2008年9月
21件の記事があります。
2008年09月18日ヘビの脱皮
秋田 足利 直哉
朝夕にはだいぶ涼しくなって、山に行くとひんやりした清涼感が感じられる良い時期になってきました。ぼちぼち紅葉も始まってきたようです。
先日、森吉山麓の林道でヘビの抜け殻を見つけました。森吉では抜け殻自体は特段珍しくもないので、「あっ、またヘビの抜け殻があるな・・」くらいのリアクションで素通りしそうになったのですが、その直前に【ヤマカガシ】と出会っていて、そのサイズと抜け殻のサイズが何となく似たような大きさだったので、ちょっと気になって足を止めて観察しました。その【ヤマカガシ】が抜け殻の主とは言い切れないですけど・・・

思えば・・・私自身、ヘビの抜け殻をじっくり観察したのは初めてだったかも知れません。よーーく見ると、なかなか面白い素材でした。
ところで、ヘビの脱皮はどの様にして行われるのでしょうか?考えられるのは・・・・
①我々が寝袋で寝ている状態を脱皮直前のヘビとイメージ
→我々が寝袋から抜け出すようにして脱皮が行われる。
②我々がロングスパッツ(女性ならばストッキングが解りやすいかも?)をはいている状態を脱皮直前のヘビとイメージ
→ウエストの部分だけを引っ張って脱ぎ捨てるようにして脱皮が行われる。
の2つの方法であろうと思いますが、①では脱皮前に外界に接していた面が脱皮後も同じく外界に接していて、②では逆に脱皮前に体に接していた面が脱皮後は外界に接することになりますよね?

先ずは頭側の部分を見てみましょう。ここを見ると①の方が有力かな?と思えてきませんか?頭の方の皮がくしゃくしゃになっています。寝袋から抜け出すとこんな感じになりませんか?
ちょうどブドウを食べるときのように、長い体をした蛇が”すぽっ”と古い皮から抜け出すように脱皮したんじゃないか?と・・・しかし次の写真を見ると!

蛇の体には無数の”うろこ”のような物がありますよね?その”うろこ”は体に付着しているのですから凹凸は『凸状』になっていますよね?ところがこの写真をよーーーくご覧下さい。確かに”うろこ”状の凹凸は見られますが『凹状』になっているのが確認できます。(写真をクリックすると拡大されます。)
と、いうことは②の方法で脱皮していることになります。ちょうど靴下を急いで脱いだ時に靴下が裏返しになるように・・・
実際の脱皮は、口の辺りに出来た裂け目を岩や樹木等凹凸に擦り付けながら徐々に脱皮後の新しい体が露出し、同時に古い皮は徐々に裏返っていって、完了するのだそうです。
良く見るものでも、知っていることでも、実際に現物を観察すると、そこから受けるインパクトが違いますね。まさに「百聞は一見にしかず」です!
余談ですが・・蛇の皮を財布に入れておくとお金が貯まるって話を聞いたことがあると思います。私もその話を聞いて、大いなる期待をしてここ数年間財布に入れて過ごしていますが、未だにその恩恵がないまま今日に至っています。
先日、森吉山麓の林道でヘビの抜け殻を見つけました。森吉では抜け殻自体は特段珍しくもないので、「あっ、またヘビの抜け殻があるな・・」くらいのリアクションで素通りしそうになったのですが、その直前に【ヤマカガシ】と出会っていて、そのサイズと抜け殻のサイズが何となく似たような大きさだったので、ちょっと気になって足を止めて観察しました。その【ヤマカガシ】が抜け殻の主とは言い切れないですけど・・・

思えば・・・私自身、ヘビの抜け殻をじっくり観察したのは初めてだったかも知れません。よーーく見ると、なかなか面白い素材でした。
ところで、ヘビの脱皮はどの様にして行われるのでしょうか?考えられるのは・・・・
①我々が寝袋で寝ている状態を脱皮直前のヘビとイメージ
→我々が寝袋から抜け出すようにして脱皮が行われる。
②我々がロングスパッツ(女性ならばストッキングが解りやすいかも?)をはいている状態を脱皮直前のヘビとイメージ
→ウエストの部分だけを引っ張って脱ぎ捨てるようにして脱皮が行われる。
の2つの方法であろうと思いますが、①では脱皮前に外界に接していた面が脱皮後も同じく外界に接していて、②では逆に脱皮前に体に接していた面が脱皮後は外界に接することになりますよね?

