2010年9月
28件の記事があります。
2010年09月15日※【ご注意下さい:大鳥~泡滝ダム間】現在通行できません※
磐梯朝日国立公園 羽黒 佐々木 大樹
羽黒自然保護官事務所の佐々木です。
先週末の大雨で土砂崩れが発生し、鶴岡市道泡滝大鳥線(大鳥~泡滝ダム間)は、現在車が通行できない状態となっております。
また、その先の泡滝大鳥池線道路(歩道)<泡滝ダム~大鳥池間>も、土砂崩れが発生している模様で、通行できません。
泡滝ダムから入山を考えている方は注意してください。
特に、連休中に朝日連峰の縦走し、泡滝ダムを下山口に考えている方はご注意下さい。
詳細は下記をご覧下さい。
http://c-tohoku.env.go.jp/emergency/2010/09/92.html
http://www.city.tsuruoka.lg.jp/801600/page638.html
先週末の大雨で土砂崩れが発生し、鶴岡市道泡滝大鳥線(大鳥~泡滝ダム間)は、現在車が通行できない状態となっております。
また、その先の泡滝大鳥池線道路(歩道)<泡滝ダム~大鳥池間>も、土砂崩れが発生している模様で、通行できません。
泡滝ダムから入山を考えている方は注意してください。
特に、連休中に朝日連峰の縦走し、泡滝ダムを下山口に考えている方はご注意下さい。
詳細は下記をご覧下さい。
http://c-tohoku.env.go.jp/emergency/2010/09/92.html
http://www.city.tsuruoka.lg.jp/801600/page638.html
2010年09月14日体感!子どもパークレンジャー (赤石川:2日目)
白神山地 谷口 哲郎
関東地方や九州地方、はたまた北海道地方では、ゲリラ豪雨やら集中豪雨、異常気象など今年の夏は雨やら嵐やらに悩まされる夏でした。
赤石川でのキャンプも、初日からぐずつく天気の中での実施となりました。
さて、今回の日記には、このキャンプの2日目の活動について報告したいと思います。、リンク前回までの記事はこちらをご覧ください(1日目)
8月1日の朝。朝から子ども達は元気いっぱい。カブトムシだ。クワガタムシだ。探しに歩きに行ったのですが・・・。クワガタムシ♀を1匹確認。寝ぼけ眼の私は途中でダウン、さすがに『朝4時』からのムシ探しは堪えました。
2日目のメインイベントは、マタギの吉川さんにガイドしていただきキャンプ場の裏に見える然ヶ岳に登山しました。

森の授業@然ヶ岳 photo 2010.8.1
歩きながら吉川さんにキハダを胃腸薬代わりに使っていたことやクロモジを咥(くわ)えて仕事をしていたことなど自然環境の利用の仕方やつきあい方など教わりながらの登山となりました。東京から参加していた子ども達には、目の前に広がる奥深い森や藪に、不安と疲れを感じながらも、どきどきしながら歩いていたのでしょう。
途中疲れながらも、子ども達はブナの実を食べるためにツキノワグマが幹を伝って登ったつめ跡などを発見し、なんとか全員で頂上に到着。
大人達は息も絶え絶えでしたが子ども達の瞳には達成感とドキドキ感が溢れていました。

集合写真@然ヶ岳 photo 2010.8.1
下山途中の山の中で、吉川さんが、白神らしい山の遊び方を教えてくださいました。
その名も、『白神ターザン(谷口AR命名)』
太いミズナラに絡まったツタを使い、空中ブランコ。

白神ターザン@然ヶ岳 photo 2010.8.1
小学4年生の男の子も、山崎Rにしっかり掴まり・・・猿のようにジャンプ。楽しそうな声がブナ林の中に広がっていきました。
下山後は、みんなで夕食の準備を手分けして行いました。
男の子は、ストーブに火をおこし、焚き火の準備。女の子は、カレーやサラダの具材を切って料理の準備を手伝いました。男の子はなかなか火を育てることが出来ず苦戦を強いられていましたが、一方で、女の子はしっかりとした手つきで野菜達を切っていました。
登山後でお腹はぺこぺこになり、自分たちが作ったカレーとサラダは、外でという調味料もあり大変おいしいかったと思います。

食事準備 photo 2010.8.1
赤石川でのキャンプも、初日からぐずつく天気の中での実施となりました。
さて、今回の日記には、このキャンプの2日目の活動について報告したいと思います。、リンク前回までの記事はこちらをご覧ください(1日目)
8月1日の朝。朝から子ども達は元気いっぱい。カブトムシだ。クワガタムシだ。探しに歩きに行ったのですが・・・。クワガタムシ♀を1匹確認。寝ぼけ眼の私は途中でダウン、さすがに『朝4時』からのムシ探しは堪えました。
2日目のメインイベントは、マタギの吉川さんにガイドしていただきキャンプ場の裏に見える然ヶ岳に登山しました。

