうため、アニマルトラッキング(*)は集合場所の大川岱駐車場でちょっとしかできませんでした。その代わり野鳥や冬芽の観察は十分できました。レンジャクが食べるというオレンジ色のアカミヤドリギの実、芽鱗(がりん)という防寒具で身を包んだトチノキ(ねばねば)やキタコブシ(白くふわふわ)の冬芽、などなど、興味深い解説を聞きながら3時間かけてゆっくりと湖畔の歩道を歩きました。

(*)アニマルトラッキング・・・雪の上などに残された動物の足跡から、どの動物が、いつ、どの方向に歩いたか、などを読みとる自然観察の手法の一つ。


アカミヤドリギ観察中


アカミヤドリギ


大川岱桟橋からの十和田湖


冬芽の観察


キタコブシの冬芽


 今年は十和田八甲田地区が国立公園に指定されて70周年目の記念すべき年ということで昨年の3回より1回増やし、四季に合わせ4回の自然観察会を行いました。参加した皆様には楽しんでいただけたでしょうか。来年も充実した観察会になるように努力します。よろしくお願いします。