先ずは頭側の部分を見てみましょう。ここを見ると①の方が有力かな?と思えてきませんか?頭の方の皮がくしゃくしゃになっています。寝袋から抜け出すとこんな感じになりませんか?
ちょうどブドウを食べるときのように、長い体をした蛇が”すぽっ”と古い皮から抜け出すように脱皮したんじゃないか?と・・・しかし次の写真を見ると!

蛇の体には無数の”うろこ”のような物がありますよね?その”うろこ”は体に付着しているのですから凹凸は『凸状』になっていますよね?ところがこの写真をよーーーくご覧下さい。確かに”うろこ”状の凹凸は見られますが『凹状』になっているのが確認できます。(写真をクリックすると拡大されます。)
と、いうことは②の方法で脱皮していることになります。ちょうど靴下を急いで脱いだ時に靴下が裏返しになるように・・・
実際の脱皮は、口の辺りに出来た裂け目を岩や樹木等凹凸に擦り付けながら徐々に脱皮後の新しい体が露出し、同時に古い皮は徐々に裏返っていって、完了するのだそうです。
良く見るものでも、知っていることでも、実際に現物を観察すると、そこから受けるインパクトが違いますね。まさに「百聞は一見にしかず」です!
余談ですが・・蛇の皮を財布に入れておくとお金が貯まるって話を聞いたことがあると思います。私もその話を聞いて、大いなる期待をしてここ数年間財布に入れて過ごしていますが、未だにその恩恵がないまま今日に至っています。
2008年09月17日喉元を過ぎる
秋田 足利 直哉
【タンチョウ】が大潟を気に入って、過ごし始めて結構な日数となりましたが、再び秋田の「タンチョウ熱」が上がってきたように感じられます。
そろそろ田んぼも稲刈りの時期を迎えようとしているので、農家の方々が田んぼで作業を開始しますから【タンチョウ】の居場所も限られてくるかも知れません・・・そうなった際には『是非大潟草原鳥獣保護区の管理棟前の水辺にお越し下さい』と伝えたい気持ちになっています。
さて、そんな【タンチョウ】ですが、現在、田んぼ沿いの水路でタニシやアメリカザリガニ等を主食として日々を過ごしているようです。私が観察したときには水路の中に入ってタニシを探し、見つけたものを次々と食べていました。

タニシを咥えているシーンも面白いかも!と思いつつシャッターを押していると、ちょっとした”動き”が目に飛び込んできました。

当の本人(タンチョウ)は直ぐに次のタニシを物色しているのですが、その長~い首に卓球の球くらいのでっぱりがあって、それが徐々に体の方へ動いていっています。つまり飲み込んだタニシが【タンチョウ】の喉元を過ぎる過程が解るんです。『うわぁ~すげぇ~』とシャッターを押しっぱなしに!すると・・・

写真に赤い矢印を付けておきましたので、確認してみてください。1枚目の写真では嘴で咥えたタニシが見えていますが、2枚目の写真では向かって左側にでっぱりが見えています。それがこの3枚目になると喉とは真逆の頸側に移動していきました。
私は食べ物が口から胃に移動する際に通る食道は喉元にあるものと思っていましたからもの凄い違和感というか、衝撃でした!!自分の体で考えてみると3枚目の写真のでっぱりの位置には首の骨(頸椎)がありますから、その辺りを食べ物が通過するなんて!って本当にびっくりでした。
しかもその経過時間がやたらと長いんです。まず思い出してみてください。我々が熱い物や冷たい物を飲み込んだときに、食べ物が食道を通過している感覚というのを感じることがありませんか?きっと【タンチョウ】の場合もそのスピードと大差ない速度で通過しているのだろうと思いますが、なにせこの長い首ですからね~!そのおかげで長い時間面白い観察が出来ましたけど。
ところで・・・アメリカザリガニを食べたときはどうなっているのでしょうかね?
そろそろ田んぼも稲刈りの時期を迎えようとしているので、農家の方々が田んぼで作業を開始しますから【タンチョウ】の居場所も限られてくるかも知れません・・・そうなった際には『是非大潟草原鳥獣保護区の管理棟前の水辺にお越し下さい』と伝えたい気持ちになっています。
さて、そんな【タンチョウ】ですが、現在、田んぼ沿いの水路でタニシやアメリカザリガニ等を主食として日々を過ごしているようです。私が観察したときには水路の中に入ってタニシを探し、見つけたものを次々と食べていました。