森の授業@然ヶ岳 photo 2010.8.1
歩きながら吉川さんにキハダを胃腸薬代わりに使っていたことやクロモジを咥(くわ)えて仕事をしていたことなど自然環境の利用の仕方やつきあい方など教わりながらの登山となりました。東京から参加していた子ども達には、目の前に広がる奥深い森や藪に、不安と疲れを感じながらも、どきどきしながら歩いていたのでしょう。
途中疲れながらも、子ども達はブナの実を食べるためにツキノワグマが幹を伝って登ったつめ跡などを発見し、なんとか全員で頂上に到着。
大人達は息も絶え絶えでしたが子ども達の瞳には達成感とドキドキ感が溢れていました。

集合写真@然ヶ岳 photo 2010.8.1
下山途中の山の中で、吉川さんが、白神らしい山の遊び方を教えてくださいました。
その名も、『白神ターザン(谷口AR命名)』
太いミズナラに絡まったツタを使い、空中ブランコ。

白神ターザン@然ヶ岳 photo 2010.8.1
小学4年生の男の子も、山崎Rにしっかり掴まり・・・猿のようにジャンプ。楽しそうな声がブナ林の中に広がっていきました。
下山後は、みんなで夕食の準備を手分けして行いました。
男の子は、ストーブに火をおこし、焚き火の準備。女の子は、カレーやサラダの具材を切って料理の準備を手伝いました。男の子はなかなか火を育てることが出来ず苦戦を強いられていましたが、一方で、女の子はしっかりとした手つきで野菜達を切っていました。
登山後でお腹はぺこぺこになり、自分たちが作ったカレーとサラダは、外でという調味料もあり大変おいしいかったと思います。

食事準備 photo 2010.8.1
2010年09月14日どろぼう ~ウマノミツバ編~
秋田 足利 直哉
さて、今日は「どろぼう」シリーズ第3弾です。取り上げるのは【ウマノミツバ】です。
この【ウマノミツバ】森吉では以外と見る機会は多くありません。歩道が沢を渡る時にその岸辺にチラホラと見える程度。イメージ的にはもっとたくさんあっても良さそうですが・・・。しかし「どろぼう」になると草丈も高いので急に存在感を増してきます。

現在の【ウマノミツバ】の様子です。分かり難いかも知れませんが左下にクローズアップした画像を添えておきました。これが熟し始めるとパチンコ玉くらいの大きさの「どろぼう」となります。
【ウマノミツバ】も昨日のキンミズヒキと同様、実に棘状の突起があってその先端が釣り針状に曲がっています。それが「どろぼう」の正体となります。このタイプの「どろぼう」は熟した実を持って友人の背中に投げつけて遊んだ記憶があります。皆さんの中にもそうした経験をお持ちの方がいらっしゃることでしょう。

夏に撮影した花の画像も載せておきます。同じように左下にクローズアップした画像を添えておきます。この時期には他にも目を引く花がたくさんあってなかなか注目を浴びないかも・・・。

おまけに葉も載せます。葉だけを見ると似たような葉が多く識別するのが難しいので花と実と葉をセットで覚えるようにしてみました。こういうのはホームコースでないと難しいですね。
『森吉の花図鑑』の著者である田中さん曰く・・・「植物は花だけを見がちだけど花と実と葉をセットで覚えるようにすると良い」そうです。そのアドバイスに従って自分なりにやってみると確かにと納得です。その成果の一つがこの日記の「どろぼうシリーズ」に繋がった事を思うと、物覚えの悪い私にも有効な方法のようです。皆さんも是非ご参考に!!
日本のいのち、つないでいこう!【COP10まで34日前】
生物多様性ホームページ http://www.biodic.go.jp/biodiversity/
COP10支援実行委員会 http://www.cop10.jp/aichi-nagoya/
この【ウマノミツバ】森吉では以外と見る機会は多くありません。歩道が沢を渡る時にその岸辺にチラホラと見える程度。イメージ的にはもっとたくさんあっても良さそうですが・・・。しかし「どろぼう」になると草丈も高いので急に存在感を増してきます。

現在の【ウマノミツバ】の様子です。分かり難いかも知れませんが左下にクローズアップした画像を添えておきました。これが熟し始めるとパチンコ玉くらいの大きさの「どろぼう」となります。
【ウマノミツバ】も昨日のキンミズヒキと同様、実に棘状の突起があってその先端が釣り針状に曲がっています。それが「どろぼう」の正体となります。このタイプの「どろぼう」は熟した実を持って友人の背中に投げつけて遊んだ記憶があります。皆さんの中にもそうした経験をお持ちの方がいらっしゃることでしょう。

夏に撮影した花の画像も載せておきます。同じように左下にクローズアップした画像を添えておきます。この時期には他にも目を引く花がたくさんあってなかなか注目を浴びないかも・・・。

