東北地方環境事務所>野生生物の保護管理>ブラックバス駆除マニュアル
ブラックバス駆除マニュアル/目次 /伊豆沼・内沼の現状 /駆除の前に /人工産卵床の製作と設置 /観察と駆除 /稚魚の駆除 /定置網による駆除 /池干しによる駆除 /他地域における取組み /おわりに/
浮上したばかりの稚魚は、密集してゆっくり移動しながらミジンコなどを捕食しています。この場合には、浮上前の稚魚駆除で使用した目合い1㎜の三角網で駆除します。群れを見つけ3~5人で囲い集めてすくい上げて駆除します。
浮上後しばらくするとオオクチバスの稚魚は魚食性に変化し、遊泳力が増します。三角網の目合いが小さいと稚魚に逃げられてしまいますので、目合い3㎜の三角網を使用して駆除します。
伊豆沼・内沼では、最初の産卵から3~4週間前後で浮上します。
● 稚魚の群れを見つける
浮上した稚魚は群れをつくって水面付近を泳いでいます。水面が細かく波立つので確認は容易です。
● 3~5人で囲い込む
群れが確認できたら、少し離れた場所から囲い込みます。このとき、1人は群れの位置をしっかり確認し、見失わないように気をつけましょう。
● 稚魚をすくい取る
囲い込むと群れは急転したり遊泳速度を上げたりして逃げようとします。隙間なく囲い込みましょう。
● すくい上げ
群れを囲い込んだら、一気にすくい上げましょう。
● すくい上げた稚魚
浮上間もない稚魚。1網で数百から数千尾を捕獲することができます。
● 捕獲した稚魚
同じ日に捕獲した稚魚でも群れによってサイズは異なります。
写真:上が内沼、下が伊豆沼で捕獲した個体。
2005年6月19日撮影