タニシを咥えているシーンも面白いかも!と思いつつシャッターを押していると、ちょっとした”動き”が目に飛び込んできました。

当の本人(タンチョウ)は直ぐに次のタニシを物色しているのですが、その長~い首に卓球の球くらいのでっぱりがあって、それが徐々に体の方へ動いていっています。つまり飲み込んだタニシが【タンチョウ】の喉元を過ぎる過程が解るんです。『うわぁ~すげぇ~』とシャッターを押しっぱなしに!すると・・・

写真に赤い矢印を付けておきましたので、確認してみてください。1枚目の写真では嘴で咥えたタニシが見えていますが、2枚目の写真では向かって左側にでっぱりが見えています。それがこの3枚目になると喉とは真逆の頸側に移動していきました。
私は食べ物が口から胃に移動する際に通る食道は喉元にあるものと思っていましたからもの凄い違和感というか、衝撃でした!!自分の体で考えてみると3枚目の写真のでっぱりの位置には首の骨(頸椎)がありますから、その辺りを食べ物が通過するなんて!って本当にびっくりでした。
しかもその経過時間がやたらと長いんです。まず思い出してみてください。我々が熱い物や冷たい物を飲み込んだときに、食べ物が食道を通過している感覚というのを感じることがありませんか?きっと【タンチョウ】の場合もそのスピードと大差ない速度で通過しているのだろうと思いますが、なにせこの長い首ですからね~!そのおかげで長い時間面白い観察が出来ましたけど。
ところで・・・アメリカザリガニを食べたときはどうなっているのでしょうかね?
2008年09月16日ハナビラニカワタケ
秋田 足利 直哉
しばらくの間、更新が滞ってしまいスミマセンでした。これからまた巡視中に「へぇ~」と感じたネタをドンドン書いていきますので、よろしくお願いいたします。
さて、このところ好天が続き山を歩いていても本当に気持ちの良い日が続きました。と、言うことはキノコの最盛期到来です。山仲間の皆さんも「今年はどうか?」と気になり始めたようです。
森吉は特にキノコ採りが盛んな地域でその分、”採られた後のキノコ”を見る機会が多くてなかなかキレイな形のキノコを写真に撮るのが難しいです。もちろん、毒キノコはキレイに残っていますけど・・・
先日、そんな森吉で【キクラゲ】が採られた後の倒木の陰にキレイな花びらのような形をしたキノコを見つけました。見た感じはキクラゲのようなプルプルしたゼラチン質(?)のようですが、色も発生の仕方も異なっていました。

調べてみますと・・・【ハナビラニカワタケ】という可食のキノコで、秋田ではヤマクラゲとかカンテン、コンニャクなどと呼ばれているそうです。
その時は図鑑を持参していなかったので、そうとは知らずに写真だけ撮って帰ってきました。今頃はもうなくなっているでしょうね~(苦笑)。図鑑には「大量には採れない」とも書いてありますから写真を撮れただけラッキーだったかもしれません。
この時期は春先に比べて花の数が少なくなりますが、その代わりといってはなんですが、キノコが目を楽しませてくれます。中でもこの【ハナビラニカワタケ】は「目で楽しむキノコ」の代表格かも知れません。
それにしてもキノコにも”花びら”があったんですね?私的には、昔(幼稚園の頃?)薄~い紙と輪ゴムで作った「お花」を連想してしまいましたがどうでしょうかね?
さて、このところ好天が続き山を歩いていても本当に気持ちの良い日が続きました。と、言うことはキノコの最盛期到来です。山仲間の皆さんも「今年はどうか?」と気になり始めたようです。
森吉は特にキノコ採りが盛んな地域でその分、”採られた後のキノコ”を見る機会が多くてなかなかキレイな形のキノコを写真に撮るのが難しいです。もちろん、毒キノコはキレイに残っていますけど・・・
先日、そんな森吉で【キクラゲ】が採られた後の倒木の陰にキレイな花びらのような形をしたキノコを見つけました。見た感じはキクラゲのようなプルプルしたゼラチン質(?)のようですが、色も発生の仕方も異なっていました。