おまけに葉も載せます。葉だけを見ると似たような葉が多く識別するのが難しいので花と実と葉をセットで覚えるようにしてみました。こういうのはホームコースでないと難しいですね。
『森吉の花図鑑』の著者である田中さん曰く・・・「植物は花だけを見がちだけど花と実と葉をセットで覚えるようにすると良い」そうです。そのアドバイスに従って自分なりにやってみると確かにと納得です。その成果の一つがこの日記の「どろぼうシリーズ」に繋がった事を思うと、物覚えの悪い私にも有効な方法のようです。皆さんも是非ご参考に!!
日本のいのち、つないでいこう!【COP10まで34日前】
生物多様性ホームページ http://www.biodic.go.jp/biodiversity/
COP10支援実行委員会 http://www.cop10.jp/aichi-nagoya/
2010年09月13日朝日連峰のブナ枯れ
磐梯朝日国立公園 羽黒 佐々木 大樹
こんにちは、羽黒自然保護官事務所の佐々木です。
台風以来、東北は涼しくなりましたが、秋雨前線と低気圧の影響で、週末から羽黒は不安定な天気が続いています。今日も雨が降ったり止んだり、落ち着かない天気です。
涼しくなって助かりますが、先月までの猛暑との気温差が激しいですね。皆さんも体調管理には気をつけてお過ごし下さい。
9月1日~2日、朝日連峰に行ってきました。
朝日連峰では以前からブナ枯れが問題となっています。ブナ枯れとは、ウエツキブナハムシという虫がブナの葉を食べ、葉を枯らしてしまうことを言います。
特に今年はこのウエツキブナハムシが大量発生していて、朝日連峰のブナの森は葉が枯れて、まるで山一面が紅葉していると思ってしまうほどの状況になっています。

朝日連峰のブナ枯れの様子。茶色い葉はほとんどがブナ枯れです。
※紅葉しているのではありません
ナラ枯れとは違い、葉を枯らすだけで木そのものが枯れることはないのでそれほど心配ではないと言われていますが、ここまで規模が大きいと心配です。
今後の経過が気になるところです。

ブナの森。
台風以来、東北は涼しくなりましたが、秋雨前線と低気圧の影響で、週末から羽黒は不安定な天気が続いています。今日も雨が降ったり止んだり、落ち着かない天気です。
涼しくなって助かりますが、先月までの猛暑との気温差が激しいですね。皆さんも体調管理には気をつけてお過ごし下さい。
9月1日~2日、朝日連峰に行ってきました。
朝日連峰では以前からブナ枯れが問題となっています。ブナ枯れとは、ウエツキブナハムシという虫がブナの葉を食べ、葉を枯らしてしまうことを言います。
特に今年はこのウエツキブナハムシが大量発生していて、朝日連峰のブナの森は葉が枯れて、まるで山一面が紅葉していると思ってしまうほどの状況になっています。
朝日連峰のブナ枯れの様子。茶色い葉はほとんどがブナ枯れです。
※紅葉しているのではありません
ナラ枯れとは違い、葉を枯らすだけで木そのものが枯れることはないのでそれほど心配ではないと言われていますが、ここまで規模が大きいと心配です。
今後の経過が気になるところです。
ブナの森。
2010年09月13日どろぼう ~キンミズヒキ編~
秋田 足利 直哉
このところ・・有感地震が続いていますね。遂、今しがた揺れを感じたところです。事務所で『今、揺れませんでしたか?』と聞いたら『ええっ?』と驚かれ自分の体調不良で目眩がしたのか・・と不安になりました。
幸い、当事務所関連では被害らしい被害もないようなのでホッとしています。あとは体調不良を疑う必要がないようにしないと・・・。
さて今日の日記は先日取り上げた『どろぼう』の別ネタです。『どろぼう』とは?については先日の日記をご覧下さい。
今日の植物は【キンミズヒキ】です。森吉では渓谷沿いの歩道でも稜線上の歩道でも見られるお馴染みの植物です。随分と花期の長い植物のようで今でも黄色い可憐な花を付けているのを見ることが出来ますが見頃は場所によっても違いますが・・7月下旬から8月上旬でしょうか?
その見頃の時期に花を付けていた【キンミズヒキ】が現在実を付けています。徐々に熟しているようなので間もなくズボンの裾などにくっついて来る『どろぼう』になる頃だと思います。

【キンミズヒキ】の実。これは未熟な実ですが徐々に黒っぽくなってきているはず・・実には棘状の突起が多数付いていてその先端が釣り針状に曲がっている。それが泥棒の正体です!!

こちらが【キンミズヒキ】の花です。小さく可憐な黄色い花を付けます。

ついでに葉も載せておきます。よく似ているヒメキンミズヒキは本種に比べて鋸歯に丸みがあるので葉のチェックも大切です!!
『どろぼう』シリーズ(←勝手にシリーズ化してますけど・・)もこれで2回目。次のネタも既に準備できています。この先いくつ紹介できるかな??
日本のいのち、つないでいこう!【COP10まで35日前】
生物多様性ホームページ http://www.biodic.go.jp/biodiversity/
COP10支援実行委員会 http://www.cop10.jp/aichi-nagoya/
幸い、当事務所関連では被害らしい被害もないようなのでホッとしています。あとは体調不良を疑う必要がないようにしないと・・・。
さて今日の日記は先日取り上げた『どろぼう』の別ネタです。『どろぼう』とは?については先日の日記をご覧下さい。
今日の植物は【キンミズヒキ】です。森吉では渓谷沿いの歩道でも稜線上の歩道でも見られるお馴染みの植物です。随分と花期の長い植物のようで今でも黄色い可憐な花を付けているのを見ることが出来ますが見頃は場所によっても違いますが・・7月下旬から8月上旬でしょうか?
その見頃の時期に花を付けていた【キンミズヒキ】が現在実を付けています。徐々に熟しているようなので間もなくズボンの裾などにくっついて来る『どろぼう』になる頃だと思います。

【キンミズヒキ】の実。これは未熟な実ですが徐々に黒っぽくなってきているはず・・実には棘状の突起が多数付いていてその先端が釣り針状に曲がっている。それが泥棒の正体です!!

