2016年4月
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2016年04月06日なすびさんゴールと東北の新メンバー紹介
仙台 鎌田 和子
こんにちは!仙台自然保護官事務所の鎌田です。いよいよ新年度がスタートしました。
毎年、この季節は、卒業、ゴール、入学、入社、スタートなどの言葉が入ることがらが多いと思います。
まずは、ゴールの情報を一つお伝えいたします。すでにフェイスブックなどでもご承知と思いますが、「みちのく潮風トレイル」青森県八戸市蕪島を11月にスタートしたなすびさんがコツコツ歩いて3月27日に福島県相馬市松川浦環境公園(南の玄関)にゴールしました。
この日は、「第2回みちのく潮風トレイル・ウォーキングinそうま -春-」が開催され、6㎞を大勢のみなさんが歩き、なすびさんのゴールを待ちました。
ゴールするなすびさん、そして「みちのく潮風トレイル 踏破達成証明書」が渡されました。
ゴール後は取材陣の取材や、記念撮影など大にぎわいでした。少し落ち着いてから、応援してくださったみなさんからのメッセージや、トレイルルートで出会ったみなさんと撮影した写真を見て、笑顔のなすびさんです。なすびさんも、新たな目標に向けてスタートしたそうです。
東北の新アクティブレンジャーを紹介します。
4月1日、東北地方環境事務所では新アクティブレンジャーが辞令をいただき、各自然保護官事務所に配属なりました。
写真左上から、鹿角ROの髙橋麻記子さん、十和田ROの阿保 聡さん、西目屋ROの髙澤和大さん、
左下から、大船渡ROの坂本麻由子さん、盛岡ROの工藤紀恵さん、羽黒ROの古川望さんです。
これから各地でお世話になります。どうぞ、よろしくお願いいたします。
ご無沙汰しております、宮古自然保護官事務所の古館です。
4月になり、アクティブ・レンジャー3年目に突入しました。
今年度も国立公園の様子やみちのく潮風トレイルなどの取り組みについて情報発信してまいりますので、どうぞよろしくお願いいたします。
先日、みちのく潮風トレイルの未開通部分・岩手県田野畑村区間を2日間歩いて調査する機会がありました。
景勝地・北山崎から島越(しまのこし)駅間の道の様子を中心に、2回に分けてご紹介いたします。
【1日目】
北山崎からスタート。この日は快晴で、北山崎第1展望台からの眺めは最高でした。
第1展望台からこの日のゴール地点を確認しました。矢印で示した場所までの約7kmを歩きます。
第1展望台からは700段以上ある階段を降りていきます。
まっすぐで勾配がある階段が続くので、高所恐怖症の私は多少怖さがありましたが、一番下まで降りると、このような大迫力の岩が待ちうけています。
200mある断崖を上からだけではなく、下からも楽しめます。北山崎周辺ならではの圧巻の風景ですね。
北山崎周辺は、陸中海岸自然歩道の1つ「北山崎・黒崎海岸を望むみち」に設定されており、200mある断崖を縫うように遊歩道があります。登って降りてのくり返し。登山をしているかのような感覚になります。
このあとは登りの階段が待ちうけていますが、どこを歩くのか最初に登場した写真に当てはめてみましょう。
えぇっ!と驚かれている方もいるのではないかと思いますが、第1展望台から見えていた向かい側に、同じくらいの高さまで登っていきます。
森では、フクジュソウやカタクリのつぼみなどが見られ春の気配を感じられました(今頃は咲いているかも!)。まだ枝に葉っぱが茂っていないこの時期は海が眺められて、海岸線のトレイルを実感、堪能することができました。
この周辺は広葉樹林が広がっているので、新緑の季節や紅葉もまた違った雰囲気になって気持ちのよい道になります。
そして、また海岸線に出ました。
ここから先には、高波の時は立ち入れない三陸ならではの遊歩道が待っています。
岩場にはしごが掛けられている場所や、手彫りのトンネルがあるのです。
手彫りのトンネルは2ヵ所あり、トンネル内でみんなのヘッドライトを消してみました。すると一瞬にして濃い暗闇となり、波が打ち寄せる音だけがトンネル内に響き渡りました。ちょっと怖くもありましたが、大自然の中にいることを感じられる体験となりました。
このトンネルをつくった方々に想いを馳せながら進んでいき、再び森のなかへ。ひと山越えた先には、この日のゴール・机浜!翌日は机浜から島越駅までの約10kmを歩きます。
この日歩いた区間は、みちのく潮風トレイルとしても、険しい地形などここでしか感じられない大自然を堪能できる要素がたくさん詰まっていると感じました。
翌日の様子は、【みちのく潮風トレイル~未開通区間の調査~後編】でお届けします。