調べてみますと・・・【ハナビラニカワタケ】という可食のキノコで、秋田ではヤマクラゲとかカンテン、コンニャクなどと呼ばれているそうです。
その時は図鑑を持参していなかったので、そうとは知らずに写真だけ撮って帰ってきました。今頃はもうなくなっているでしょうね~(苦笑)。図鑑には「大量には採れない」とも書いてありますから写真を撮れただけラッキーだったかもしれません。
この時期は春先に比べて花の数が少なくなりますが、その代わりといってはなんですが、キノコが目を楽しませてくれます。中でもこの【ハナビラニカワタケ】は「目で楽しむキノコ」の代表格かも知れません。
それにしてもキノコにも”花びら”があったんですね?私的には、昔(幼稚園の頃?)薄~い紙と輪ゴムで作った「お花」を連想してしまいましたがどうでしょうかね?
2008年09月10日登山道パトロール【北八甲田・赤倉岳】
十和田八幡平国立公園 十和田 持塚 陽子
今週に入ってからはいい天気が続いている十和田です。
昨日は、北八甲田へ登山道のパトロールに行きました。
天気予報は一日晴れマークでしたが、山の上は雲がかかり、山頂付近は冷たい強風が吹いていました。山の天気はやはり下とは違うんだなと実感しました。
八甲田山はだいぶ秋の気配が強くなっています。
登山の際には、防寒着を一枚多めに持っていくと安心です。

毛無岱の様子。草紅葉が始まっています。
この日のパトロールでは、北八甲田の赤倉岳から八甲田温泉へ下るコースを歩きました。
赤倉岳→八甲田温泉のコースは利用者が比較的少ないコースであり、赤倉岳から下りる斜面は断崖を横目に尾根沿いを歩くようなところです。ここは年々崩落が進んでいるので、その状況確認も行いました。
今年は8月に雨が多かった影響もあるのか、登山道の脇が掘れていたり、赤倉岳の断崖でも、昨年よりまた少し崩落が進んだ印象を受けました。登山道は尾根沿いの低木などが茂る中にありますが、途中、歩道のすぐ横まで崩落が進んでいる箇所や、土壌(石ころ)があらわになっている斜面を歩く所もありますので、もしこのコースを歩かれる場合には十分注意してください。

登山道の様子。すぐ右側は断崖絶壁!
歩くのに注意が必要な所ではありますが…
素晴らしい景色も楽しめるところです!

ダケカンバが生える赤倉岳の急斜面と、その向こうには田代平が見えました。
昨日は、北八甲田へ登山道のパトロールに行きました。
天気予報は一日晴れマークでしたが、山の上は雲がかかり、山頂付近は冷たい強風が吹いていました。山の天気はやはり下とは違うんだなと実感しました。
八甲田山はだいぶ秋の気配が強くなっています。
登山の際には、防寒着を一枚多めに持っていくと安心です。
毛無岱の様子。草紅葉が始まっています。
この日のパトロールでは、北八甲田の赤倉岳から八甲田温泉へ下るコースを歩きました。
赤倉岳→八甲田温泉のコースは利用者が比較的少ないコースであり、赤倉岳から下りる斜面は断崖を横目に尾根沿いを歩くようなところです。ここは年々崩落が進んでいるので、その状況確認も行いました。
今年は8月に雨が多かった影響もあるのか、登山道の脇が掘れていたり、赤倉岳の断崖でも、昨年よりまた少し崩落が進んだ印象を受けました。登山道は尾根沿いの低木などが茂る中にありますが、途中、歩道のすぐ横まで崩落が進んでいる箇所や、土壌(石ころ)があらわになっている斜面を歩く所もありますので、もしこのコースを歩かれる場合には十分注意してください。
登山道の様子。すぐ右側は断崖絶壁!
歩くのに注意が必要な所ではありますが…
素晴らしい景色も楽しめるところです!
ダケカンバが生える赤倉岳の急斜面と、その向こうには田代平が見えました。
2008年09月05日競争率高し
秋田 足利 直哉
私の「秋」の楽しみの一つに「木の実を食べる」というのがあります。もちろん腹一杯食べるつもりはないのですが、”ちょっと一つまみ”お裾分けしていただければなぁ~と毎年期待しています。
が!森吉のように野生動物が多く生息している場所では、ライバルがとても多くて、特に美味しい木の実は競争率が高くなります。
中でも、この時期最も競争率が高いのは【ウワミズザクラ】の実です。春先に咲いた花を観察しながら秋に実がなるのを楽しみにしてきたのですが、それは野鳥たちにとっても待ちに待った美味しい果実です。昨日行ったときはチェック済みの【ウワミズザクラ】の大半でもう既に実が食べ尽くされた後でした・・・