こちらが【キンミズヒキ】の花です。小さく可憐な黄色い花を付けます。

ついでに葉も載せておきます。よく似ているヒメキンミズヒキは本種に比べて鋸歯に丸みがあるので葉のチェックも大切です!!
『どろぼう』シリーズ(←勝手にシリーズ化してますけど・・)もこれで2回目。次のネタも既に準備できています。この先いくつ紹介できるかな??
日本のいのち、つないでいこう!【COP10まで35日前】
生物多様性ホームページ http://www.biodic.go.jp/biodiversity/
COP10支援実行委員会 http://www.cop10.jp/aichi-nagoya/
2010年09月10日体感!子どもパークレンジャー (赤石川:1日目)
白神山地 谷口 哲郎
9月を迎え、青森もやっと涼しさを感じられる季節になりましたがいかがお過ごしでしょうか?
西目屋自然保護官事務所も、時折吹く涼やかな風に癒されながらすごしています。
さて、夏を振り返る意味も込め、当事務所が行ったイベントを数回に分けて報告したいと思います。
まずは、平成22年7月31日から8月2日までの2泊3日で行った【体感!子どもパークレンジャー 白神山地赤石川自然と文化キャンプ(以下、JPRキャンプ)】について報告したいと思います。
JPRキャンプでは、世界遺産白神山地の自然と人々の暮らしの関係を、様々な自然体験、文化体験を通し、白神山地がどのように守られてきたのかを学びます。その学びを受け白神山地の山、川、海とつながる自然の保全と利用を考え、自然と文化を将来につないで行くことを目的に行っています。
7月31日から8月2日までの2泊3日の【白神山地赤石川自然と文化キャンプ】では、古くからマタギの文化が息づく赤石川流域を舞台に行いました。
キャンプの中では、マタギ文化を継承する吉川隆さんをゲストに迎え、自然や生活体験から、白神と人とのつながりを学びました。さらに、白神山地から流れ出た赤石川が日本海の海の豊かさにつながることも合わせて学びました。
では、今回の日記には、このキャンプの1日目の活動について報告したいと思います。
まずは、7月31日の朝。
元気いっぱいに弘前駅に集合!その後岩木山を片手に鰺ヶ沢町方面に移動。
最初の目的地、鰺ヶ沢町の白神山地ハロー白神キャンプ場に到着。到着後、開会式を行い、今回のゲストである『吉川隆さん』を紹介。
紹介後、赤石川の上流域にある「ブナの巨木」や「くろくまの滝」まで翌日の登山を想定した山歩き。「ブナの巨木」の太さを測ると・・・なんと約5.4m。小学4年生の男の子4人が、手をつないでやっと囲める太さでした。そんな巨木前で記念写真をパシャリ。

巨木ブナ photo 2010.7.31
駐車場まで戻って昼食。お弁当を食べようとしていると、なんと茂みの中からマムシが登場。しかし、吉川さんに捕まり・・・あっという間に・・・。お腹を捌(さば)かれ、皮をはがされ、丸裸になってしまいました。見ていた子ども達もあっという間の技に心を奪われ、目の離せない瞬間の連続でした。
中には、マムシに怖さを感じた子どもいましたが、命を無駄にしないことや重要な栄養源になることなど知った上で、マムシへの怖さは、興味に変わっていったようでした。

命の学習 photo 2010.7.31
その後、草木や石を使って遊ぶ、草や土の感触を確かめ、遊びを通して、生物の食物連鎖や繋がりについて学びました。
なんと自分の顔より大きな葉っぱを見つけて仮面を作成。はやりの仮面◇イダーにそっくり?な仮面のできあがり。ちょっと強そうに見えませんか?

白神ライダー photo 2010.7.31
夕食後は、マタギの吉川さんに、マタギの仕事や猟の経験、ツキノワグマとであった時の体験談など貴重なお話を伺うことが出来ました。
本やテレビの中でしか見聞きできない体験を、実際にクマに受けた傷や剥製(はくせい)に直にふれることができ、子ども達の目もツキノワグマのように丸くなり、何かを感じているようでした。

