東北地方環境事務所>野生生物の保護管理>ブラックバス駆除マニュアル
ブラックバス駆除マニュアル/目次 /伊豆沼・内沼の現状 /駆除の前に /人工産卵床の製作と設置 /観察と駆除 /稚魚の駆除 /定置網による駆除 /池干しによる駆除 /他地域における取組み /おわりに/
人工産卵床の個数の決定は、人員の状況や、オオクチバスの生息数、設置可能な場所の面積から決定します。伊豆沼・内沼では、宮城県内水面水産試験場によりオオクチバスの生息数推定が行われ、親魚となる生息数から人工産卵床の設置個数を検討しています。このほか、作業の効率も併せて検討しています。
人工産卵床の設置後、撤収まで必ず3~4 日間隔で観察を行わなけれ ばなりません。観察を怠ると、オオクチバスの繁殖を助長する可能性があります。
このため、駆除作業に参加できる人員をあらかじめ確保しておく必要があります。人員確保が困難な場合には、人工産卵床の設置個数を少なめにしましょう。
設置個数を決めることは、作業効率に大きく関わります。伊豆沼・内沼では、ボランティアを募り、多くの方に参加していただいているため、多くの人工産卵床を設置し、観察や駆除作業を行うことが可能となっています。少人数で行う場合は、少数の設置からはじめることをおすすめします。
観察と駆除に必要な人数の目安
伊豆沼・内沼では産卵床100 個あたり5 人
(観察2 人、駆除2 人、運搬1 人)
ただし、人工産卵床設置個数の決定には、生息数の推定が必ず必要というわけではありません。