この写真はこの日見た中で一番実が残っていたものですが、それでもかなりの数が食べられていました。私がここに着いた時も先客がいて木の実を食べていましたが、私がやってきたので逃げていきました。飛び去る野鳥たちからブーイングされていたような気がします・・・。彼らはきっと近くで私が立ち去るのを待っていたことでしょうね。悪いことしちゃいました・・・。

果実は赤色から次第に黒くなって熟していきます。熟した果実は味も香りも抜群ですよ!!野鳥たちにとってもきっととびっきりのご馳走なんでしょうね~?きっと近くで待っているであろう、野鳥たちに申し訳ないので数粒お裾分けしてもらって(後ろ髪を引かれる思いはあったのですが!)立ち去りました。この木も今頃は既に「完食」されているのかも知れませんね~?

花の写真も参考までに・・撮影6月3日 小さな花が集まって動物の短い尻尾のように見えます。
が!森吉のように野生動物が多く生息している場所では、ライバルがとても多くて、特に美味しい木の実は競争率が高くなります。
中でも、この時期最も競争率が高いのは【ウワミズザクラ】の実です。春先に咲いた花を観察しながら秋に実がなるのを楽しみにしてきたのですが、それは野鳥たちにとっても待ちに待った美味しい果実です。昨日行ったときはチェック済みの【ウワミズザクラ】の大半でもう既に実が食べ尽くされた後でした・・・

この写真はこの日見た中で一番実が残っていたものですが、それでもかなりの数が食べられていました。私がここに着いた時も先客がいて木の実を食べていましたが、私がやってきたので逃げていきました。飛び去る野鳥たちからブーイングされていたような気がします・・・。彼らはきっと近くで私が立ち去るのを待っていたことでしょうね。悪いことしちゃいました・・・。

果実は赤色から次第に黒くなって熟していきます。熟した果実は味も香りも抜群ですよ!!野鳥たちにとってもきっととびっきりのご馳走なんでしょうね~?きっと近くで待っているであろう、野鳥たちに申し訳ないので数粒お裾分けしてもらって(後ろ髪を引かれる思いはあったのですが!)立ち去りました。この木も今頃は既に「完食」されているのかも知れませんね~?

花の写真も参考までに・・撮影6月3日 小さな花が集まって動物の短い尻尾のように見えます。
2008年09月04日タンチョウのパーツ
秋田 足利 直哉
秋田県内の皆さんは既にご存じの方も多いかと思いますが、現在大潟村と男鹿市若美地区で【タンチョウ】が元気に過ごしています。
これまでの経過をざっとおさらいすると・・・5月22日に北秋田市合川地区に飛来し、26日には男鹿市で確認されていました。その後多く方々が観察に訪れ広く知られるようになり、僅かに移動していたものの継続して観察されていました。そして7月22日にはついに大潟村で確認されたのです。暫くは大潟村の中で過ごしていたのですが、最近は日中は男鹿市若美地区で過ごし、ねぐらは大潟村というサイクルの生活をしているようです。
そんな【タンチョウ】に久しぶりに会ってきました。相変わらず元気に過ごしています。すっかり秋田の空気に慣れたのか・・廻りに馴染んでいるようでさえありました。
【タンチョウ】はやはり美しい!!久しぶりに会ってじっくり観察しましたのでその一部をご紹介します。というか、とにかくご覧下さい。

頭部のアップです。

黒い羽(尾羽だと思っていましたが次列・三列風切)のアップです。

左足のアップです。
とにかく【タンチョウ】の一挙手一投足全てが胸躍る観察となります。この写真を撮りながらも、ファインダー越しに・・・「うわぁ~綺麗な赤い羽根だ・・」(でも本当は皮膚の裸出らしいので・・・)とか「大きな体を支えるだけあって強そうな足だな・・」とかブツブツつぶやいています。近くに誰かがいたら変な奴と思われかねません・・
<注意>
【タンチョウ】を観察している方々の中に出来るだけ近くで写真が撮りたいと必要以上に近づいてしまっている方が見受けられます。野鳥というのは概ね警戒心の強いものです。我々にしても知らない人が近くにいたら警戒したり、緊張したりしますよね?【タンチョウ】だってきっとそうでしょう??
節度を持ってマナーをわきまえて観察しましょう!!(※ちなみに私の写真はおもいっきりトリミングしています)
これまでの経過をざっとおさらいすると・・・5月22日に北秋田市合川地区に飛来し、26日には男鹿市で確認されていました。その後多く方々が観察に訪れ広く知られるようになり、僅かに移動していたものの継続して観察されていました。そして7月22日にはついに大潟村で確認されたのです。暫くは大潟村の中で過ごしていたのですが、最近は日中は男鹿市若美地区で過ごし、ねぐらは大潟村というサイクルの生活をしているようです。
そんな【タンチョウ】に久しぶりに会ってきました。相変わらず元気に過ごしています。すっかり秋田の空気に慣れたのか・・廻りに馴染んでいるようでさえありました。
【タンチョウ】はやはり美しい!!久しぶりに会ってじっくり観察しましたのでその一部をご紹介します。というか、とにかくご覧下さい。