マタギのお話 photo 2010.7.31
キャンプ地に戻ってナイトハイク、お目当てのカブトムシやクワガタは見ることが出来ませんでしたが・・・。なんと蛍の乱舞を観察。観察するには遅い時期でしたが、それでも手にとって蛍の発光を観察することができ、蛍の光に命の輝きを見ることが出来たと思います。
その後は、就寝の時間でしたが、言うまでもなく、アブと暑さと高まった気持ちでなかなか寝付けない夜になりました。
西目屋自然保護官事務所も、時折吹く涼やかな風に癒されながらすごしています。
さて、夏を振り返る意味も込め、当事務所が行ったイベントを数回に分けて報告したいと思います。
まずは、平成22年7月31日から8月2日までの2泊3日で行った【体感!子どもパークレンジャー 白神山地赤石川自然と文化キャンプ(以下、JPRキャンプ)】について報告したいと思います。
JPRキャンプでは、世界遺産白神山地の自然と人々の暮らしの関係を、様々な自然体験、文化体験を通し、白神山地がどのように守られてきたのかを学びます。その学びを受け白神山地の山、川、海とつながる自然の保全と利用を考え、自然と文化を将来につないで行くことを目的に行っています。
7月31日から8月2日までの2泊3日の【白神山地赤石川自然と文化キャンプ】では、古くからマタギの文化が息づく赤石川流域を舞台に行いました。
キャンプの中では、マタギ文化を継承する吉川隆さんをゲストに迎え、自然や生活体験から、白神と人とのつながりを学びました。さらに、白神山地から流れ出た赤石川が日本海の海の豊かさにつながることも合わせて学びました。
では、今回の日記には、このキャンプの1日目の活動について報告したいと思います。
まずは、7月31日の朝。
元気いっぱいに弘前駅に集合!その後岩木山を片手に鰺ヶ沢町方面に移動。
最初の目的地、鰺ヶ沢町の白神山地ハロー白神キャンプ場に到着。到着後、開会式を行い、今回のゲストである『吉川隆さん』を紹介。
紹介後、赤石川の上流域にある「ブナの巨木」や「くろくまの滝」まで翌日の登山を想定した山歩き。「ブナの巨木」の太さを測ると・・・なんと約5.4m。小学4年生の男の子4人が、手をつないでやっと囲める太さでした。そんな巨木前で記念写真をパシャリ。

巨木ブナ photo 2010.7.31
駐車場まで戻って昼食。お弁当を食べようとしていると、なんと茂みの中からマムシが登場。しかし、吉川さんに捕まり・・・あっという間に・・・。お腹を捌(さば)かれ、皮をはがされ、丸裸になってしまいました。見ていた子ども達もあっという間の技に心を奪われ、目の離せない瞬間の連続でした。
中には、マムシに怖さを感じた子どもいましたが、命を無駄にしないことや重要な栄養源になることなど知った上で、マムシへの怖さは、興味に変わっていったようでした。

命の学習 photo 2010.7.31
その後、草木や石を使って遊ぶ、草や土の感触を確かめ、遊びを通して、生物の食物連鎖や繋がりについて学びました。
なんと自分の顔より大きな葉っぱを見つけて仮面を作成。はやりの仮面◇イダーにそっくり?な仮面のできあがり。ちょっと強そうに見えませんか?

白神ライダー photo 2010.7.31
夕食後は、マタギの吉川さんに、マタギの仕事や猟の経験、ツキノワグマとであった時の体験談など貴重なお話を伺うことが出来ました。
本やテレビの中でしか見聞きできない体験を、実際にクマに受けた傷や剥製(はくせい)に直にふれることができ、子ども達の目もツキノワグマのように丸くなり、何かを感じているようでした。

マタギのお話 photo 2010.7.31
キャンプ地に戻ってナイトハイク、お目当てのカブトムシやクワガタは見ることが出来ませんでしたが・・・。なんと蛍の乱舞を観察。観察するには遅い時期でしたが、それでも手にとって蛍の発光を観察することができ、蛍の光に命の輝きを見ることが出来たと思います。
その後は、就寝の時間でしたが、言うまでもなく、アブと暑さと高まった気持ちでなかなか寝付けない夜になりました。
2010年09月10日連結ノシメトンボ
秋田 足利 直哉
9月も早10日となりました。空を見上げるともうそこには秋の装いの雲が見られるようになってきました。私たちは自分たちの入り場所がまだまだ暑いから夏の終わりの実感に乏しいところですが、鳥達は空を見て渡りを始めているのでしょうかね?
「空を見上げる」と言えば・・・童謡『あかとんぼ』に唄われているアカトンボを思い浮かべます。そこで今日は【ノシメトンボ】を取り上げます。
このところ空を見上げるとアカトンボ達がたくさん飛んでいるのが目に入ります。それは特に「見よう」という意思に関係なく目に入ってくるほど。何だか『秋だな~』なんて思う光景です。
そんな日が続いている中、大潟では連結しているアカトンボが目立つようになってきました。でも飛びものの撮影は私にはハードルが高すぎます。何処かに止まってくれるペアは居ないか?と探していると・・・中にはそんな状態でもモデルをつとめてくれるペアがいました。しかも連結しているだけではなく交尾している最中です。(なので・・実は私など眼中に無いだけでしょうけど・・・)

さて、この【ノシメトンボ】のペアですがどちらがオス♂でどちらがメス♀なのか?ちょっと解りにくい体勢をしていますが・・・左上がオス♂で右下がメス♀です。
トンボの交尾というのはちょっと変わったやり方をするそうで・・・
まずオス♂は交尾をする前に腹端にある交尾器(あるいは性器)から腹部上方にある副交尾器(あるいは副性器:以下省略)と言う場所に精子を移します。そうしてスタンバイを済ませてから交尾に移るわけですが、その時、写真のようにオス♂は尾角でメス♀の頭を上から挟むように捕まえて、メス♀は腹を曲げてオス♂の副交尾器から精子を受け取ります。これがトンボの交尾のスタイルなんだそうです。

