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ブラックバス駆除マニュアル

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/目次 /伊豆沼・内沼の現状 /駆除の前に /人工産卵床の製作と設置 /観察と駆除 /稚魚の駆除 /定置網による駆除 /池干しによる駆除 /他地域における取組み /おわりに/

Ⅰ-2 人工産卵床設置場所の設定

観察と駆除が確実に行える砂地に人工産卵床を設置して下さい。その 際、天候や水利用による水位変動を考慮して設置することが必要です。

水位変動の大きな湖沼では、設置時に安全に沼に入れることができた場所 でも、少し雨天が続くと水位が上昇し、観察できなくなります。

観察と駆除作業を怠ると、人工産卵床が、オオクチバスの良い産卵場 所として利用され、本来の目的とは逆に、オオクチバスの繁殖を助長する可能性があります。

このため、事前に水位変動の有無を調べ、余裕を持って設置することをおす めします。なお、センサー付き人工産卵床は、水位上昇にも対応可能です。

● 設置模式図
水位変動があっても人工産卵床が機能するよう考慮し人工産卵床を異な る水深に分けて設置すると効果的です。

▲設置横断図
伊豆沼・内沼は、面積が大きい割に水深が浅い沼です。このため、水際から遠浅の場所が見られますが、水位変動も考慮し、岸から20m 以内の場所に設置しています。このため、人工産卵床は2 列で設置することにしています。 設置水深は、約0.5m と約1m のあたりとし、多少の水位上昇でも観察できるように設置しています。

▲ 設置イメージ平面図
営巣したオスはなわばりをもち、近くに来た他のオスや外敵を追い払います。 人工産卵床を設置する際は、人工産卵床の間にある程度の間隔(伊豆沼・内沼では5m)を設けています。
上図のように、人工産卵床を岸に沿って2 列に等間隔で並べて設置すると、設置後の観察や駆除活動が行いやすくなります。

▲ 伊豆沼での設置風景(岸→沖)
写真左側にある岸に沿って、目印のペットボトルが2 列に並んでいます。
左側の列は水深約0.5m 、右側の列は水深約1m です。

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出典 「ブラックバス駆除マニュアル ~伊豆沼方式オオクチバス駆除の実際~」(2006年3月 環境省東北地方環境事務所 (財)宮城県伊豆沼・内沼環境保全財団)
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