頭部のアップです。

黒い羽(尾羽だと思っていましたが次列・三列風切)のアップです。

左足のアップです。
とにかく【タンチョウ】の一挙手一投足全てが胸躍る観察となります。この写真を撮りながらも、ファインダー越しに・・・「うわぁ~綺麗な赤い羽根だ・・」(でも本当は皮膚の裸出らしいので・・・)とか「大きな体を支えるだけあって強そうな足だな・・」とかブツブツつぶやいています。近くに誰かがいたら変な奴と思われかねません・・
<注意>
【タンチョウ】を観察している方々の中に出来るだけ近くで写真が撮りたいと必要以上に近づいてしまっている方が見受けられます。野鳥というのは概ね警戒心の強いものです。我々にしても知らない人が近くにいたら警戒したり、緊張したりしますよね?【タンチョウ】だってきっとそうでしょう??
節度を持ってマナーをわきまえて観察しましょう!!(※ちなみに私の写真はおもいっきりトリミングしています)
2008年09月03日戴冠
秋田 足利 直哉
この頃秋田の愛鳥家さん達の話題はシギチ一色といった感じ・・・確かに海岸や河口部分、あるいは水を張っている休耕田にはシギやチドリが多く立ち寄っているようです。
では大潟村は今、どうなのか?というと既に西部承水路などの水辺にカモたちの姿が散見されるようになってきました。北から渡ってきたのか?この近くで越夏していたのか(冬を越すことを越冬と言うように夏を越すことを越夏というんだとか・・・)?解りませんけど・・・・
あとはいつもここで見られる留鳥とよばれる鳥たちが大半を占めています。彼らは大潟村内で繁殖しているのですが、今は大潟で今年生まれた幼鳥の成長を観察する楽しみにハマっています。

この日記でも何回か紹介した【カンムリカイツブリ】の幼鳥たちが徐々に行動範囲を広げていて、親鳥とかなり離れて過ごすことが多くなりました。そんな幼鳥たちをよーーく観察すると・・・
これまでは白と黒のストライプ模様だった頭部に小さな”カンムリ”が見えるようになってきました。


横から見るとまだまだ小さな”カンムリ”も後ろや、真上から見るとなかなか立派な”カンムリ”に見えます。【カンムリカイツブリ】の通過儀礼(?)である戴冠式が無事に執り行われたようです。もちろんまだまだ成鳥の立派な”カンムリ”には及ぶはずもありませんが、小さくても”カンムリ”を被ると何だか急に大人びて見えてきます。
次に見た時にはどれだけ成長しているのでしょうか?観察の度に目に見えた成長を見せる今年生まれの幼鳥たちからは目が離せません!!
では大潟村は今、どうなのか?というと既に西部承水路などの水辺にカモたちの姿が散見されるようになってきました。北から渡ってきたのか?この近くで越夏していたのか(冬を越すことを越冬と言うように夏を越すことを越夏というんだとか・・・)?解りませんけど・・・・
あとはいつもここで見られる留鳥とよばれる鳥たちが大半を占めています。彼らは大潟村内で繁殖しているのですが、今は大潟で今年生まれた幼鳥の成長を観察する楽しみにハマっています。

この日記でも何回か紹介した【カンムリカイツブリ】の幼鳥たちが徐々に行動範囲を広げていて、親鳥とかなり離れて過ごすことが多くなりました。そんな幼鳥たちをよーーく観察すると・・・
これまでは白と黒のストライプ模様だった頭部に小さな”カンムリ”が見えるようになってきました。