オス♂がメス♀の頭を挟み込んで捕まえているところをアップにしてみました。かなりがっちり固定されている様にも見えます。この状態で連結して飛ぶんですから確かにがっちりと固定する必要がありますよね??
さてさて、今回は「連結の状態をよく見てみたい」と思っていたら想定外に交尾の場面を見ることが出来ました。それにしてもトンボの交尾ってちょっと変わってますよね?図鑑などをみると『交尾の形態が他の昆虫と最も異なる特長』と書いているものもあります。それだけ独特のスタイルで行われるということですね。そして幸運にもこうしてまた命が繋がる一場面に出会うことが出来ました。
日本のいのち、つないでいこう!【COP10まで38日前】
生物多様性ホームページ http://www.biodic.go.jp/biodiversity/
COP10支援実行委員会 http://www.cop10.jp/aichi-nagoya/
「空を見上げる」と言えば・・・童謡『あかとんぼ』に唄われているアカトンボを思い浮かべます。そこで今日は【ノシメトンボ】を取り上げます。
このところ空を見上げるとアカトンボ達がたくさん飛んでいるのが目に入ります。それは特に「見よう」という意思に関係なく目に入ってくるほど。何だか『秋だな~』なんて思う光景です。
そんな日が続いている中、大潟では連結しているアカトンボが目立つようになってきました。でも飛びものの撮影は私にはハードルが高すぎます。何処かに止まってくれるペアは居ないか?と探していると・・・中にはそんな状態でもモデルをつとめてくれるペアがいました。しかも連結しているだけではなく交尾している最中です。(なので・・実は私など眼中に無いだけでしょうけど・・・)

さて、この【ノシメトンボ】のペアですがどちらがオス♂でどちらがメス♀なのか?ちょっと解りにくい体勢をしていますが・・・左上がオス♂で右下がメス♀です。
トンボの交尾というのはちょっと変わったやり方をするそうで・・・
まずオス♂は交尾をする前に腹端にある交尾器(あるいは性器)から腹部上方にある副交尾器(あるいは副性器:以下省略)と言う場所に精子を移します。そうしてスタンバイを済ませてから交尾に移るわけですが、その時、写真のようにオス♂は尾角でメス♀の頭を上から挟むように捕まえて、メス♀は腹を曲げてオス♂の副交尾器から精子を受け取ります。これがトンボの交尾のスタイルなんだそうです。

オス♂がメス♀の頭を挟み込んで捕まえているところをアップにしてみました。かなりがっちり固定されている様にも見えます。この状態で連結して飛ぶんですから確かにがっちりと固定する必要がありますよね??
さてさて、今回は「連結の状態をよく見てみたい」と思っていたら想定外に交尾の場面を見ることが出来ました。それにしてもトンボの交尾ってちょっと変わってますよね?図鑑などをみると『交尾の形態が他の昆虫と最も異なる特長』と書いているものもあります。それだけ独特のスタイルで行われるということですね。そして幸運にもこうしてまた命が繋がる一場面に出会うことが出来ました。
日本のいのち、つないでいこう!【COP10まで38日前】
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2010年09月09日どろぼう ~ノブキ編~
秋田 足利 直哉
タイトルにある『どろぼう』とはこの地方でいうところの『ひっつきむし』とか『くっつきむし』と呼ばれ、知らず知らずのうち洋服などに種がくっついてしまっている”あれ”の事です。皆さんも一度は自分の洋服にくっついている種を煩わしく感じた経験があるのではないでしょうか??
それにしても何故それを『どろぼう』と呼ぶのか?よくわかりません・・・何かを盗んでいるとは思えないのですが・・・ちなみに私個人としては『くっつきむし』と呼んでいました。なので『どろぼう』という呼び方には馴染みがないのですが郷に入っては郷に従えと言いますから・・・森吉で一般に呼ばれている呼び方を使うことにしました。
さて、今日取り上げるのは『どろぼう』のうち森吉山麓の登山道脇でよく見ることが出来る【ノブキ】です。
現在、【ノブキ】は花が終わり、実が稔り始めました。今は未だ固い未成熟な実が多いので巡視中もそれほど気を付けることはありませんが、間もなく実が成熟するとズボンの裾に『どろぼう』がくっつかないように気をつけなければならなくなります。

背景が緑色なので見にくくてスミマセン・・。これが【ノブキ】の種子です。複数の実が同心円状に並んでいます。その実には『腺体(せんたい)』と呼ばれる粘液があってそれが『どろぼう』の正体です。ネバネバの液体で洋服に付着するんですね。

ちなみに【ノブキ】の名前は葉が山菜の蕗に似ていることから付けられたそうです。どうですか?似てますか?

