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ブラックバス駆除マニュアル

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/目次 /伊豆沼・内沼の現状 /駆除の前に /人工産卵床の製作と設置 /観察と駆除 /稚魚の駆除 /定置網による駆除 /池干しによる駆除 /他地域における取組み /おわりに/

(2)オオクチバス営巣センサーの利用

営巣センサーの利用により産卵の確認を簡単確実に行うことができます。オオクチバス営巣センサーは、作業効率を考慮しリセット式を採用しています。特許が出願されており(特願2004-132274)、また、センサーが確実に動作する必要があるため、市販品を使用してください。

● リセット式センサーの構造

センサーとなるピンポン玉を磁石で鉄板に固定させ、人工産卵床の砕石の中央部に設置します。ピンポン玉は、金属棒に糸で連結し、その糸はL 字に取り付けたプラスチック管の中を通っています。写真ではピンポン玉を着色していますが、使用時は灰色です。


● センサーの反応

沼へ設置後、親魚による掘削行動があると、固定されているセンサーがはずれ、模造石(ピンポン玉)が水面に浮上します。


● リセット方法

水面にでているプラスチック管にセットしている金属棒をゆっくり引き抜きます。金属棒に連結している糸が引っ張られ、模造石が鉄板まで戻ります。引き抜いた金属棒は再度プラスチック管に入れます。このとき、連結している糸が余ります。金属棒とともにプラスチック管の中へ入れればリセット完了です。


(3) 産卵していない場合

人工産卵床を観察すると、卵を産み付けていなくても産卵準備のため砕石を掘り起こした跡が見られます。このような場合は、引き上げて砕石をならし、再度設置しましょう。


▲ 卵はないがオオクチバスが産卵のため掘り起こした跡
砕石が掘り起こされ、未産卵の人工産卵床

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出典 「ブラックバス駆除マニュアル ~伊豆沼方式オオクチバス駆除の実際~」(2006年3月 環境省東北地方環境事務所 (財)宮城県伊豆沼・内沼環境保全財団)
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