横から見るとまだまだ小さな”カンムリ”も後ろや、真上から見るとなかなか立派な”カンムリ”に見えます。【カンムリカイツブリ】の通過儀礼(?)である戴冠式が無事に執り行われたようです。もちろんまだまだ成鳥の立派な”カンムリ”には及ぶはずもありませんが、小さくても”カンムリ”を被ると何だか急に大人びて見えてきます。
次に見た時にはどれだけ成長しているのでしょうか?観察の度に目に見えた成長を見せる今年生まれの幼鳥たちからは目が離せません!!
2008年09月02日飯豊連峰保全連絡会 合同保全作業
磐梯朝日国立公園 羽黒 佐々木 大樹
羽黒自然保護官事務所アクティブレンジャーの佐々木大樹です。
8月29日~9月1日に飯豊連峰保全連絡会の合同保全作業が行われました。
参考:http://c-tohoku.env.go.jp/to_2008/0417a.html
今回の保全作業は昨年の実証試験地に引き続き、天狗ノ庭にて作業を行いました。
天狗ノ庭はかつて登山道であったところでしたが、現在は荒廃が大きく立ち入り禁止となっています。
今回の作業は、裸地化箇所の植生復元作業、石組みと土嚢袋による流水コントロールを行いました。
※植生復元作業・・・・許可を得て現地で種を採取し、裸地化している箇所に種を蒔いて上から緑化ネットをかぶせる作業。
※流水コントロール・・雨水によって登山道が掘れるのを防ぐ為、石組みと土嚢袋を設置する作業。

作業前に、NPO飯豊朝日を愛する会、株式会社ニュージェック、羽黒自然保護官事務所パークレンジャーから説明がありました。
皆さん熱心に聞いています。

緑化ネットの作業風景です。みなさん息がぴったりで本当に作業がスムーズに進みました。
連絡会会員、一般参加者を含めて、59人の参加がありました。
たくさんの方が参加してくださり、2日作業の予定がなんと1日で終わってしまいました。
また事前に山岳関係者の皆様が緑化ネットや食材を荷上げしてくださいました。
全て皆さんの善意によるボランティアです。本当に頭が下がる思いです。
私も飯豊での保全活動を通して、知り合いや山仲間がたくさん増えました。本当に嬉しく思っています。
これからもよろしくお願いいたします。

作業後、皆さんで記念撮影。
8月29日~9月1日に飯豊連峰保全連絡会の合同保全作業が行われました。
参考:http://c-tohoku.env.go.jp/to_2008/0417a.html
今回の保全作業は昨年の実証試験地に引き続き、天狗ノ庭にて作業を行いました。
天狗ノ庭はかつて登山道であったところでしたが、現在は荒廃が大きく立ち入り禁止となっています。
今回の作業は、裸地化箇所の植生復元作業、石組みと土嚢袋による流水コントロールを行いました。
※植生復元作業・・・・許可を得て現地で種を採取し、裸地化している箇所に種を蒔いて上から緑化ネットをかぶせる作業。
※流水コントロール・・雨水によって登山道が掘れるのを防ぐ為、石組みと土嚢袋を設置する作業。
作業前に、NPO飯豊朝日を愛する会、株式会社ニュージェック、羽黒自然保護官事務所パークレンジャーから説明がありました。
皆さん熱心に聞いています。
緑化ネットの作業風景です。みなさん息がぴったりで本当に作業がスムーズに進みました。
連絡会会員、一般参加者を含めて、59人の参加がありました。
たくさんの方が参加してくださり、2日作業の予定がなんと1日で終わってしまいました。
また事前に山岳関係者の皆様が緑化ネットや食材を荷上げしてくださいました。
全て皆さんの善意によるボランティアです。本当に頭が下がる思いです。
私も飯豊での保全活動を通して、知り合いや山仲間がたくさん増えました。本当に嬉しく思っています。
これからもよろしくお願いいたします。
作業後、皆さんで記念撮影。
2008年09月02日森吉山野生鳥獣センター周辺にイッパイいるトンボ
秋田 足利 直哉
今日も『残暑』に見舞われている秋田です。それでも山間部では、秋がその色彩を日々鮮やかに、色濃くしています。そんな森吉の森吉山野生鳥獣センター周辺には赤く染まったトンボがイッパイ飛んでいます。