参考までに以前に撮影した花の写真も載せておきます。花を見て、実を見てもそれほど違和感がないように感じるのは私だけでしょうか?「この花にしてこの実あり」みたいな・・。
この他にも色々な『どろぼう』を見ることが出来ますのでこれから紹介していきますね。お楽しみに~^^
日本のいのち、つないでいこう!【COP10まで39日前】
生物多様性ホームページ http://www.biodic.go.jp/biodiversity/
COP10支援実行委員会 http://www.cop10.jp/aichi-nagoya/
それにしても何故それを『どろぼう』と呼ぶのか?よくわかりません・・・何かを盗んでいるとは思えないのですが・・・ちなみに私個人としては『くっつきむし』と呼んでいました。なので『どろぼう』という呼び方には馴染みがないのですが郷に入っては郷に従えと言いますから・・・森吉で一般に呼ばれている呼び方を使うことにしました。
さて、今日取り上げるのは『どろぼう』のうち森吉山麓の登山道脇でよく見ることが出来る【ノブキ】です。
現在、【ノブキ】は花が終わり、実が稔り始めました。今は未だ固い未成熟な実が多いので巡視中もそれほど気を付けることはありませんが、間もなく実が成熟するとズボンの裾に『どろぼう』がくっつかないように気をつけなければならなくなります。

背景が緑色なので見にくくてスミマセン・・。これが【ノブキ】の種子です。複数の実が同心円状に並んでいます。その実には『腺体(せんたい)』と呼ばれる粘液があってそれが『どろぼう』の正体です。ネバネバの液体で洋服に付着するんですね。

ちなみに【ノブキ】の名前は葉が山菜の蕗に似ていることから付けられたそうです。どうですか?似てますか?

参考までに以前に撮影した花の写真も載せておきます。花を見て、実を見てもそれほど違和感がないように感じるのは私だけでしょうか?「この花にしてこの実あり」みたいな・・。
この他にも色々な『どろぼう』を見ることが出来ますのでこれから紹介していきますね。お楽しみに~^^
日本のいのち、つないでいこう!【COP10まで39日前】
生物多様性ホームページ http://www.biodic.go.jp/biodiversity/
COP10支援実行委員会 http://www.cop10.jp/aichi-nagoya/
2010年09月08日手入れは必要
秋田 足利 直哉
台風の進路を心配していましたが、温帯低気圧に変わって秋田県内ではほとんど影響もなかったということでホッとしているところです。それでも台風に伴う前線の影響で激しい雨が降ったところもありました。このところ秋田では『最近雨が降ればイッパイ降るし暑い日には参ってしまうくらい暑いし・・・極端だな~』という会話が日常化しています。
今日は久しぶりに大潟での話し。このところ・・森吉での話題ばかり続いていましたからね。その間に大潟でも季節が移ろい、鳥達の様子も随分と変わってきました。先日はコガモやマガモのカモの群れ第1陣(?)の飛来を確認しました。まだまだ9月の初旬ですがもうカモの姿が見られるとは・・・
先ずは・・この写真をご覧下さい。大潟草原の管理棟からみて南側にある水辺を写した物です。撮影日は2007年9月11日です。

次に・・こちらの写真をご覧下さい。こちらも同じ水辺を撮影した物です。厳密にはやや角度がずれているのですが・・・水辺の様子の違いが一目瞭然だと思います。

上の写真は・・当地が鳥獣保護区の特別保護地区であり、当時は特別保護指定区域となっていたこともあり自然のままに・・何も手を加えずに長い時間を経過していた状況を撮影した物です。
それに対して下の写真は、かつては多くの水鳥が泳ぎ、カイツブリなどが繁殖していた水辺を取り戻そうと繁茂しまくっていたヒメガマを3年がかりで徹底的に除去した後の様子を撮影した物です。
昔を知る人達から聞くかつての大潟草原内の水辺の様子にはまだまだ遠いようではありますが失われた水辺が人の手によって復活してきているのです。
そうして水辺が現れてくるとそこを利用する野鳥達が格段に増えてきています。かつてはオオヨシキリなど数少ない野鳥の姿しかなかった場所に、カワセミが採餌に訪れ、アオサギ・ダイサギ・ゴイサギが日中を過ごす場所となり、先日は【カルガモ】の小群が採餌していました。

もし・・・この水辺に何も手を掛けずに放置し続けていたらどうなっていたでしょうか?
想像するのも何だかな・・と思ってしまいますが恐らくは徐々にヒメガマが勢力を伸ばし、水面は全く見えなくなりそこに野鳥の姿を探すのは難しくなっていたかも知れません。少なくとも色々な種類の野鳥が観察できるということは無かったでしょう!それが今では『最近は毎日カワセミがやって来ている』とか『カイツブリが定着しているみたいで朝夕には鳴き声が聞こえる』という水辺に変わりました。これも全て難儀をしながらヒメガマの除去作業をして下さった方々のお陰です。
こうして私たち人間が手を入れることで復活する環境があります。4年前と現在ではそこを利用する野鳥の数と種類は雲泥の差です。
勿論全てに於いてこの様に人手を入れるのが良いというのではありませんが、場合によっては野鳥などの生息環境を維持するために人手が必要な事もあると言うこと。
とかく・・「自然保護」というと手をつけずに自然のままにというイメージがありますが、積極的に手を入れないと失われていく環境というのもあって、今回のように繁茂していたヒメガマを除去するというような一見、そこの自然を破壊しているかのように見えても結果として「自然保護」に繋がる事もあります。そうした視点をもつと各地で行われている活動にも関心が及んでいきます。
私たちの周りの『生物多様性』を私たちの手で保つこと、守ることが出来るのです。決して難しいことばかりでもありません。皆さんもご自身の周りで行われている活動に参加してみてはいかがでしょうか??
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今日は久しぶりに大潟での話し。このところ・・森吉での話題ばかり続いていましたからね。その間に大潟でも季節が移ろい、鳥達の様子も随分と変わってきました。先日はコガモやマガモのカモの群れ第1陣(?)の飛来を確認しました。まだまだ9月の初旬ですがもうカモの姿が見られるとは・・・
先ずは・・この写真をご覧下さい。大潟草原の管理棟からみて南側にある水辺を写した物です。撮影日は2007年9月11日です。

