ACTIVE RANGER

アクティブ・レンジャー日記 [東北地区]

東北地方環境事務所のアクティブ・レンジャーが、活動の様子をお伝えします。

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2008年6月

23件の記事があります。

2008年06月04日あぁトビか

仙台 三宅 源行

珍しい鳥や見たことがない鳥を見るのは、やっぱり嬉しいもので、
野鳥観察の醍醐味の一つのような気がします。

この時期に伊豆沼周辺でオジロワシが見られたら、ちょっと・・・嬉しい。

先日、伊豆沼でこんな猛禽類↓を見つけました。


茶色い体、翼に対して短い尾羽!お、オジロワシか!?

あらら、でもよーく見ると、トビの特徴の一つ、両翼に白いパッチが・・・。


あぁ、トビか。

伊豆沼などの里地で最も一般に見ることができる猛禽類でした。
どうやら、尾羽がぼろぼろにすり減っていて、短く見えていた様で、
ちょっと、早とちりでした。

珍しい鳥はなかなか見ることができないですね。
大潟草原にいたムラサキサギ、伊豆沼に飛んできたら面白いですねぇ。



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2008年06月04日ムラサキの群落

秋田 足利 直哉

 昨日、今期初めて奥阿仁地区の安の滝まで巡視に行ってきました。事前に調べた情報では「安の滝歩道は通行可能」(※注)と云う事だったので安心して出かけました。
 結論から言いますと、歩道沿いには雪もほとんど無く僅かに残った箇所も歩行には差し支えのない程度でした。ただしそこには小さなスノーブリッジが残っていて、そのブリッジを人為的に切りひらいた箇所を横切って行きますので通過は慎重に!また気温が高かったり、雨が降った後などは残雪が崩れてくる可能性もありますので十分に注意して下さい。

 安の滝までの歩道沿いにはたくさんの花が咲いていました。その都度足を止めていたらいつまで経っても滝までたどり着かないんじゃないか?と思うほど・・。その中から今日は小群落を作っていたムラサキ色の花たちを紹介します。


 最初に出会えるムラサキの花は【ラショウモンカズラ】です。名前の由来を調べてみると面白いようなちょっと怖くなるような花です。


 滝が近づいてくると【オオタチツボスミレ】に出会えます。歩道に沿うようにして小さな群落を作っていました。


 最近見かけることが少なくなった【シラネアオイ】も本当に小さな群落を作っていました。その場所は人目に付きにくく足下の不安定な場所なので運良く残っている。といった感じに見えます。この花は盗掘の対象になることが多く、目に見えて数が減っているのが現状です。花を好きな人が、その花が綺麗に咲いている場所から花を誘拐してくるようなことをするとは考えたくないですが・・・

 私のイメージに過ぎないかも知れませんが・・どうも花の群落の規模が年々縮小傾向にあるように思えてなりません!特に人気の高いシラネアオイなどにその傾向が強いように感じられます。私には山野草展などで見かける花が本物の美しさを持っているようには感じられないのですが・・・『花の幸せ』は高価な植木鉢で大切に育てられるところにありますでしょうか?

 ※注:安の滝へ行くにはマイカーでのアクセスが一般的です。しかし、昨年の豪雨災害で道路が崩落したままの箇所があります。元々幅の狭い道路ですから慎重な運転が必要ですが、更に用心を重ねて運転するように心がけて下さい!また大型車での通行は出来ません!ご注意下さい。

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2008年06月02日ムラサキサギの飛来

秋田 足利 直哉

 先週、大潟へ行った時のことです。

 承水路の巡視を終えて管理棟へ立ち寄ったときのことです。管理員さんが『ちょうど良いところに来た!!今、大潟草原で初観察の鳥が来てる!!』と興奮を抑えているのがハッキリと解る口調で教えてくれました。『えっ?マジッすか?今も見れますか?』と私は押さえきれません・・・。急いで管理棟の2階へ上がりました。


 すると、いましたいました!!【ムラサキサギ】が!!しかし、アオサギやダイサギに比べて見慣れていないこともあってか、意外に見つけにくいサギでした。
 性格的にはサギの特徴を持っているのでしょうか?水辺でお気に入りの場所を見つけたようで、のんびりと過ごしていたようです。一回餌を採るのにかなり長い時間を掛けていたようです。こちらが根負けしそうなほどのマイペースぶりでした。

 本来は沖縄南部など南の暖かい地域に生息している【ムラサキサギ】ですが、時々東北地方でも飛来記録があるようで、秋田県でも一昨年、能代市の小友沼で観察されたのに次ぐ観察記録となりました。
 週末には姿が見えなくなった【ムラサキサギ】ですが、今頃どこにいるのでしょうか?本来の生息地へたどり着いたのでしょうか?それともしばらくの間東北旅行を満喫していたりして?

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