【アキアカネ】です。その姿は7月の下旬頃から徐々に目立つようになってきていましたが、その頃はまだ茶色い身体で”あかねとんぼ”の真っ赤なイメージとはちょっと違う感じでしたが、この頃一気に”あかね色”に変わってきました。
【アキアカネ】は大まかに言うと・・・夏前に平地の湿原や水田などで羽化した後、涼しい山間部に移動して沢山餌を採って成熟していき、山間に秋の気配が漂い始める頃に体色が赤くなり始め、暫くするとまた平地へと戻っていく。という成虫での往復移動をしているそうです。(※中には年間通じて平地で過ごすものや、その逆に平地に降りずに過ごすものもいるそうですが・・)
と、言うことは森吉のような奥山地域では、間もなく【アキアカネ】が見られなくなるかも?って事ですね・・・徐々に色づき始めた広葉樹を背景に飛び回る【アキアカネ】はとても絵になる光景ですが、それを見るチャンスが今年は残り僅か!です。

ところで・・・↑この写真のようにトンボの正面から近づくことが出来たら、人差し指をのばして、トンボの目の前でクルクルと円を描いてしまうのは私だけでしょうか?
子供の頃、野山で遊んだ光景を思い出す時、必ずと言っていいくらいその背景にはトンボが飛び回っているシーンを思い浮かべてしまいます。年月を経て多少、美化されたものになっているかも知れませんけど・・・(笑)
【アキアカネ】がイッパイ飛び回るところに身を置きながら、昔から当たり前のように見ていたこんな光景がこの先もずっと当たり前であって欲しいなぁ~なんて事を考えていました。

【アキアカネ】です。その姿は7月の下旬頃から徐々に目立つようになってきていましたが、その頃はまだ茶色い身体で”あかねとんぼ”の真っ赤なイメージとはちょっと違う感じでしたが、この頃一気に”あかね色”に変わってきました。
【アキアカネ】は大まかに言うと・・・夏前に平地の湿原や水田などで羽化した後、涼しい山間部に移動して沢山餌を採って成熟していき、山間に秋の気配が漂い始める頃に体色が赤くなり始め、暫くするとまた平地へと戻っていく。という成虫での往復移動をしているそうです。(※中には年間通じて平地で過ごすものや、その逆に平地に降りずに過ごすものもいるそうですが・・)
と、言うことは森吉のような奥山地域では、間もなく【アキアカネ】が見られなくなるかも?って事ですね・・・徐々に色づき始めた広葉樹を背景に飛び回る【アキアカネ】はとても絵になる光景ですが、それを見るチャンスが今年は残り僅か!です。

ところで・・・↑この写真のようにトンボの正面から近づくことが出来たら、人差し指をのばして、トンボの目の前でクルクルと円を描いてしまうのは私だけでしょうか?
子供の頃、野山で遊んだ光景を思い出す時、必ずと言っていいくらいその背景にはトンボが飛び回っているシーンを思い浮かべてしまいます。年月を経て多少、美化されたものになっているかも知れませんけど・・・(笑)
【アキアカネ】がイッパイ飛び回るところに身を置きながら、昔から当たり前のように見ていたこんな光景がこの先もずっと当たり前であって欲しいなぁ~なんて事を考えていました。


蔦温泉ビジターセンターは村田ARの担当ですが、先週は村田ARの代わりに私が行きました。
この日の天気はあいにくの雨。
ビジターに訪れる人も非常に少なく、蔦の森の遊歩道を散策している人も5人ほどでした。
ガイドウォークの参加者もなかったので、蔦野鳥の森の「沼めぐりの小路」を巡視しました。
雨の降る森の中はとても静かで、今日はいつもよりゆっくりと歩くことにしました。
沼めぐりの小路:長沼
歩道から見下ろす長沼は、水の色がキレイな青緑に見えます。
鳥の声や姿はあまり見かけませんでしたが、代わりに、雨の日に元気なカエルに出会いました。
それはヤマアカガエルでした。
ジグザクにジャンプしたり、ジャンプした時にくるっと180°回転したり、なんだかへんな動きをしていたのでよく見ると、口にミミズをくわえていました。
自分の体長よりもずいぶん長いミミズでした。
少し残酷な光景でしたが、ミミズはくわえられながらもまだ生きていて、必死に地面にもぐって逃げようともがいています。
それでもカエルはしっかりと獲物をくわえ、ゆっくりと飲み込んでいきます。
あまりに時間がかかっていたので、最後まで見届けることはできませんでしたが、30分以上かけて食べ終わったのではないかと思います。
ミミズにとっては最期の日となってしまいましたが、カエルにとってはおなかいっぱいで幸せな日だったのでしょう。
生き物の命の営みをじっくり観察できた、貴重な体験でした。