次に・・こちらの写真をご覧下さい。こちらも同じ水辺を撮影した物です。厳密にはやや角度がずれているのですが・・・水辺の様子の違いが一目瞭然だと思います。

上の写真は・・当地が鳥獣保護区の特別保護地区であり、当時は特別保護指定区域となっていたこともあり自然のままに・・何も手を加えずに長い時間を経過していた状況を撮影した物です。
それに対して下の写真は、かつては多くの水鳥が泳ぎ、カイツブリなどが繁殖していた水辺を取り戻そうと繁茂しまくっていたヒメガマを3年がかりで徹底的に除去した後の様子を撮影した物です。
昔を知る人達から聞くかつての大潟草原内の水辺の様子にはまだまだ遠いようではありますが失われた水辺が人の手によって復活してきているのです。
そうして水辺が現れてくるとそこを利用する野鳥達が格段に増えてきています。かつてはオオヨシキリなど数少ない野鳥の姿しかなかった場所に、カワセミが採餌に訪れ、アオサギ・ダイサギ・ゴイサギが日中を過ごす場所となり、先日は【カルガモ】の小群が採餌していました。

もし・・・この水辺に何も手を掛けずに放置し続けていたらどうなっていたでしょうか?
想像するのも何だかな・・と思ってしまいますが恐らくは徐々にヒメガマが勢力を伸ばし、水面は全く見えなくなりそこに野鳥の姿を探すのは難しくなっていたかも知れません。少なくとも色々な種類の野鳥が観察できるということは無かったでしょう!それが今では『最近は毎日カワセミがやって来ている』とか『カイツブリが定着しているみたいで朝夕には鳴き声が聞こえる』という水辺に変わりました。これも全て難儀をしながらヒメガマの除去作業をして下さった方々のお陰です。
こうして私たち人間が手を入れることで復活する環境があります。4年前と現在ではそこを利用する野鳥の数と種類は雲泥の差です。
勿論全てに於いてこの様に人手を入れるのが良いというのではありませんが、場合によっては野鳥などの生息環境を維持するために人手が必要な事もあると言うこと。
とかく・・「自然保護」というと手をつけずに自然のままにというイメージがありますが、積極的に手を入れないと失われていく環境というのもあって、今回のように繁茂していたヒメガマを除去するというような一見、そこの自然を破壊しているかのように見えても結果として「自然保護」に繋がる事もあります。そうした視点をもつと各地で行われている活動にも関心が及んでいきます。
私たちの周りの『生物多様性』を私たちの手で保つこと、守ることが出来るのです。決して難しいことばかりでもありません。皆さんもご自身の周りで行われている活動に参加してみてはいかがでしょうか??
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さて、この日記も私の大事な業務ですから鮮度命を大事な一点としてお送りしていきますのでよろしくお付き合い下さい。
先日の巡視は「夏の名残」と「小さい秋」の競演あるいは饗宴とでもいいましょうか?仕事ですが歩いていて本当に楽しい時間を過ごすことが出来ました。そこで今日は夏の名残の中からテンションが上がる話題を!!(全くの私感ですけど・・・)
歩道に大きめのクワガタを見つけました。大顎から見てメス♀だと直ぐ分かります。それでもクワガタを見つけた時のテンションたるや^^・・・。
こちらがそのメスのクワガタです。ここで直ぐに種の識別をしようとするのはもはや職業病でしょうか?
胸部の”くびれ”を確認し、持ち上げて足の付け根部分を確認し・・・【ヒメオオクワガタ】のメス♀と分かってからやおら撮影を開始する。
そのうちの一枚がこちら。大顎と胸部が大きく写るようにと・・・。
その後も上から撮ってみたり横から撮ってみたり・・・その時の私はと言うと地面に腹ばいになって身を捩りながら・・きっと笑みも浮かべていたはず・・。この時同行していた保護官の目にはどう写ったのか?聞くのが怖いです^^。
画像をPCに入れて確認しながら今年はたくさんクワガタに逢えたな~としみじみと感傷に浸っている私も事務所にいた保護官の目にどう写っていたのか?怖いです^^。
そろそろ半袖から長袖に切り替えている方も見受けられるようになってきました。暑かった今年の夏も終わりですね~。皆さんはどんな夏の思い出が出来ましたか?夏にやり残したことはありませんか?今年の夏は一度きりですからね?後悔の無いように。
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